西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2021.11.07
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11月に入って1週間。秋は京都にとって一番美しい季節だと思うのは私だけではないはず。
今年は10月になっても暑い日が続き、かと思うと急に寒くなったりと寒暖の差がはげしく、着るものに困ったものです。やっと秋らしい日が続くようになってきた今日この頃、ところどころで紅葉が見られるようになりました。

 

南から北に向かって緩やかに高低差のある京都市内では、北から少し色づいてくるのがおもしろい。十条から国際会館までの高低差はおよそ70mもあるそうです。自転車で南からあがっていくとよく実感できるかもしれません。特に今出川から北山まであがるのはなかなかにキツい。冬でも少し汗ばむほど。

 

先日、北山通りを車で走っていると、北を見れば赤がずらり、南を見れば緑がずらりという光景を見ました。季節の移り変わりの美しさを目の当たりにできるのも、自然が身近にある京都に住む魅力の一つだと感じます。

 

さて、西陣ではどこで美しい紅葉が見られるのでしょうか。
きっと他のコラムニストの方が紹介してくださるので、楽しみにしています。

 

写真は千本通り。奥にいくにつれて黄色くなっているのがわかる。

横山恵

紡ぎ手/運営 横山恵 オサノート

KéFU stay&loungeカフェ宿泊事業統括マネージャー。「オサノートを通して西陣の街を訪ねてほしい」という思いでメディアを設立。普段はKéFUの現場に立っていたり京都を走り回っています。純喫茶と歌謡曲が好き。すてきな純喫茶情報お待ちしてます。

2021.11.06
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コロナではないけれど、9月に人生初めての入院生活を経験しまして、3週間あまり病院で過ごしました。腕に点滴の針を刺し、リンゲルや抗生剤をぶら下げたハンガーを引きずって歩く不自由な毎日。一刻も早くこんな「ヒモつき」生活から解放され、また元気に京都の街を散歩したいと、そればっかり考えてました。10月末で退院から1ヶ月。体力も徐々に戻り、散歩の距離も以前と同じにまで回復、ようやくコラムのネタ探しも再開できるようになってホッとしています。いやはや健康あってのネタ探し。そんなわけで今回は、ちょうど京都市京セラ美術館で開催中の「モダン建築の京都」展に行ってきました。近代建築ファンには見逃せない、京都に残る有名な建物をほぼ網羅した、内容の濃い展覧会です。西陣エリアからは、以前も触れた「京都中央電話局西陣分局舎」(現・西陣産業創造会館)のほか、時々買い物や食事で利用する「堀川団地」が、貴重な資料や実物大の室内写真で紹介されていました。戦後の復興期、商店街再生を兼ねて建設されたRC造の都市型集合住宅。今も素敵な建物ですが、当時の人々の目には、さぞ輝いて映ったことでしょう。(会期は12月26日まで)

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター 曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。

2021.11.05
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休みの日の予定はね、せめて前日から決めてないとてんでダメ!な1日になりますね。
携帯を見出したら最後、何をするかの検索で半日潰れます。
そんな日は決まってパンランチになるのですが、
(だって子供が綺麗に食べてくれるんだもん!)
なんせ西陣のいいところは、
『パン屋が充実しまくっている』これに尽きるのではないでしょうか。
パンの消費量日本一の京都府で、
パン屋の充実してる一番の地域、
つまりパン日本一の聖地だと個人的には思いますね。(本気)
しかもどこも徒歩圏内で回れるんじゃないでしょうか。すごい!!

まだ下京区住まいの我が家、
上京区に建築中の家を見にいったら必ずパンを買って帰ります。
今日はどこへ行こうかな?
小ぶりで柔らかいお手頃なパンなら『おうちぱん』
金土日で贅沢したいなら『ル・プチメック』
クロワッサンを頬張りたいなら『オルセットビアンコ』
…色々出てきてつきません…!!!

ちなみに下京区なら….
minaminaのサーモンが挟まってる系のサンド
マンハッタンの11:30焼き上がりのあんバター(予約しておくと安心)
このあたりが超絶オススメです。

西陣のみなさまのおきにいりのパン屋を知りたいなぁ

あいうめめ

主婦 あいうめめ

下京区から上京区へお引っ越し。 3歳と0歳の娘をもつ主婦です。 京都西陣の暮らしと子育てを綴る。

2021.11.04
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#24日

同志社大学のヨリフジです。

6月から毎月24日に「#毎月24日を西陣の日と言いたい」というハッシュタグをつけて、西陣にまつわる写真をTwitterにアップしています。
10月24日は、親しくしていただいている3人の方々とまち歩きをしながら写真をアップすることにしました。
町家学びテラス・西陣で解散し、写真スポットを探しながら一人で歩き、2時間後にKéFU stay&loungeで集合するという内容でした。

2時間という時間制限のもとで、どれだけおもしろいネタを拾ってこられるかというスリル感が楽しかったです。
私はお腹が空いていたので、まず粟餅所・澤屋でおもちをいただき、どらやき 亥ノメでさつまいもどらやきを買って北野商店街の一角で食べました。そこからリサイクルショップHAND TO HANDを通るルートで歩きました。
KéFUでは、それぞれ撮ってきた写真を見せ合いながら巡ったルートを共有。それぞれが自分の趣味嗜好に合わせて全く違う出会いをしてきていて面白かったです。
また、こうやって家の近所を2時間歩くだけでも、遠くまで観光に行く以上に遊べることに気がつきましたし、同じ場所でも今度はゲーム形式にして歩いたらおもしろそう!などいろいろアイデアが膨らみました。

依藤菜々子

紡ぎ手 依藤菜々子

同志社大学卒業。 2020年、同志社大学が発行する今出川地域のフリーペーパー「イマ*イチ」の制作を通じ、西陣ならではの凝縮された魅力を知る。 好きなもの:アニメ/クラシック音楽/ミッフィー

2021.11.03
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小学校3~4年、自転車にもそこそこ乗れるようになった頃、学校から帰ると近所の一つ上の先輩と自転車でよく近所を走りまわっておりました。
ある日のこと、今日はどこに行くかを考えていたところ「千中にものすごい坂道があって、ものすごいスピードが出せるんや!」という先輩の話でそこに行くことになりました。千本中立売から東へ一筋目、南に向けてのあの坂道です。

これ上れるの⁉

麓?から初めて見上げた急な坂道に驚きました。そして向こうに見える繁華街「西陣京極」と書かれた看板の、日中にもかかわらず何やらいいかがわしい雰囲気にも少しドキドキしながら、必死でペダルを漕いで頂上の中立売通りへ。繁華街の方を見る余裕もなく、Uターンして南向きに下った時のスピード感はたまらないものでした。

今となっては地形の成り立ちのほうが気になりますけど、あの坂道を自転車で通るとそんな頃の記憶が思い起こされます。

繁華街の中に入って行くのはもう少し後のことで、また機会があれば書こうと思います。
(^_^;)

岡田健

光都紙工有限会社 代表兼デザイナー 岡田健

西陣の南東?の牛乳屋の息子として生まれ育って五十数年、今は極小印刷会社の代表取締役兼デザイナーです。ウクレレとコーヒーが好きです。

2021.11.02
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寳幢寺のお寺猫、黒猫の紬ちゃん。
一年前に上京区内で塀の隙間に挟まっていたところを保護されました。沢山の優しい人たちに助けられ、今は寳幢寺スタッフの和美さんと一緒に暮らしています。
毎日、和美さんと一緒にお寺に出勤して、日中はスタッフルームでお寺猫絹ちゃんと一緒に過ごしています。
来たばかりの頃は生後まもなく、二匹の体格差も親子さながら。絹ちゃんもよちよち歩きの紬ちゃんを咥えてお気に入りのかごに連れて行ってあげたり、まるでお母さんのようにお世話をしてあげていたり、当時乳離れをしていなかった紬ちゃんに乳首を吸われて驚いていたり・・・(笑)
いまではすっかり大きくなって、やんちゃ盛り、そしてとっても甘えん坊。絹ちゃんと毛繕いしあったり取っ組み合ったり、一緒に眠っていたり、毎日なんとも愛らしく微笑ましい姿を見せてくれます。
小さな頃から皆に抱っこされていたので、お膝も抱っこも全く大丈夫。でも、ご気分でなければ容赦なく顔面に猫パンチを繰り出します。賢いことに爪でひっかくことは全く無いので、人間たちは日々肉球パンチに甘んじる幸せをいただいています。
人も猫も、平和に穏やかに暮らす日々の温かさを感じています。

松波さゆり

和裁士 松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。

2021.11.01
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西陣にマイホーム建設中の梅田家。
新居の様子をみたあと、自転車で散策。

ふと、キンモクセイの薫りに立ち止まりました。
大好きな季節の、大好きな薫り。
夏と冬の間、一瞬で過ぎ去ってゆく秋を実感します。

これから、紅葉や銀杏も色づいてゆきます。
この季節はハッとする薫りや色に誘われて、
あちこち彷徨うのが何よりの楽しみです。

西陣の地で、自分だけのキンモクセイスポットが見つかりますように…

梅田啓介

クリエイター 梅田啓介

あるときは会社員、あるときはデザイナー、あるときはアーティスト、あるときはおべんとうアーティスト。 楽しいことを求めて。 今年、西陣に家を建てて、引っ越してきます。

2021.10.31
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オサノートリレーコラムの書き手である宇野さんが営む好文舎さんでは、京都を拠点にした作家さんの工芸品などの展示がほぼ月替りで行われている。
ときめく、しかもお手頃価格な陶器の作品にしょっちゅう出会ってしまい、
「このままだと、私はうつわ道楽になってしまう!」と心配になる。

日々、季節とともに生き、心と体で全てを味わうのが私の人生。

じゃあ、仕方ない。

2021年の初め、これは!と手にした「ゆるい鳳凰」という、ふわふわと軽やかに飛ぶ鳳凰の絵付けのお皿がお気に入りで、よくお茶請けに使っている。
鳳凰だけど畏まってなくて、ゆるくてふわふわ軽く飛んでて、「フラットな陽の明るさで進む」を意識した今年の私の感じにぴったり。
さらには、淡いブルーの色合いが素敵すぎて買った器も漬けものや煮物に重宝している。
ああ、このまま京都に住み続けたら、やっぱりうつわ道楽になってしまいそうだ。

誕生日祝いにAmazonのほしいものリストからプレゼントを送ってくれた人に、私の京都のお気に入りをお返しで送る企画をした。好文舎さんでみつけた可愛いりんごが絵付けされた器をある友人に送った。いっそ友人もうつわ道楽にしてしまえ、と思っている。

川原さえこ

もう一つの椅子 川原さえこ

京都府長岡京市在住。フリーランスのリサーチャー、保育士。「もう一つの椅子」という名義でまちのランドスケープ(風景)研究を行う。東京下町から京都へ来て約1年。観光客でもなく京都の地元民でもない境界の視点でふらりと歩いたまちの景色を描く。

2021.10.30
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村上春樹に「いわし」という名前の猫が出てくる小説があるそうだ。
まだ未読なのだが。
ただ今回は魚でも猫でもなく、コーヒーの「イワシ」が西陣にいるという事を書こうと思います。

最初に「イワシ」を見たのが西大路通りで自転車で信号待ちをしている時でした。
横をみると新しく出来た、駅の待合室くらいの白い小さな店。黒いテントにIWASHI COFFEEの文字。
お店から出てきた男性に「店主も自転車好きですよ」という謎の言葉をかけられ、店内に入ってコーヒーを一袋買って帰ったのが最初です。

翌週、コーヒーマニアを自負していた僕はそこを訪れて豆の感想を「イワシ」に伝えました。それでコーヒー談議をしていると、まだオープンしたばかりで看板もロゴもないと言う。
それなら、と木製の立て看板に「イワシ」のロゴを考えて描いたものを持っていきました。

それから新しい焙煎をするたびに感想を言ったり、待合室くらいの店内で居合わせた人とコーヒーを飲みながら話したり、店内で展示と版画のワークショップをさせてもらったり、焚き火をするために自転車で山に行ったりと「イワシ」と過ごすことが多くなりました。

そんな日々が3年ほど続いた後「イワシ」は西大路通りの待合室みたいな店を出ていきました。

長くなりそうなので
「続く」

景井雅樹

版画家 景井雅樹

京都の版画工房で銅版画を始める。 2006年頃より、毎日の出来事をノートに青いボールペンで描く絵日記形式の作品を作り始める。 一日1ページで現在4000ページほど。まだ毎日描いている。 コーヒーと自転車と音楽の愛好家。

2021.10.29
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多拠点生活サービス「ADDress」のまっさんこと高本です。

多拠点暮らしではその地域で人との新しい出会いや、つながりが生まれることが嬉しいのだけれど、その狭間に新しい本と出会えることもまた嬉しい〜ADDressには「旅する本棚」という企画があって、企画連携している家ではそこで出会った本と一緒に旅することも出来たりもするのです。

西陣の「ADDressの家」でもある「KéFU西陣」、一階の本棚は上記企画とまた異なる独自の本棚があり、毎回滞在時に思ってもみない知的刺激の邂逅や発見に満ち溢れていて、楽しみのひとつ。

人気書店「恵文社一乗寺店」による100冊の選書は、旅や京都のオルタナティブ視点テーマ本、哲学本や絵本など様々ながらそれでいて「らしさ」が醸し出されていて面白い。滞在の度に棚の本は変わっていて偶然なる本と出会い、珈琲の薫りを愉しむ読書のひとときもまたお薦め。

今まで出会ったお気に入りの本たち。
「変なお茶会」(佐々木マキ)
「ひつじの京都銭湯図鑑」(大武千明)
「雪」(三好達治)

あなたのお気に入りの一冊は何ですか?またお目にかかる時、教えてくださいね。

高本昌宏

多拠点プランナー / ADDress 事業企画 高本昌宏

学生時代に伏見と西陣に住んだことがきっかけで、京都では決してメインストリームではないかもしれないこの二地域に惹かれる。多拠点居住サービス立ち上げをしながら、2020年伏見移住。西陣にも同年から通い始め、魅力再発見中。