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磯村明見

特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー磯村明見

京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。

2022.06.18
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徐々に巷では催し物が増えてきましたね。ANEWAL Galleryでも今月6月上旬に、ArtVan「福寿走」さんをお招きして、路地カフェ屋台+ガチャガチャのコラボイベントを西陣connectにて行いました。
写真を見ると、変わった軽トラに変わった自転車だということが一目でわかります(笑)ArtVan「福寿走」さんは美術作家・白濱ご夫婦が北海道十勝から出発し、日本各地で軽トラの上に乗せている美術館を開館しています。今回は四国と本州を回られるということで、道中立ち寄っていただきました。
ANEWAL Galleryでは自転車に乗って自分で豆を挽くコーヒーミル自転車を出店し、異色のコラボということで道ゆく人たちは「!?」という反応をしてくださる方が多かったです。小学生の下校時間と重なり、子どもたちは「なんなんあの自転車?」「どうなってるん?」という言葉を発しながら足を止めてコーヒーミル自転車を眺めていました。まだまだコロナ禍ではあるので、注意を払いながらの出店になりましたが、大人も子どもも少しでも楽しんでもらえたのではないかと思います。
今後、イベントなどに徐々に顔出ししていけたらと思っています。そのためにガチャガチャは新たなバージョンを現在思案中。会場でコーヒーミル自転車を見かけたら気軽に乗ってご自分で豆を挽いてみてください。汗をかいて自分で挽いた豆のコーヒーを飲むのは格別ですよ。

2022.04.08
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4/1~4/3の期間、西陣ろおじと一緒にKRAFTERIAでは、「桜まつり」を開催しました!
KRAFTERIAはANEWAL Gallery関連の作家さんや、KRAFTERIA利用者・講師の方々のクラフト市をメインに、真鍮作家によるシルバーリングのワークショップ、自分でコーヒー豆を挽くコーヒーミル自転車などを催し、おかげさまでたくさんの方々にお越しいただくことが出来ました。
路地tv(参照https://www.tv.roji-cul.net)以来の久しぶりのイベントだったので少々疲れはしましたが、充実した時間を感じながら運営することが出来ました。ありがとうございました!
そして私たちだけでなく出展してくださった作家の方々も、お客さんと交流する事で刺激を受け、作品への制作意欲がアップしとても充実した時間を送る事が出来たと言ってくださいました。コロナ禍という中、気を張り詰めながらの開催ではありましたが、開催してよかったなと思いました。
あと、私が徹夜で準備をした「KRAFTERIA特製ガチャガチャ」が思いのほか好評だったのが、個人的には嬉しかったです(笑)
次回、5月8日開催予定の西陣マルシェに「コーヒーミル自転車」と「KRAFTERIA特製ガチャガチャ」を出展予定です。
是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りください♪

2022.03.20
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3月3日は桃の節句ということで、お雛さんを出しました。
昔はまだ主流ではなかったコンパクトな仕様になっているお内裏様とお雛様だけのお雛さん。ひな壇を購入したら、いずれ飾らなくなるからと亡き祖母が選んで購入してくれたそうです。
コンパクトなので出しやすいのですが、日本人形の天敵であるカビ・シミ・変色から守るための保管は、大きさ関係なく難しい。カビ・シミ・変色していないか毎年ドキドキしながらお雛さんを出しています。

一見素朴でシンプルなお雛さんですが、よく観ると烏帽子(えぼし)は漆塗りで作られていたり笏(しゃく)が象牙だったり、檜扇は作家の名前が書かれていたり、着ていらっしゃる衣冠束帯と十二単は西陣織であったり…細部までこだわった作りになっていることを幼い頃は気がつきませんでしたが、大きくなってから気がつきました。
私はその良さに気が付いた当時、少しは知識や知見を培えて目利き出来るようになり、祖母の感じる「良さ」に共感できたかなと嬉しく感じました。
祖父母が人形屋さんで選んでいるその光景が、今でも目に浮かびます。

おじいちゃんおばあちゃん、ありがとう。
毎年飾ってます。

2022.02.03
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気がついたら2月に突入。てっきり1月中にオサノートのコラムの担当が回ってくると思っていたので、お正月のネタを準備していました。日にち的に、旧正月に近いと言う事でお正月ネタを話しちゃいます。

磯村家のおせち料理は、毎年作ります。
ちょっと大袈裟に言い過ぎですが…代々受け継がれてきた京都のおせち料理をベースに、時代に合わせて少しずつアレンジが加わったおせち料理を作っています。
小さい頃は三ヶ日毎日食べると飽きた記憶がありましたが、いつの頃か楽しめるようになりました。おそらくお料理を手伝うようになってからかなぁと今になって思います。

お手伝いをする時、私は基本、皮剥き役と味見役。
金時人参、くわい、蓮根、百合根、蕗、牛蒡などなど剥くものはたくさんあります。「今年の蕗は、皮と筋を剥くと水が滴るし、透き通っていて綺麗」とか「今年の小芋は、天候が悪かったからか、赤い傷が多い」という風に、目で見て指で触れて感じ、そして味見をして味覚で感じることが、楽しみに変わりました。
上海滞在中は、春節(旧正月)に一時帰国していたので、おせち料理は買える食材だけですが、自分で作りました。しかし、中国のくわいは日本の3倍の大きさで、割らないと(縁起が悪いですが…)なかなか味が染み込まなかった記憶が(笑)
そんな風に今では、毎年おせち料理を母と一緒に作り、楽しんでいます。

「作る」ことで、目で見て肌に感じて心に触れる。西陣の文化にも「作る」風習が根付いているから、ものづくりの人間である私は、居心地がいいと感じるのかもしれません。

2021.12.24
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気がつけば12月も残りわずかということで師走と言うだけあり、あっという間に12月が過ぎ去りそうです。

ANEWAL Galleryでは12月上旬に移転後初となる、日本画家・石田翔太氏の個展を開催しました。
岩絵具を主な画材として描画し、描画/破砕/膠抜き/水簸を繰り返したモザイクの作品の中に、絵画をすることに対する自己相似や顔料の来歴について考え、日本画のあり方の疑問点を違った形状でアプローチを試みた展覧会。ちょっと小難しいようで、実は私たちANEWAL Galleryが関わっている西陣の「伝統」や「町家」に共通する「どうすれば保存していけるのか?」という課題が「日本画のあり方」と大同小異だと感じ「向き合わなければいずれ消えていくもの」だという事にも改めて気付いた奥が深い展覧会でした。
今回の個展を見逃された方はバージョンアップした作品が、来年1月末から京都文化博物館にて開催される「京都府新鋭選抜展」で展示されます。ぜひご覧ください。

記事投稿日を確認した時、イブの日が投稿日だということに気づきました(笑)クリスマス当日はきっと…年末の忙しさでクルシミマス状態になっている気が…風物詩というものでしょうか(遠い目)
年末ギリギリまで走りきりマス。来年もよろしくお願いしマス!

2021.11.25
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ANEWAL Galleryのメンバーは、ANEWAL Galleryとは別に各々仕事をしており、私も別にグラフィックデザイナーとして活動しています。
そして私は、京都建築専門学校の学生が課外活動をしているところへ同行し、広報資料にできる素材写真を撮ったり記事を書いたり等、広報の仕事をしています。
今日は、ちょっとそのお話をしたいなと思います。
京都建築専門学校では毎年11月の上旬、堀川丸太町を下がった堀川遊歩道で、学生たちがお茶室を建築し、お茶を振る舞うという学祭行事をしています。
建築期間はおよそ約2週間ちょっと(その年々の設計図にもよりますが…)。
まず学校で仮組みを行い、どこに何を使うのか材を確認。次に稲刈りをして、苫葺屋根に使うための苫(とま)を作ります。ちょうどこの時期から寒くなり冷たくなった川に足をつけつつ、骨組みと屋根の垂木(たるき)を設置。刈ってきた苫を70m程編んで、屋根に乗せて、土壁を塗ります。最後に竹で装飾をして完成。
簡単に言うと「木造建築の基礎」が工程に凝縮されています。
そんなお茶室の建築や改修工事の実習で訓練された卒業生が、日本各地で活躍しています。
京都建築専門学校では、西陣含め京都の町家が減少する中、在学生や卒業生も一緒になって町家再生に意欲的に取り組んでいます。ちなみに、ANEWAL Galleryも路地奥にある町家再生に取り組んでいます!(笑)
学祭終了後は解体。来年に使えるように残すという三日間限定の建築物になっています。訪れたことがない方は来年、学生の汗と涙の結晶の建築物を是非ご覧ください。

2021.10.26
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京都市内にいると、自転車はとても重要ですね。
仕事で京都の中心地街まで行く時、鞍馬口付近にある事務所から交通機関を使うより、自転車に乗って通り過ぎる街並みを見ながら、目的地へ向かうのが好きです。
「あ、ここにこんな店が」「あ、ここの路地ってこんな風になってるんや」てな感じで、毎度新しい発見と気づきがあるのが楽しい。
たまに知り合いと自転車通しで出会い「あ!」と言いながらすれ違うこともしばしば(笑)
気をつけないといけないのが、京都市内を南から北へ上がる時、傾斜が結構あること。私の場合は、行きは下り坂で帰りは登り坂。事務所へ戻ってくるためには帰りの体力をちゃんと温存しておくことが必須です。

 

最近購入した電動自転車を、クラフテリア前の路地で撮ってみたのですが、やっぱりこの路地で撮影すると上手じゃない私の写真も映えて見えます。ここの路地は「赤れんが路地」という名前が付いていて、西陣にはちょっと珍しい?赤れんがの塀がある小洒落た路地です。私のお気に入りの路地の一つでもあります。
塀の横にある植木は、路地のチャームポイント。近隣のおばあさんが毎日お水をあげて大事に育てていらっしゃいます。

 

自転車は、まだ買って間もないので、これから乗りやすくカゴやベルを付ける等カスタムをして、走りながら楽しみたいなと思います。

2021.09.26
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写真は、少し前に堀川商店街内のリサイクルショップで購入した飛騨産業のスツール。丸い座面に、持ち運び便利な取り外せる三本の脚と取手、かわいい代物です。
実は私、根っからの家具好きです。
自分の勉強机を買っていいと親から言われ、当時保育園だった私は「民芸家具のライティングビューローが欲しい」と答え、家具屋さんへ探し歩いた思い出があり、きっとその頃には既に「家具の沼」にハマっていたのではないでしょうか。
大人になって国産の希少価値の高い家具や中古家具を買うようになり、深い傷が付いていたり座面が割れていた場合は、修理に出して使っています。
コロナ禍により在宅ワークで椅子や机の需要が高まってはいますが、コスト重視の安価な家具が増加傾向にみえます。安価な家具が悪いわけではないですが、民芸家具は民芸活動で培われた技術によって日本の生活に寄り添った使いやすい構造になっており非常に質の良い物があります。しかし良質な木材とほぼ手作りな分金額が張るため、なかなか手が出せない現状もあり徐々に生産が減り職人も減る衰退現象が起こっているのではないかと…。そんな中で伝統技術を駆使した和家具職人の育成は厳しいのだろうと、民芸家具好きな私は勝手に危惧したわけです。一から作る技術も必要なのは当然ですが、修理に出された家具を通して、家具職人が昔使われた技術や技巧に直で触れ、職人育成に繋がるよう少しでも貢献できればいいなという気持ちで修理に出すようになりました。大工職人も同様、町家の修繕・改修工事をする際に昔の技術を直に触れることで職人育成に繋がるではないかと、地域活動や町家で仕事しつつ感じることがあります。古き良き物や技術を残していくためには、まずは金額関係なく自分がいいと思うものを買って修理しつつ大事に使う、身近なことから取り組んで続けていこうと思います。
あ、そういえば最近、ミズメザクラの無垢材を使用した舞良戸(まいらど)がついた、細部まで作り込まれている九州民芸家具を中古で購入しました。ANEWAL Galleryへお越しの際は見てください(笑)

2021.05.09
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初めましての方も、いつもの方もこんにちは、ANEWAL Galleryの磯村です。

私達、ANEWAL Galleryは西陣の中に拠点を置き活動をしているということで、このコラムに参加させていただく事になりました。

今回は、磯村の「どうして西陣に来たのか」を少しお話ししたいと思います。

私は元々、堀川地域活性化を考える有志の会で活動していたところ、ひょんなことからANEWAL Galleryに関わる事になり、開催したイベントや京都市の西陣地域活性化、上京区のまちづくり支援事業に携わる事がきっかけで、西陣を知る事になりました。

私の生まれ育ったところは伏見(伏見区)と桂(右京区)で、路地や京町家、地蔵盆などは、区が違えど京都市内なので馴染みすぎていた事もあり、正直古き良きものは何処にでもあるという感覚でいました。しかしながら、ANEWAL Galleryに関わる前、4年ほど上海で生活する事になった際、私のこの考えはカルチャーショックによって破壊されました。

それは知り合った欧米人に、日本の幕末時代や小泉八雲を熱弁されたのがきっかけでした。他人に自国の歴史を褒められて嬉しい反面、自国を誇れる言葉を表現できるほどボキャブラリーと知識を持ち合わせていなかった上、古き良きものの良さをわかっていたふりをして、人に伝えられるほどわかっていなかった自分が情けなかった。そんな思いをしつつ帰国し、直に感じることは出来ればと沸沸と思い巡らしていたところ、いろんなご縁が繋がって現在に至ります。

そんな成り行きで、西陣の活性化に勤しんでおります。
以後よろしくお願いいたします。

 

写真はフランス人建築家を招聘したアーティスト•イン•レジデンスの成果展「町家の教え ー Learning from a Machiya」の様子、会場は旧ANEWAL Gallery。