西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.10.29
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秋が深まる今日この頃。
最近は、暖かい日ざしを感じながら、ぼーっと水色に澄んだ青い空を眺めることに
幸せを感じます。子どもたちは、秋の催しが盛りだくさんのようで、いろんなお話を
毎日聞かせてくれます。先日は花脊山の家に行った話をしてくれて、とても懐かしい気持ちになりました。自分が訪れた当時の記憶を思い出しながら、世代を越えて共通の話題で盛り上がり、不思議な嬉しさがありました。

 

さて、地域の様々な企業、商店さまと一緒に取り組んでいるマチゴトアフタースクールプロジェクトですが、来月11月に第3回目を実施します。今回はなぞときではなく、「まちゴトモンスター!」という企画名で、新大宮商店街のたくさんの店舗さまにご協力をいただき、
お店の名物をモチーフに、子どもたちにモンスターのアイデアを考えてもらいました。
そのモンスターを新大宮商店街の中に隠し、おうちの方と一緒に子どもたちに探し出してもらうというあそびです。これまでとはまた違ったかたちですが、多様な大人たちで生み出すこのまちの「あそび」を、ぜひ楽しんでもらえたらと願っています。

村上弘

特定非営利活動法人 代表 村上弘

特定非営利活動法人SOWERS代表 放課後の時間に、多様な体験を届けるafter schoolミライブラリを運営。子どもたちの今とこれからを考え、放課後の選択肢とその可能性の拡張を目指し、日々活動しています。

2022.10.26
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撮影の仕事をしているときにバッテリーの充電がなくなってしまった。
イベント会場での仕事だったので屋内。コンセントはたくさんある。
バックヤードでスタッフの人に「コンセント貸してもらってもいいですか?」とたずねてみたら
「コンセント??」といわれた。
「はい。コンセントです。」
「ケーブルですか?」
「いえ、コンセントです。」

というやりとりが何度か続き。
最終的にぼくが「充電したいので電気を使わせてもらえますか」というと
「どうぞ」となった。

 

その後自分で言っておきながら「コンセント貸してください」とい言葉にすごく違和感を感じた。
コンセント自体を借りるものでもないのか、貸してが関西弁?なのか。
コンセントというもの自体が何なのかわからなくなったのか。
いずれにせよたくさんの文脈があってまだ理解できてない。
いろんな人に試してみようと思う。

小野友資

Y小 小野友資

2007年より1-10に参加、モーションデザイナーとしてウェブサイトからデジタルサイネージまで様々なフィールドに渡る制作に関わる。在籍中の2013年個人活動としてYUYBOOKSオープン。本をコミュニケーションツールとし、企画やデジタル作品を展開。2016年よりデジタルの活動をフリーランスへ。デジタルつかってアナログなもの集めています。

2022.10.24
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すっかり涼しい秋になり、日中と夜の寒暖差で、服装を考えるのが難しいこの頃。

先月は、自分たちの結婚式があった。

ほとんど一ヶ月ほどで準備をしたので、夫が作ったタスク表を確認しながら、毎日なんやかんやと忙しなかった。

人には得意不得意があって、互いに補い合える関係はバランスが良いなと思う。

夫が動画や紙モノのデザインなど制作物を担当してくれて、わたしはそもそもパソコンも苦手な方なので、すごく助かった。

挙式をして良かったなと思うのは、準備を進める中で、ゲストのことをとてもたくさん考えたことだ。

関わりがある、という共通点だけで多方面からの友人知人を一同に集められる機会はそうそうない。

お祝いに駆けつけてくれた方たちには特別、感謝の気持ちと、今後も周りとの付き合いを大切にしていきたい気持ち。

今年は特別な秋になったね。

龍田 春奈

咲里畑 届けびと 龍田 春奈

1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。

2022.10.22
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私事ですが、夏にコロナに罹患して自宅隔離を余儀なくされました。
あまりにもすることがないので、かつてないほど読書に耽り、消化不良になりました。

 

そんな中、人に勧められて「ファンダムエコノミー入門」という本を読みました。
簡単に言えば、ファン文化が参加型の新しい経済圏を生み出す、という内容ですが、そういう意味では「西陣」も、西陣ファンたちが参加して、新しい文化や経済を生み出しているように思います。

 

以前、「つぎの西陣をつくる交流会」でのプレゼンを聞いたときから、シェアサイクルPiPPAのことが気になっていたのですが、最近、Circular Economyについて学ぶ機会が増えたことで、あらためてその素晴らしさを実感して、今ではすっかりPiPPAファンです。
そんなわけで今月から、うちの施設の駐車場の一画がPiPPAの駐輪ポートになりました。

 

西陣のまちはコンパクトで、そこら中に見どころがあるので、ポタリングに適しています。
ちょうど今、京阪電車とPiPPAとで、西陣呼称555年記念事業と連携した「駅から西陣をポタリング」というイベントが開催されています。
個人的には、そのうち他の事業所も巻き込んで、PiPPAを利用した福祉スタディツアーなんかが企画できたらと思っています。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2022.10.19
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昨年の11月に堀川商店街のそばにできた堀川新文化ビルジング。大垣書店やカフェなどが入っており、イベントスペースも併設している。文字通り、商店街に新しい文化を根付かせる核となるような施設だ。私も大学からの帰り道によく立ち寄るのだが、一つ気になっているものがある。
それはこの建物の入り口。道路と店内の間には二つ自動ドアがあるのだが、その二つが微妙にズレているのだ。点字ブロックもそれに合わせてカクカクと曲がっている。真っ直ぐ並べても特に問題はなさそうなのに、なぜか曲げられている。
これを見て、私は「参道みたいだな」と思った。社寺の参道は、しばしば途中で曲がり角が設けられている。直線にできる場所でも、あえて曲がらないと社殿に到達できないようになっている。建築家の槇文彦は、この折れ曲がりを神域の「奥」性を演出する空間装置と捉えた。
新文化ビルジングの入り口も、同じ意味合いを持っているのではないか。この建物は横に長く、奥行はとても短い。その「浅さ」を補うかのように、屈曲が設けられている。普段参道のことを考えすぎているせいかもしれないが、私はこの屈曲に「奥」を感じた。いつか、答え合わせをしてみたい。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2022.10.17
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いま好文舍では木の器の展示会をしていますが、器の他に少しですが鹿のフンの着火剤も販売しています。

作家の工房がある能勢では、畑を荒らす鹿が罠に掛かると、全て食用にするわけにもいかず処分されるそうです。着火剤はそんな里山の暮らしの、自然豊かな良い面だけでなく抱える問題も知ってもらおうと考えて作ったとのこと。

自分の暮らす地域の問題を指摘して伝える事は少し勇気のいる事のように感じますが、しかし自分なりの表現方法でありのままを提示することでこそ、日常と危機感が結び付くのではないかと思います。

京都も様々な問題が山積していますが、私たちの毎日の日常がとりあえず自転していれば安心と無感覚でいるのではなく、おかしな事にはおかしいと、うるさい大人にならねばと思っています。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2022.10.15
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春、秋のシーズン ご乗車になったお客様から良くいただくお言葉『おすすめスポットはありますか?』
この言葉をいただくとチャンスです
西陣にお客様をお連れ出来るからです。
こんな書き出しでコラムを書き始めましたが
今回は知る人ぞ知る インスタ映え(Instagramに使われる)スポットをお教えしたいと思います。
そう 皆様がよく知る京都タワーです。
私はよく修学旅行と京都タワーや京都駅で食事やお土産を買ったりするのですがそんな中、私の18番的な場所です。
京都駅から左側の写真の様な京都タワーは撮影出来ます!
歩いていると見逃す場所なんで 京都タワー展望台から場所のヒントとなる写真を撮影しました(右の写真)ので探してみてください。
京都の出入口、京都駅でInstagram映えの写真撮影を皆様もチャレンジしてみて下さい

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2022.10.12
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今回のコラムは福岡県北九州市で執筆しています。ちょうどこのタイミングでこの地へ来る機会があり、小倉駅で「地図の博物館」という大きな広告を見つけて、上京ちず部副部長としては、「なんだこれは!行かねば!」ということで行ってまいりました。
訪れたのは北九州市に本社がある、住宅地図で有名な会社ゼンリンが手掛ける「ゼンリンミュージアム」。
大航海時代からヨーロッパで描かれた日本地図、江戸時代以降に伊能忠敬をはじめ国内で描かれた日本地図に、吉田初三郎の鳥瞰図や、江戸時代の観光名所地図。床にも巨大な日本の古地図が描かれているなど、地図マニアにはたまらない古地図の世界。
同じ建物内には、白地図に色を塗ったり、切り絵にして世界に一つだけの地図を作れる地図の工房や、地図柄のいろんな雑貨などを販売しているショップもあって、本当に充実した施設です。
スタッフの方とも地図の話が弾み、あらためて地図の奥深さや面白さ、汎用性を実感しました。
皆さんもあらためて地図を手に取りながら西陣のまちを歩いてみませんか?普段気付かなかった新たな発見があるかもしれませんよ。

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2022.10.10
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こんにちは、〈みよしの〉です。
今回は10月10日(スポーツの日)担当。

は~、こう来たか。

と言うのも、幼少時から大の運動音痴。
運動会前夜はてるてる坊主を逆さに吊るし、密かに雨乞い。

中でも小1の運動会。
あの頃はまだ、お昼のお弁当は家族と一緒だったっけ。
私も午前の「かけっこ」を終え、4人中3番。
良かった、ビリじゃなかったー、と待ち合わせ場所の校舎裏のうさぎ小屋へ。

あ、いたいた~、3歳の弟が父親とうさぎさん見てる。
急いで駆け寄ると開口一番
「お姉ちゃまぁ、お母ちゃまが怒ってたよ~」

オカアチャマガ
オコッテタヨ、オコッテタヨ、オコッテタヨ……(リフレイン)

無邪気な顔で秘孔をひと突き。
辺りを見回すと、私達を待つ母親の両の目からは怒りの波動がビンビンと→→

あ、終わった。

何であがいに遅いんね!
ヘラヘラ笑うて、もっと真剣に走らにゃ!
誰に似たんかね、不思議でしょうがないわ!

これでも真剣よー。
元々ヘラヘラ見える顔なのよ。
小1の徒競走で、ここまで激昂する方がよっぽど不思議なんやけど。

と、当時は反論する術もなく唯々嵐が過ぎ去るのを待つのみ。

クシコスポストが流れると今でも胸にさざ波が。
キリがないので、この辺で。

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。

2022.10.08
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こんにちは。森賀です。
9月の上旬に友人と2人で四国一周をしてきました。僕は愛媛県出身なのですが、四国を一周することはなかったのと、一緒に周った友人が“商店街マニア“で四国の商店街を周りたいということもあって行ってきました。5日間をかけて一県一県の商店街を巡りました。各県の県庁所在地の商店街はどこも観光客向け用の商店街になっており、地元の生活は残ってなさそうですごく寂しさを感じました。もちろん地の人たちの生活もあって、小さな喫茶店で集まったり、商店の前で井戸端会議をしていたりと和やかな雰囲気が漂っていました。商店街を巡っている中で、私は別に商店街のアーケードが好きとか統一看板が好きとかではなく、人が集まる場所としての商店街が好きで、商店街にいる人が好きだと感じました。
四国の商店街巡りが終わっての今ですが、商店街が好きになったんだろうと思います。
京都なら堀川商店街や新大宮商店顔、出町桝形商店街は居心地がいいです。それに、今企画しているイベントが終わったら、また鳥岩さんとかで飲みたいなーと思いつつ!

森賀優太

京都産業大学 学生 森賀優太

京都産業大学在学中。ある日を境に西陣に迷い込み、いつの間にか居着いた大学生。人との関わりを通して、伝統的な文化や歴史と新しい暮らしのある西陣に惚れる。そろそろ西陣に住むことを画策している様子。