西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.09.03
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今日、9月3日は誕生日なんです。また一つ歳をとりました。高齢の母の介護をしながら自分も高齢者になっていく…なんともいえない気分です。

6月のある日、京都市交通局のホームページで「チンチン電車」のプラモデルが限定発売されるということを知り「これは買わねば!」というわけで購入しました。
数日後、品物が到着し段ボール箱を開けてびっくり!「小さ!細か!」でした。鉄道模型に詳しい方なら分かっていただけると思いますが、もともと小さな電車の150分の1ですからモデルは5cmちょいの大きさ!?です。とにかく拡大鏡やピンセットを駆使して組み上げようと思います。風景も作って完成イメージは「西陣の街並みを駆ける!」ですw。できるかな?もちろん完成したらここで発表できたらいいなぁ…

プラモデルは〝また一つ歳をとった〟私のような者には細かくてハードルの高いホビーではありますが、指先や頭を使うことで推奨されている方もおられるようです。コロナ禍でドールハウスなども注目され、模型店に女性の姿も見かけるようになりました。うまく作れても、失敗してもそれなりに完成の充実感を味わえます。ぼくもおススメします(笑)

岡田健

光都紙工有限会社 代表兼デザイナー 岡田健

西陣の南東?の牛乳屋の息子として生まれ育って五十数年、今は極小印刷会社の代表取締役兼デザイナーです。ウクレレとコーヒーが好きです。

2022.08.31
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8月といえば地蔵盆。今年は町内の役員でもあったので初めて準備段階からの参加でした。
町内の先輩たちに教わりながら、まずはお掃除から。雑巾を絞ってお社を拭いて・・・までは想定通り。
ただ、その後出てきた、たらいとタワシ。
何に使うのかな?と思ったら、お地蔵様をおもむろに横の公園に移動し、なんとタワシで直接洗う!!
普段はガラス扉が閉まったお社の中に居られるのですが、一年でやはり塵埃が溜まるよう。夏の日差しのもと、水道直下で滝行のごとく洗われていくお地蔵様方。洗い終わってみると見目以上にとてもさっぱりしたような感じがしました。
乾くのを待ちながら、続いてお社の飾り付け。古い写真資料を見ながらこうかな、どうかな、と一同でわいわい相談しながらおまつりの準備を完成。飾り付けながら、町内の思い出話を伺ったり、お地蔵様の逸話を教えていただいたり。
地域の大切な行事に関わらせていただけることは学ぶことも多く有り難いです。
来年も再来年も、これから先もずっと、大切に受け継がれていくおまつりなのだなと、準備から関わらせていただいたことで一層実感を深めた夏の日でした。

松波さゆり

和裁士 松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。

2022.08.27
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多拠点生活サービス「ADDress」のまっさんこと高本です。
このところのお仕事。岡山総社、佐渡、今治、藤枝、山形、八幡平と相変わらず多拠点でドタバタと動いていて京都になかなか帰れていない今日この頃なのです。

今月末に帰れたらいいなと思いつつ、帰ったら西陣で食べたいものを考えてみた。西陣鳥岩楼の親子丼や、ベジサラ舎の野菜定食、KéFUのあずきバタートーストやらがどんどん浮かんできて愉しいもののなんかが足りない?!なんだろうと考えていたら、学生時代に堀川上長町から通っていた同志社大学今出川キャンパス学食のこのメニューが本丸だった。ささみチーズフライ定食。略してささチー!これこそが僕にとっての西陣ソウルフード。

熱いサクサク衣にしっとりとしたササミ、そしてそこからいい感じにトローリと出てくるチーズ。そこにタルタルソースが絡んで絶妙な味わいを奏でてくれるのだ。これが確か一皿250円くらいだったのは驚きでもあった。今は少々値上げしているかもしれないけれど、コスパ最強メニューと言っても過言ではないだろう。いったい誰がこんな素敵なメニューを考えたのだろう。田辺キャンパスでも今出川でもおそらく楽しめる至高のB級グルメ。京都〜西陣に戻ったらまた食べに行こう。VIVA! ささチー万歳。

高本昌宏

多拠点プランナー / ADDress 事業企画 高本昌宏

学生時代に伏見と西陣に住んだことがきっかけで、京都では決してメインストリームではないかもしれないこの二地域に惹かれる。多拠点居住サービス立ち上げをしながら、2020年伏見移住。西陣にも同年から通い始め、魅力再発見中。

2022.08.24
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「健康管理も仕事のうち」という事を昔の職場で言われたことから、食生活に気をつけるため、ANEWAL Galleryでは賄いご飯を磯村が作っています。
京野菜の一種である「万願寺とうがらし」は、夏になると賄いご飯のメニューに加わり、出てくる頻度が増えます。
ちりめんじゃこと一緒に煮込んで食べたりしますが、私がよく作る手軽に食べる方法を紹介!簡単です。まず、洗って中の種を取り、短冊状に切ります。アルミホイールの上に乗せて、オーブントースター180w5分〜10分焼きます。肉厚な万願寺とうがらしもあるので、皮が少し焦げるぐらいがベスト。焼けたらお皿に乗せて、かつお節と出汁醤油をかけて完成です。万願寺とうがらしの苦味とかつお節と出汁醤油の旨味とで、素材の味が活かされてとても美味しいのでオススメです。季節外れの時は、ピーマンで代用したりします。
料理好きなの?と聞かれたりすることがありますが、料理することは私の本職である「デザイン」することと似ているような感覚なので、好きなのか嫌いなのかあまり考えたことが無いですが、「これ美味しいね」「この素材は何?」という話から世間話や仕事の話を交えつつご飯を食べる事が楽しいので、料理を続けることが出来るのかもしれません。

磯村明見

特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー 磯村明見

京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。

2022.08.22
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西陣京極内にある銭湯「京極湯」さんが8/28で閉店されることになりました。
75年もの長い歴史に幕を閉じます。

実は、京極湯にはある思い出があります。お店をオープンして数ヶ月経ったある日。その日は朝から厳しい寒さと激しい雨で、お客さんが一人も来ないのではないかと思うような日でした。

そんな中、夕方頃にやってきた大学生の子と銭湯の話で盛り上がり、「ぜひ行ってみてください!」とおススメされたのが京極湯でした。

翌日早速行ってみましたが、レトロな雰囲気と井戸水を薪で沸かす柔らかい湯が最高!
身体の芯からポカポカになりました。

そして、もう一つの魅力が番台さんの温かさ。西陣京極の歴史や、薪で焚く作業のことなど沢山のお話を聞かせていただきました。お話に花を咲かせながら缶ビールを飲めば心もポカポカに。

週末限定で湯船にアヒルが浮かんでいたり、沸かすときの薪を用いたご主人手作りの木札キーホルダーを販売されていたりとユニークな取り組みもされていました。

閉店は寂しい限りですが、こんな思い出が積み重ねられていく。オサノートがそんな場であれば良いなぁと思います。

三輪浩朔

Laughterロースター 三輪浩朔

2020年10月「Laughter」を開業。21歳までコーヒーを飲んだことがなかったが、タイ北部の農園に直接足を運んだことでその魅力にほれ込む。コーヒーを通じて生産者の思いやストーリーも届け、一杯から笑顔溢れる空間を紡ぐことを目指している。

2022.08.20
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毎年この時期になると、やっぱり気になる地蔵盆。

私は京都に移住してから17年ほど経ちますが、最初に住んだ場所は京都岩倉の方のマンションで地蔵盆の存在を知らず。その次の引っ越し先が出町柳周辺だったのですが、地蔵盆は子供がいないので休止、そして西陣に来てやっと中身を知ったかなりの新参者です。

西陣に引っ越して最初の地蔵盆での経験がしっかり記憶に焼き付くほど、私にとってこの行事は新鮮だったことを覚えています。そして昼間に行われる子ども達の数珠回し、お菓子大会、そして夜の大人の集会は、ご近所さん一同と集まれる良い機会。この歳でも結構ワクワクして参加していました。

本年度もこのコロナ禍でどうするか〜と町内の方々と協議してきましたが、新たな波の出現でやはり断念となり寂しい限り。

来年こそは是非再開したいところですね。

ミツギタカユキ

デザインカタリスト ミツギタカユキ

20歳より渡米し、大学にて彫刻からインタラクティブアート、デザインなど幅広い分野を学びつつフリーのデザイナーとして活動。帰国後京都に移住。現在西陣にてデザインカタリストとしてウェブ制作からデザインに纏る企画・運営など幅広い分野で活動を行う。

2022.08.17
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8月16日で京都は“五山の送り火”ということなので、やっぱりここはコラムの写真も大文字の写真が良い。夕方ごろにそう決めた。家から徒歩で5分ほど。西大路通りまで出たら、北側の突き当たりに左大文字が見える。8時すぎに点火が完了したのをテレビで確認して、家を出て30歩ぐらい歩いたところで雨が降ってきた。あきらめが早い方なので、すぐにUターンして帰ろうとしたとき、ふと見上げると、洛星中学の窓ガラスに左大文字が反射していた。ライトアップされた十字架の下に大文字、雨で街灯の灯りがハロのような輪っかを作って、これはまた乙な左大文字を拝めました。毎年いろんな大文字を見てきたけど、こんな大文字でまた新鮮な感じがしました。お盆に西陣に来た際は、そんな場所を探してみてはいかがだろうか。

亀村佳宏

映像ディレクター 亀村佳宏

1978年に京都市(北区平野)で生まれ育ち、2002年、上京ののち、PV、スポット CM 制作を経て、撮影技術やコンポジット編集技術を習得。2009年に京都に拠点を戻してから、個人事務所で映像や写真の仕事をしております。趣味:卓球

2022.08.15
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夏真っ盛り。暑い日が続いていますね。
こどもたちの夏休みも、早いもので、あと2週間ほどで終わります。ミライブラリでは、夏休みに入ってから、普段はできないような、木工工作をしたり、1泊2日でサマーキャンプに行き、川遊びや、キャンプファイヤーをしたりなど、夏を満喫する毎日を送っています。
また、そうした特別なプログラムというわけではありませんが、日々のあそびの中で、水風船や水鉄砲であそんだり、お外でかき氷を食べたり、毎日がほぼ夏祭りのような感じで楽しんでいます。ひとつひとつの出来事が、子どもたちの、今年だけの夏の思い出となっていればいいなと思っています。
少し話は変わりますが、こうした日常にとけ込むようなおまつりイベントを、地域のこどもたちに向けて開催できないかと思っています。例えば、お店ごとに催し(金魚すくい、しゃてきやさん、またはそのお店にちなんだものなど)が実施されていて、そうしたまちのなかの催しを親子で散歩しながらめぐるような形であったりとか、お店を出す側も、参加者も良い意味でゆるく楽しめるようなものがいいなと考えています。ぜひまた皆さんのご意見をお聞かせいただけましたら嬉しく思います。

村上弘

特定非営利活動法人 代表 村上弘

特定非営利活動法人SOWERS代表 放課後の時間に、多様な体験を届けるafter schoolミライブラリを運営。子どもたちの今とこれからを考え、放課後の選択肢とその可能性の拡張を目指し、日々活動しています。

2022.08.13
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祭りっていうものが好きです。

7月8日・9日の2日間、3年ぶりに出町七夕夜店が開催され、友人と出店しました。
当日は子どもたちで大賑わい、元気いっぱいの彼らと同じくらい、一緒に出店していた大人たちのまぁ楽しそうなこと!知らない人ともフツーに話せてしまうあの祭りの雰囲気に久々にやられてしまって、私の祭り熱が再燃しました。

今秋11/23、バザールカフェでも3年ぶりに「バザールフィエスタ」を対面開催する予定です。
例年カフェの庭に販売ブースがいくつも出店し、ステージでは音楽やパフォーマンスが披露されます。会話を楽しむ人、再会に驚く人、1人でじっくりお店を見て回る人…。企画・運営する人も、来場する人も、当日は同じ空間で同じ空気を吸っているのだけど、テンションや過ごし方はバラバラ。というのが、この祭りの私が好きなところです。

これまで、仲間たちと一緒に祭りを作る喜びを分かち合ってきた体験が、私にとっての祭りというものを、より一層特別なものにしてくれていると感じます。

手作りの祭りが、あちこちに増えたらいいなぁ~。
秋にはぜひ、祭りでお会いしましょう!

(写真は2019年のバザールフィエスタ)

狭間明日実

バザールカフェ店員 狭間明日実

バザールカフェ事務局6年目。日々の営みをとおして、場から起こるもの、個人がのびのびと生きることなどを考えています。 傍らで、地域、福祉、食べることにまつわるいろんな仕事や遊びをしています。 同志社大学社会福祉学科卒業。社会福祉士。海が好き。

2022.08.10
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塀の上に猫がいた。こちらを覗いてる。
こちらも見つめ直すと目が合うように見つめてくる。
ちょっと嬉しくなったので逃げられないようにスマホを取り出し写真を撮ろうと思った。すると猫はピクっと背筋が伸びて逃げる準備をしようとする。ぼくもスマホを持つ手がピタッと止まる。
ここからは武道。カメラのフレームに猫ちゃんが入るように慎重に手を動かす。
猫ちゃんはその手の動きと同じスピードで逃げようとゆっくり体を動かす。
手を止めると猫も止まる。なので手を動かさず体自体を動かして猫をフレームにインさせる。
合気道の技術。

うまく写真が撮れた。
猫はぼけたけど。

小野友資

Y小 小野友資

2007年より1-10に参加、モーションデザイナーとしてウェブサイトからデジタルサイネージまで様々なフィールドに渡る制作に関わる。在籍中の2013年個人活動としてYUYBOOKSオープン。本をコミュニケーションツールとし、企画やデジタル作品を展開。2016年よりデジタルの活動をフリーランスへ。デジタルつかってアナログなもの集めています。