西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.01.23
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京都に雪が降った。こんなに積もったのはいつぶりだろうか。ここまでの雪景色が見られる日もそうそう無いと思い、北野天満宮に行ってみた。
境内には、雪を見に来たであろう参拝者が少しばかりいた。寒梅を愛でたり、雪帽子をかぶった牛の像を撮影したり、それぞれ思い思いに風景を楽しんでいた。
ふと道を見ると、ちょうど人が歩いたところだけ雪がとけていた。皆が歩く道は、石畳が見えるほどにしっかりと雪がとけている。一方、脇道はまだ一つ一つの足跡が分かる程度にしか歩かれていない。雪によって、人の動線が可視化されているのだ。
足跡がつくる「参道」をたどっていると、ときどき思いもよらぬ場所に続く足跡が見つかる。気になるものがあったのか、良いフォトスポットを見つけたのか、はたまた単にふかふかの雪を踏んでみたくなっただけなのか。探偵のように推理してみるが、答えは出ない。
一つ足跡ができると、また別の人がそこを通ろうとする。人が通るたびに太くなっていく軌跡は、しだいにそれが「軌跡」であることすら分からなくなっていく。誰も踏まなかった雪も、陽射しが強まるにつれてとけていった。次に雪が降るのはいつだろうか。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2022.01.22
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新年明けましておめでとうございます。

去年は西陣についてのコラムを書くという貴重な機会を頂き実り多き一年になりました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

新年初の投稿は、かわいい訪問客のお話し。

去年末に、
総合学習の一端で、“我がまち西陣について考える”というテーマを携え二条中学校の学生さん達が私たちの眼鏡工房アトリエとサロンに見学に来て下さいました。

師匠がアトリエを、私がサロンを担当し2グループにそれぞれローテーションで回って貰いました。

学生からは主に仕事についての質問や西陣の好きな所などを聞かれたのですが、余った時間にこちらから生まれ育った西陣というまちをどう感じているのか聞いてみました。

・若者が少ない・遊ぶ場所が少ない・もっと人が集まるまちになってほしい・その為にSNSなどを駆使して国内外に魅力を発信した方が良い・もの作りのまちに誇りを持っているが、自分達には当たり前の環境なので発信すべき魅力が見つけづらい

という様な再認識すべき素直な意見でした。
一方で、子供たちが“我がまち”について考えることが出来るコンテンツが沢山ある歴史ある西陣で育った子供達を羨ましく感じました。

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員 山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。

2022.01.21
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好文舍はギャラリーだけでなく喫茶営業も行なっているので、たまにグルメのインフルエンサーが来られます。うちみたいな隠れ家というか隠れっぱなしの店をよく見つけましたねと尋ねるのですが、彼らは情報収集が得意のようで私よりもネット上の好文舍の掲載情報をご存知であったりします。
最近、知人が近くにタルトのお店をオープンしたのですが、その彼女も新店情報をアップするインフルエンサーの店舗紹介をきっかけにSNSのフォロワーが倍になったと驚いていました。影響力すごいですね。
この地域は住宅が中心ですので、お客さんにはネットで情報を見つけてもらい、わざわざ来ていただく必要があります。しかし、私は色違いのソーダを並べたりパフェの上に動物を乗せたりといった視覚的な「映え」は苦手ですので、せめて和やかで良い時間を過ごしたと口コミをアップしてもらえるように頑張らないとと思う次第です。
ところでうちの2軒隣にコーヒー店ができるそうで、只今工事中。店舗紹介のインフルエンサーさん、新店舗情報のついでに好文舍のこともちょこっと触れてくれないかなあ。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2022.01.19
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2021秋 まるごと美術館
展示も紅葉も素敵でした。
お客様を西陣のエリアにお連れ出来るか不安でしたがご縁があり沢山足を運ぶ事ができて
私の母親や大切なお客様など西陣を堪能していただく事がでしました。

西陣の人でない私がこうやってコラム書かせていただき 西陣に出入りさせてもらってる事に感謝です

2022年も西陣 応援させていただきますので宜しくお願い致します。

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2022.01.18
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寅年の2022年を迎え、お正月に「鳴虎 報恩寺」を訪れました。ここにある、後柏原天皇によって下賜されたと言われる大きな虎の図の掛け軸を豊臣秀吉が聚楽第に持ち帰ったところ、夜にその虎が鳴いて秀吉は眠ることができず、お寺に掛け軸を返したと言われています。そのことから、「鳴虎(なきとら) 報恩寺」と呼ばれるようになり、12年に一度、寅年のお正月3が日のみ特別公開され、この鳴虎の図の掛け軸を拝観することができます。今回ちょうど12年に一度のタイミングに合ったので、観に行ってきました。他にも戦国大名の黒田長政が亡くなった部屋や長政と父の官兵衛の位牌、寺宝なども鑑賞することができました。次はまた12年後のお正月まで本物の鳴虎の図は観ることができませんが、京の冬の旅で鳴虎の図のレプリカや一部の寺宝は公開されるとのことです。このお正月行かれなかった方は、せっかくの寅年にちなんで、レプリカですが、鳴虎の図を観に行かれてはいかがでしょうか。

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2022.01.17
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初めまして。
この度、縁あってリレーコラムに参加させて頂く事になりました〈みよしの〉と申します。
学生時代の4年間は右京区にて、卒業後は西陣に移り住み住みいつの間にやら50代。
玉手箱でも開けたのか?自分でもビックリです。

今の生活で実感した言葉の一つ『底冷え』
歴史と時間がゆったり流れ、おっとりはんなり交わされる京ことぱ…
なので気候もさぞや穏やか~。

なーんてとんでもなかった!

雪もないのに冷凍庫に放り込まれたようなキンキンに痛い冷気。
これで風でも吹けば寒風の串刺し一丁上がり。
瀬戸内気候出身のせいか殊更寒さ(痛さ)が身に染み入ります。

話は変わり、
年末の大掃除中に使い捨てカイロを発掘。
早速使ってみるも…
ぬるーい温もりがほんのり。
しかも2時間もしない内に冷めていく。
温かさ7時間持続、の筈が?

で、確認すると使用期限2019年6月。
あ~、道理で。

◆教訓その一「期限」はお飾りではありません
◆教訓その二「お片付け」はコマメに

と、こんな間の抜けた投稿ですが
今後とも宜しくお願い致します。

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。

2022.01.16
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初めまして、森賀優太(もりがゆうた)と言います!

京都産業大学の3回生で、ある日西陣に迷い込んだ結果、常に入り浸るようになった現在です。普段は、Laughterさんでコーヒーを飲んでいるか、写真を撮りながらまちあるきをしてたりします。あと、よくKefuさんで朝ごはんを食べております。見かけた時は声をかけて頂けると嬉しくて飛び上がります。
色々なご縁をいただきまして、今回はosanoteのリレーコラムに参加させて頂けることになりました。リレーコラムは憧れというか、チャンスがあるなら書いてみたい!なんて思ってはいたんですが。。実際に書くことになり、緊張と感動で心臓がバクバクになっています。(オロオロしながらコラムを書いております。。)もちろん、やったー!!とは思ってるんですが緊張ってすごいですね。考えてた書きたい内容を真っ白にしてくれました。。。
さて、これからはコラムのネタ集めのためにも、大好きな西陣を楽しむためにも、西陣でどんどん遊んでいきたいと思います。(これが1年間の抱負かと思うとこの先少し不安ですが、笑)
これからよろしくお願いいたします!

森賀優太

京都産業大学 学生 森賀優太

京都産業大学在学中。ある日を境に西陣に迷い込み、いつの間にか居着いた大学生。人との関わりを通して、伝統的な文化や歴史と新しい暮らしのある西陣に惚れる。そろそろ西陣に住むことを画策している様子。

2022.01.14
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今日の京都は雪。

リレーコラムはお休みです。

横山恵

紡ぎ手/運営 横山恵 オサノート

KéFU stay&loungeカフェ宿泊事業統括マネージャー。「オサノートを通して西陣の街を訪ねてほしい」という思いでメディアを設立。普段はKéFUの現場に立っていたり京都を走り回っています。純喫茶と歌謡曲が好き。すてきな純喫茶情報お待ちしてます。

2022.01.13
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とっくの昔に松の内は過ぎ、すっかり遅めのご挨拶で恐縮ですが、みなさま、新年明けましておめでとうございます。元旦の朝、起き抜けに窓から眺めると、大晦日に降った雪が、隣家の屋根をうっすらと雪化粧していたのが新鮮でした。ぼくが運営する現代美術製作所は、東京の墨田区で1997年に活動を始めて、今年で25年目、NPO ANEWAL Galleryの協力を得て西陣に拠点を移してからは、5年目となりました。数百年も続いてる京都の老舗と比べたら、昨日や今日に出来たようなものですけれど、オルタナティヴ・スペースの場合、3年続けば老舗だなんて冗談もあるくらいなので、よく続いてる方かもしれません。アートが好きっていうのもありますが、まあ、たぶん諦めが悪いんでしょうねえ、性格的に。もっとも、この2年間は、コロナを警戒して自主的にお休みをいただいた関係で、西陣での実質的な活動期間は、まだまだ僅かに過ぎません。なにか節目のイベントを考えてみたいですが、どうなるやら。ともあれ、活動のあるなしに関わらず、元日の朝に見た初雪のように、まっさらな初心を忘れないよう心がけつつ、新たな年を過ごしたいと思います。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター 曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。

2022.01.12
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去年は在宅ワークや家庭内保育が丸っと一ヶ月つづき、
閉塞感からか川に遊びに行くことがとても多かった一年でした。
何度も通って知見ができたので、
ちょっとだけ我が家の季節の川沿い別の楽しみ方を紹介します。

◆春は東九条の川沿い

桜並木が続き、近くには美味しいホルモンのテイクアウトがあったりと
わかば公園あたりは我が家の穴場花見スポット。
人が少ないので子供を放牧しつつ、ホルモンとビールを楽しむ、
我が家の最高の春レジャーの一つです。

◆夏は桂川の川沿い

桂川の川沿いはとにかく青々とひらけていて、
ボール遊びに始まるダイナミックな遊びができるのが魅力。
汗を書いたら近くにある老舗人気店の中村軒でかき氷をテイクアウト。
西大橋の東側の木陰でレジャーシートをひき
私は白玉4個をトッピングして宇治抹茶かき氷を
お昼ごはんがわりにするのが大好き。
子供は柚子氷やいちごみるくなどを楽しんでます。

◆秋は堀川の川沿い

黄金の銀杏を見上げながらあったかいコーヒーと西陣のパンを楽しむ。
これは子供が巣立った後も夫と老後も続けたい秋の楽しみ方。
本当に秋の堀川は綺麗で心踊ります。
ただ…最近ここは自転車の乗り入れがNGだと気づきました…
うっかり…
次回からはどこかに停める場所を探さねば…

◆冬はおうちで

年末年始はほとんど家にいましたね…今年の冬こそは屋久島の安房川に始まる
南の暖かい地域の川で違った冬を楽しにたいなぁと願う昨今です。

あいうめめ

主婦 あいうめめ

下京区から上京区へお引っ越し。 3歳と0歳の娘をもつ主婦です。 京都西陣の暮らしと子育てを綴る。