西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.02.19
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こんにちは、〈みよしの〉です。

去年から気になっていた物の一つ。
それは路地のあちらこちらに据えられた「小さな箱」たち。
どこのお家にもあるカラーボックス的な?

で、中にはどれも「本」が詰まっている。
よく見ると「正親まちの本箱プロジェクト」

正親小学校の学区内に小さな本箱が点在。
それは商店街の店先や、一般のお宅の軒先にも。
どうやら誰でも自由に利用出来るらしい。
リーフレットには~本で地域のつながりを広げていこう!~

何かええやん。

でもこの佇まい、妙に町に馴染む安心感、
いつも身近にあるような…?

そうか、町内の「お地蔵」さまに似ているんだわー。
と、一人得心。
これは本の神様?

町中が小さな図書館。
中には児童書やベストセラー、ハウツー本や謎解き本だったり。
小学校の近辺だし、子ども達も借りて行くのかな?
貸し出しノートを覗くと幼い字が多く並んでいる。

何かええやん。

前を通る度に、本の神様のご加護がある気がして思わず足を止め心で一礼。

これからもいっぱいの好奇心、探求心で溢れますように。
本を通して沢山の出会いがありますように。

一番西は天神さんの南側辺りらしい。
散歩がてらに挨拶して来ようかな?

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。

2022.02.18
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#西陣ふぉとうぉーく
どうも、森賀です。僕は写真を撮るのが好きで西陣をだらだら、写真を撮りながら歩いています。西陣に流れているゆっくりとした時間が大好きで、なんとなくこの時間と風景とそこに住む人たちの生活を写真に留めておきたい欲求が高くなった結果、写真を撮りまくるに至りました。おかげで携帯の容量はパンパンです。写真好きもあって、最近は京都産業大学内でまちあるきしながら写真を撮るイベントをしていました。イベントをしていて感じるのは、参加してくれる学生たちは楽しそうに西陣を写真に収めていて、それぞれの視点から写真を撮るからいつもと違った雰囲気の西陣に出会えます。参加してくれた人が楽しくしているのもですが、自分では見られなかった西陣の姿を見られることがすごく楽しいです。そうやって、参加者が撮った写真とか僕が撮った写真は「#西陣ふぉとうぉーく」とタグをつけてインスタグラムで発信しています。よければ見てみてください。今(2/13)にこのコラムを書いていますが、雨が降っています。今から雨の西陣の写真を撮りに行ってきます!!

森賀優太

京都産業大学 学生 森賀優太

京都産業大学在学中。ある日を境に西陣に迷い込み、いつの間にか居着いた大学生。人との関わりを通して、伝統的な文化や歴史と新しい暮らしのある西陣に惚れる。そろそろ西陣に住むことを画策している様子。

2022.02.17
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都市企画家の赤澤です。初めての投稿になります。「都市企画家」といってもどのような仕事か、よくわからないと思います。私が自称しているだけなので。簡単に言うと建物の活用方法を提案しています。町家を宿にしたり、元染工場をシェアアトリエにしたり、建物をスケルトンにして賃貸物件として再生したり、と建物に関する企画を行っています。面白い使われ方をしている建物が増えれば、それだけまちの活性化につながると思っているので、少し野望も込めて「都市」企画家、と名乗っています。
さて、今回のテーマは「西陣雑学」としました。
それは2018年ごろのことだったと思うのですが西陣京極商店街(千本中立売西入上ル)沿いにある築100年くらいの町家の案件で工事を行っていた時の事。四条寺町上ルにあるのは「新京極」。こちらは「西陣京極」。阪急にも「西京極」駅がありますよね。「極」は「端っこ」とか「外れ」みたいな意味らしい。なので「京極」は「京都のはじっこ」という意味(らしい)。でも千本通りは昔の朱雀大路で、都市のメインストリートだったはず・・・。京極の由来を知っている方がいらっしゃいましたらぜひご一報ください。(おわり)

赤澤 林太郎

都市企画家 赤澤 林太郎

町家を中心に、既存物件の活用を提案しています。

2022.02.15
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突然ですが、ぼくは2月で大殺界を抜けるそうです。たしかに昨年は病気もしたし、この2年ほどあまりパッとしたこともなかった。まあそれを言うなら、コロナウィルスのせいで、世の中全体がいまだに大殺界みたいなものですけどね。占いはあまり信じなくても、この先良いことがありそうだと言われると嫌な気はしません。そういえば最近、「占い師」じゃなくて『陰陽師』っていう、岡野玲子さんの長編漫画(原作:夢枕獏)を初めて読みました。クールな主人公の安倍晴明と管弦の名手で超天然な源博雅が、ホームズとワトソンみたいにコンビを組み、霊的な難事件を解決していくところから始まり、後半に入ると、どんどんお話がスケールアップしていって面白い。その第8巻の解説で、作者の岡野さんが、安倍晴明のお屋敷のあったという場所に触れていまして、すぐご近所なので、さっそく散歩がてら訪ねてみました。京都ブライトンホテル。ブライトンは「輝かしい村」っていう意味があるらしく、なんだか時代を超え「晴明」と不思議な暗合を感じさせます。ただいま絶賛修繕中。もう少ししたら、パッと明るい外観に蘇るのでしょう。世の中の方も、ぜひそうなって欲しいものです。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター 曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。

2022.02.14
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いつもは漫画でしたが、
小休止…

コラムニストのみなさんはどうお過ごしでしょうか?
もしお子さんお持ちの方いましたら、
ねぇ、、
今って、、、
めちゃくちゃ大変じゃないですか???

コロナが増えてくると集団で生活している子供は接触者対象に頻繁になるので、
その度に登園・登校できず、自宅待機で家からも出られず、
遅れているPCR検査は4日〜5日かかり、仮に陰性になっても
子供が少しでも鼻水が出てたらダメで、
そうするたびに休ませなければならず、
毎朝の予定は見えず、
納期のある仕事は待ってもくれず、
10時に寝て0時におきて朝まで仕事と事務作業をし、
なかなか、厳しい世の中だな…と感じてやまない昨今です。
集団主義の日本で働くことはどこまでも厳しいんだな。。

そんな中、昨年から建てていた家がようやく完成を来週完成です。
いいことが訪れるよう玄関の下駄箱を紅白梅屏風にしました。
家族の門出を晴れやかに、今後彩ってくれることを願ってやみません。
娘が大きくなる頃には、コロナの反省を活かして、
少しでも働きやすい世の中になっていますように…
そしてローンが早く返せますように…

あいうめめ

主婦 あいうめめ

下京区から上京区へお引っ越し。 3歳と0歳の娘をもつ主婦です。 京都西陣の暮らしと子育てを綴る。

2022.02.13
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#整い西陣

同志社大学のヨリフジです。

先月31日に「つぎの西陣をつくる交流会(通称つぎにし)」がオンラインであり、登壇者として「源湯」の番頭さんがお話しされました。
源湯は、同志社大学のフリーペーパー「イマ*イチ」の取材でご協力いただき、私が人生で初めて銭湯に入った場所です。
京都には数多くの銭湯があり周りにも銭湯好きの方はたくさんいますが、私は何か新しいことに挑戦するのをためらう性格であるため、なかなか銭湯に行くまでに時間を要しました。いざ行ってみると、そこは極楽の空間!
1人でも定期的に銭湯に行って疲れを取りたいと思いました。

銭湯は疲れを取るだけでなく、何かに追われるようなせわしない日々の中で「何も考えない時間」を与えてくれる場所です。
その少しの時間が、今の自分を冷静に振り返って前に進むために必要不可欠なのでは?そう感じてきています。
初の銭湯を体験し、また私は、私の毎日を楽しくする大切なものを1つ増やすことができました。
こうやって、少しずつ自分のお気に入りを増やして、毎日をよりハッピーにできたらいいなあ…!
なお、つぎにしは今月17日にもあります!ぜひ一緒に参加しましょう◎

依藤菜々子

紡ぎ手 依藤菜々子

同志社大学卒業。 2020年、同志社大学が発行する今出川地域のフリーペーパー「イマ*イチ」の制作を通じ、西陣ならではの凝縮された魅力を知る。 好きなもの:アニメ/クラシック音楽/ミッフィー

2022.02.12
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このコラムを書かせていただくようになり、ネットで「西陣」とよく検索するのですが、パチンコ台メーカーの西陣という会社が検索結果にあがってきます。ぼくはギャンブルには全く縁がなく、西陣というパチンコ関係の会社があるのは知ってはおりましたが、社名の由来まで調べてみることはありませんでした。せっかくなので調べてみると、名古屋のパチンコ台製作の職人集団が群馬・桐生でパチンコ店経営をはじめたことに由来するそうです。西(名古屋)から出陣(群馬)したということで、ぼくたちが知るところの西陣の由来とは全く違いました。

西陣の中心あたりは千本通りや中立売通り、今出川通りがあって、昭和の頃はとても賑わった地域です。飲食、劇場、映画館、ボウリング場まで…もちろんパチンコ店もたくさんありました。十数年前からでしょうかパチンコ店も営業スタイルが変わり、郊外の大型店舗に姿を変え、地域密着型の中小規模のお店はどんどん姿を消しました。上京区のパチンコ店は今や3軒(うち西陣地域には2軒)です。
西陣の娯楽の灯もスマホのゲームやパソコンなどによって消えていくのかと思うと少し寂しく感じます。写真の駐車場もパチンコ店の跡地です。

岡田健

光都紙工有限会社 代表兼デザイナー 岡田健

西陣の南東?の牛乳屋の息子として生まれ育って五十数年、今は極小印刷会社の代表取締役兼デザイナーです。ウクレレとコーヒーが好きです。

2022.02.11
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2月に入ってから空気は春の気配を感じるのに、背筋を寒さが走り抜けるような底冷えを味わう日々。毎年毎年、こんなに寒かったっけ?と性懲りも無く考えを巡らせる。そういえば昨年もそのように思っていたような。人間とは単純なもので、暑さ寒さも過ぎてしまえば適度に忘却してしまうよう。なればこそ、季節が変わる度に新鮮さを感じていることにもふと気付くのです。例えば風景、体感や、食の楽しみも四季があるからこそ折々に。
セルフカレー修行の一環で、今年は新しいレシピも色々と練習し始めています。写真は先日作った「サンバル」という野菜カレー。南インドの味噌汁的存在といっても過言じゃない、現地では定番中の定番メニュー。優しくて体にすっと入ってくる、シンプルなのに滋味深いお料理。スパイスが入った温かなスープは体を巡らせ、冷えた体をぽかぽかと温めてくれます。常夏の南インドのお料理なのに、真冬の京都にもこんなに合うなんて、とちょっと驚き。同じ料理でも、場所の違い、季節の違いでまた新しい顔を見せてくれる。振る舞った方それぞれが感じる景色も、きっと様々に広がるのかな。なんて思いながら。温かな春を待つ、とある日のひとコマでした。

松波さゆり

和裁士 松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。

2022.02.10
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引っ越しまであと1ヶ月を切りました。

しかし、まだまだやることはたくさん。
最近は水まわりのタイル貼りを…

妻も私も陶芸をすこしするので、うちには小さな陶芸窯があり、
それを理由に自作タイルで水まわりを仕上げるという挑戦をしました。

しかし、始めてみると、
粘土を平らに延ばして、1枚1枚を型で抜いたり切り出したり、それを乾燥させて、表面を整えて、釉薬を吹付けて、陶芸窯に並べ入れて、焼成…
工程が多く非常に手間がかかりました。

また、小さな陶芸窯では焼く量が少なく、焼く回数を増やして応戦。
そして、電気代は爆上がり、粘土代や釉薬代もかさみました。

へとへとになりながらタイルを用意し、
ついに施工、接着剤で壁にはり、目地埋め。
ランダムな形で作ったので、並べるのにも神経と時間を要しました。

果てしない道のり、眠れぬ夜を越え、2ヶ月かけて、なんとか走りきりました…
自分の家でなければ投げ出したいほど手間はかかりましたが、家への愛着は湧くばかりです。

梅田啓介

クリエイター 梅田啓介

あるときは会社員、あるときはデザイナー、あるときはアーティスト、あるときはおべんとうアーティスト。 楽しいことを求めて。 今年、西陣に家を建てて、引っ越してきます。

2022.02.09
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スマートフォンの本体バッテリーの交換のため四条へ。しばらくスマートフォンを預け、外に出ることにした。まず器の展示を見に、いつもの喫茶・ギャラリー好文舎へ向かう。烏丸で12番の市バス、堀川下長者町で下車。ほうじ茶を飲み、店主さんとおしゃべりして器を堪能し、さてランチに前から行ってみたかった店に行こう。縦は小川通と覚えているが、横の通りは?とポケットに手をいれたが携帯がなく調べられない。そこで、喫茶ゾウのある中立売通を真っ直ぐ西のほうに行けば、KéFU stay &loungeじゃなかったっけ?と西陣へと向かう。ぐんぐん歩けば千本通にあたる。が、途中で、なんとなく上る。やはり以前から行きたかったアフリカドックスという「アフリカ布や京友禅を扱うオーダーメイドの仕立屋」のある路地にあたる。浄福寺通。お店はお休みの日。一条通から西陣京極商店街を横目に、千本へ。さて、上るか下るか。京ごよみ手帳の中に地図があることを思い出し、道を確認。今出川へ上る。千本今出川の喫茶静香もいいな、と思ったらこれまた定休日。最後はお地蔵さんの祠を目印に、KéFUに到着。
ちょっと遅めのランチ、ごちそうさまでした。

川原さえこ

もう一つの椅子 川原さえこ

京都府長岡京市在住。フリーランスのリサーチャー、保育士。「もう一つの椅子」という名義でまちのランドスケープ(風景)研究を行う。東京下町から京都へ来て約1年。観光客でもなく京都の地元民でもない境界の視点でふらりと歩いたまちの景色を描く。