西陣にまつわる
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龍田 春奈

咲里畑 届けびと龍田 春奈

1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。

2022.10.24
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すっかり涼しい秋になり、日中と夜の寒暖差で、服装を考えるのが難しいこの頃。

先月は、自分たちの結婚式があった。

ほとんど一ヶ月ほどで準備をしたので、夫が作ったタスク表を確認しながら、毎日なんやかんやと忙しなかった。

人には得意不得意があって、互いに補い合える関係はバランスが良いなと思う。

夫が動画や紙モノのデザインなど制作物を担当してくれて、わたしはそもそもパソコンも苦手な方なので、すごく助かった。

挙式をして良かったなと思うのは、準備を進める中で、ゲストのことをとてもたくさん考えたことだ。

関わりがある、という共通点だけで多方面からの友人知人を一同に集められる機会はそうそうない。

お祝いに駆けつけてくれた方たちには特別、感謝の気持ちと、今後も周りとの付き合いを大切にしていきたい気持ち。

今年は特別な秋になったね。

2022.08.08
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8月も二週目に入りました。先月、「つぎの西陣をつくる交流会」通称「つぎにし」が開催されていましたが、プレゼンターとして参加させていただく予定だったわたし、なんと当日体調を崩し、残念ながら参加出来ず。悔しいかな寝込んでしまっていました。3年ぶりの山鉾巡行があった祇園祭りで、はしゃぎ過ぎたツケが回ってきたようです。お囃子の音を聞くと、京都の夏はこれこれ!と、ザワザワするのは京都人の性でしょうか。本当に毎日危険な暑さで参りますが、祭りや日常を楽しんで、だけどしっかり体調管理しないといけないな!と身に沁みました。そして次回のつぎにしにはきっと、参加したいと思います。
もう立秋ですし、早くこのうだるような暑さから解放されたいですね。しかしもう8月も二週目?早すぎる!もっとゆっくり進んでくれ!と思う反面、早く涼しい秋になって!というのも、わがままなもんですね。

2022.05.28
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初めて自分で口座を開設した銀行と支店を、覚えているだろうか?わたしにとってのそれは、京都信用金庫西陣支店。高校三年生の頃、大学受験が終わってからは、初めてのアルバイトをすることに。そこで、給与振込に必要だったため、口座を開設したのだ。それまでは親が作ってくれていたゆうちょの口座しか持っていなかったため、より自分で管理する感があったように思う。

一度開設してしまえば、支店やATMは京都中にあるためわざわざ西陣支店に寄って入出金する必要はないのだが、先日結婚を機に苗字が変わったので、手続きが必要になり、久しぶりに西陣支店に行ってみた。いつ振りとかはもうわからなかった。3年前に新店舗としてリニューアルオープンされているので、懐かしさは無かった。用事を伝えると、受付のお姉さんが「おめでとうございます」と言ってくれたので嬉しかった(案外、役所関係の方にごく事務的に対応されることも重なっていたので)。地元の友人のお母さんが勤めていたけれどまだおられるのかな。

夫は先日、24JIN NEXTというイベントの展示を見に京信西陣支店へ行ったらしい。なんというか少しエモい、かも。

2022.02.27
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入籍をした。入籍日は覚えやすい日がいいよねという理由から、2022年2月22日という、2がズラッと並んだ日を記念日とした。にゃんにゃんにゃんイヤーににゃんにゃんにゃんデイということで、今年はスーパー猫の日ということらしかった。特段猫派というわけでもないのだけれど、こういうことはいろんなお祝いごとが重なった方が嬉しいに決まっているので良かった。結婚に当たり、下京区に引っ越すことになり、長く住んだ西陣から少しだけ離れることになってしまった。といっても実家は西陣にあるのだし、心の距離的には変わらない。先日「つぎの西陣をつくる交流会(つぎにし)」というオンラインイベントに参加した際も、「西陣から参加しています」と揚々と言っていたが、結局、どこに住んでいようと、関わりしろは気持ち次第なのであまり関係ないと思った。たくさん通えばいいし、これからもたくさん、この街を面白がっていこう。そろそろあったかくなってきたら、夫(と呼ぶのはまだ恥ずかしい)と写真散歩でもしたいなと思う。

2022.01.25
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この冬は、京都にたくさん雪が降った。寒いのは苦手なのに、なかなかどうして雪が降るとはしゃいでしまう。こんなに積もることはなかなか無いから、貴重だし。

面白いもので、京都市内でも、例えば北区と下京区ではぜんぜん雪の積もる量が違う。農業を営んでいるので、北区の自宅から西京区の畑まで通う日々だが、北区でこんもり雪の積もった車も、五条通りをずっと行った西京区では少し他より目立つほど。学生の頃は、京都精華大という左京区岩倉の方にある大学に通っていたのだが、雪の日の大学はことさら雪深かった。北上するほど白さを増す景色に興奮していたし、先日もものすごい積雪量だったろうな。

通りすがら、誰かが作った思い思いの期間限定シンボル(雪だるまだったりそうでなかったり)を見つけては、やっぱりみんなはしゃいでる、と納得した大雪の日。見慣れた景色の、見慣れない光景。今度はいつ見られるだろう。

2021.12.15
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師走の雰囲気が好きだ。年の瀬に向けて何かと慌ただしく、クリスマスに向けて少し浮かれた空気。外は寒く、中は暖かく。今年やり残したことは無いかなとか考えたり。

千本通りは今年は銀杏の葉が落ちる前に剪定されなかったのか、地面に黄色い絨毯が出来ている。綺麗だなと思うと同時に、軒を連ねたお店やお家の方たちの毎日の掃除の大変さを想像してしまう。もうすぐ京都の冬が来る。

先日、母と姉と、船岡温泉に行ってきた。行こう、と言い出したのが22時半で、営業終了が23時半だったので、徒歩10分の道を足早に歩いた。外は寒くて、冷えた体で暖かいお湯に浸かると余計気持ちよくって、思わず声が出る。冬の銭湯は最高のリラクゼーション!

母と姉と露天風呂に浸かりながら、お正月みたいだ、と思った。そういや前回姉と船岡温泉に来たのは今年のお正月だった。わたしは年末年始が年間の行事の中でも取り分けて好きで(なんでかってご馳走がたくさん食べられるからなのだが)、そこに向かって助走をつけていくから、12月が好きなのだ。

さて、この日はゆっくりサウナに入る時間もあまり無かったので、またのお楽しみとすることに。冬本番の楽しみもまだまだこれから。

2021.10.17
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京都に住んでいるならば一度はそののぼりを目にしたことがあるだろう、キョウトグラフィーに行ってきた。

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、2013年を皮切りに、ここ京都で毎年行われている国際的な写真祭である。西陣より少しエリアはズレるが、ご近所の二条城をはじめ、京都ならではの歴史的建造物や、モダン建築の空間に展開される貴重な展示を、毎年楽しみにしているファンも多い。今年は友人の声掛けもあって、京都の街中に点在する会場をパスポートで巡ることになった。

震災やコロナ禍をテーマにしたまあまあ重めな作品から、体験型で遊び心のある展示まで。特に、写真鑑賞の後、撮影風景を動画で見られたところが面白かった!

「今ここにあるものを自分の目線からまんま撮って残したい」
「計算して細部まで作り込んだオリジナルの世界観を写真で表現したい」
カメラを構えるとき、何を思っていたのか。もっと知りたい。

芸術に触れる秋はとても気持ちが良いものだ。この日は朝から一日かけて会場をまわって、写真もたくさん撮った。お出かけをして、休みらしい休みの日だった。これだけのことで小旅行気分が味わえてしまって、やっぱり特別な街だなぁ。

2021.09.17
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京都といえば鴨川、とはよく聞くが、ここはオサノート。今回はわたしにとっての堀川の話しをしようと思う。それは京都市のほぼ中央、堀川通りに沿って南北に流れる川で、堀川通りは、京都の主要な大通りのひとつである。わたしもよくこの道を通るが、春の桜の頃と、秋の黄色く色づいた街路樹が並ぶのを見て、季節を感じるのが好きだ。京都に住んでいるならば、同じように季節の変わり目を堀川で確認する人も多いのではないだろうか。
以前、秋の黄色がまぶしい堀川でウェディングフォトを撮っているカップルを見かけたことがある。堀川通りは交通量も多いし、車に挟まれたこんなに街中なのに、なるほど切り取り方によってはとても写真に映える景色だよなとその時思った。
今年も気付けば秋の気配を感じるほど、涼しくなってきた。そしてまた、堀川の鮮やかさに、今年も懲りなく写真を撮るのだろうな。
堀川は、大通りの上からだけでは見えない、都会の中の穴場オアシスなのだ。

2021.08.18
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2021年夏。テレビの中で東京オリンピックが終わって、お盆がきて、大雨が降って、涼しくなった。長雨だったせいで、各地で土砂崩れが起き、川が氾濫し、いろんなものが流されていった。

今年は地蔵盆の集まりがなかった。去年もなかった。「このご時世で」人と集まる機会が激減し、しばらくになる。出口が見えない、というのが一番堪える。

京都のお盆は地蔵盆。うちの地域では、朝からお坊さんに来ていただいてお経を詠んでもらい、地域のみんなで数珠まわしから始まる。子どもの頃、この数珠まわしがけっこう楽しかったことをよく覚えている。一年にその日にしか見ない、長い長い数珠の輪。確か5メートルくらいあったと思う。ところどころに大きめの数珠があって、手元にその玉が来たときにだけおでこに近づける。お焼香するときの仕草に似てる。祈りのかたち。

あとはお菓子がいっぱいもらえたとか、福引きやらスイカ割り、夜の花火など、子どものための行事が行われた。近年では少子化の影響もあり規模も縮小されていたが、地域の大切な行事、なくなるのは寂しい。来年には再開できますように。と願うばかりだ。

2021.07.19
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7月最初の日曜、昼下がりのこと。「はるちゃん、カラオケいるから、来たかったら来て〜」。震えたスマホを確認すると、友人からのお誘い。そうか、緊急事態宣言明けたんだ。お茶するんじゃなかったんかいと心の中でつっこみながらも、「行くー!」の即レス。西陣のまちなみと北野天満宮を自転車で颯爽と通り過ぎたところ、北野白梅町のカラオケがわたしたちの御用達。その日は声を掛けてきた馴染みの友人と、リアルで会うのは初めまして(オンラインでしか話したことない、はご時世あるあるだ)の友人もいたので、3人以上で遊ぶのは久しく、大分はしゃいでいた。

「勝手に楽しんでるけど、楽しいから、来たかったら来てね」という姿勢は付き合い方として非常に心地がよい。責任感もプレッシャーもないし、とても自由に思う。「人に会う」、もそうだし、「場を訪れる」、もそうだ。

行かなくてもいいんだけれど、行ったら、楽しい、刺激的で、人や物との出会いがある。美味しい、とかもあるか。心が安らぐ、とか。好きなお店とかね。西陣のまちにも、思い当たる節があるでしょう?

そういった関わりを、近くにたくさん置いていられたなら、人生豊かだよなあと思うのです。