8月27日、KéFU stay&loungeの1階で縁日が行われた。夏休みの最後の休日ということもあり、私がお店に到着した時にはすでに多くの子どもたちとその家族が集まっていた。ラウンジでは焼きそばやたこ焼き、アイスクリームなどの食べ物とビールやラムネなどの飲み物が売られており、中庭では射的と輪投げ、入り口ではスーパーボールすくいとヨーヨー釣りをして遊ぶことができた。射的と輪投げの景品は宿泊割引券やカフェで使えるパフェ券などゲストハウスならではの商品もいくつかあり、子どもたちだけでなく大人も本気になることができる遊びとなっていた。
そして14時からはこの縁日の目玉イベントであるスイカ割り大会が開幕した。私はスイカが大好物なのだが、21年間生きてきた中で、見たこともないくらい大きなスイカがそこにはあった。断トツで今まで見たスイカの中で一番大きなスイカがそこには置いてあった。涼しいラウンジで休憩していた子どもたちも、大きなスイカを見て驚いたのか一斉に中庭に集まってきた。スイカ割りは小さな子どもから順番に並び、目隠しをしてグルグル5回転してから1人ずつ叩いていった。グルグル回ったことで方向感覚が狂う中、周りの子どもたちや大人の方たちが声をかけあいONETEAMとなってスイカが上手く叩ける位置まで誘導していった。スイカを上手く叩くことができた子どももいれば、惜しくも床を叩く子どももいた。スイカを叩けなかった子は、諦めてラウンジに戻る子もいれば、もう一度列に並びリベンジをする子もいた。私は少年時代負けず嫌いな性格であったため、多分もう一度チャレンジする後者の方だと思う。
それと余談になるがスイカ割り大会中、1つ私の中で印象に残った出来事がある。それはまだ幼い子どもが左右どちらが右か左か分からない時、お母さんが「ミサンガをつけている手の方に向いて!」と言ったらその子どもはミサンガをつけている方向にサッと向きを変えて、そのままスイカの前まで進んでいき最終的にスイカを上手に叩くことができたという出来事である。目の前で家族の力の絆を知ることができたので、この出来事は私が縁日で最も印象に残っていると言っても過言ではないくらいのものだった。大きなスイカであるため中々割ることができなかったが、最後は子どもたちのお父さんやお母さんが思いっきり叩き無事スイカを割ることができた。その後は、ラウンジに戻り大きなスイカを皆で分け合いながら食べて子どもたちは15時になる頃には帰っていった。
子どもたちが帰った後のKéFUではKéFUスタッフによる縁日の二次会が始まろうとしていた。私はKéFUのスタッフとインターンシップで縁日のお手伝いをしてくれた学生の方と3人で1000円の金券を1枚買った。縁日が始まってから何も食べずお腹が減っていた私は、中庭にいて暑かったこともあり冷たい食べ物を食べたくなった。ラウンジでチョコレート味のアイスクリームが売られていたので1つ買った。もう1人のスタッフとインターン生は夏の定番であるラムネを買っていた。3人でラムネ瓶の中に入っているガラス玉の取り出し方の話をしていたらあっという間に食べ終えてしまった。ちなみにガラス玉の取り出し方だが、ラムネ瓶を反時計回りに回したらビー玉を取り出せるらしい。空腹を満たした後は、残りの100円分の金券で入り口にあったスーパーボールすくいに挑戦した。大きなものや恐竜の形のものなど色んなスーパーボールがあったが、私はある金魚と目が合いその金魚のおもちゃのスーパーボールに惹かれたので一緒に挑戦したスタッフに取ってもらった。取ってもらった金魚は家の棚にこの夏の思い出の一品として今も飾ってある。
そしてあっという間に時間は過ぎ、縁日は終わりを迎えた。この縁日は子どもたちの思い出の1日になると同時に、私自身の2023年の夏休みの思い出の1日にもなった。普段は宿泊施設やカフェをしている空間だが、今回のように地域の人たちが集まれるようなイベントや行事を今後も行えたら良いなとふと思った。
KéFUスタッフ 竹山