西陣にまつわる
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12/22

西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2021.05.14
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先月のリレーコラムで名前も名乗らず書いてしまったので、今月は少しだけ自己紹介をしようと思います。
遅ればせながら、はじめまして!同志社大学経済学部3回生の益田雪景です。大学ではボランティア支援室の学生スタッフARCOのメンバーとして、学生と地域の橋渡しをしています。この春からオサノートのライターとして活動することとなり、こうしてリレーコラムにも参加させていただくことになりました。ただ、実を言うと僕と西陣のこれまでのつながりといったら、ARCOが西陣織をテーマとして実施した企画で職人の方に直接お話を聞いたり(写真はそのイベント際に貰った栞で、綜絖をする際に使用するものを再利用したものです)、西陣で開催されている朝市のイベントにボランティアとして参加したくらいしかありません。
でも、西陣についてもっと知りたい!と僕は思っています。今後も継続的にコラムや記事を書いていくために西陣についてある程度知っておく必要があるという理由も少しはありますが、何より西陣は僕が知っているよりも更に楽しい街だと感じているからです。
これから更に西陣の魅力を発信していけるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします!

益田雪景

ライター 益田雪景 オサノート

広島県出身。同志社大学在学中。大学ではボランティア支援室学生スタッフARCO及び新島塾2期生としても活動中。小説家は太宰治と遠野遥、映画は「劇場」と「ミッドナイト・イン・パリ」、音楽はgo!go!vanillasとB T Sが好きです。

2021.05.13
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今回は女子弟子として“ものを作る側”になって西陣で出会ったお仕事と人のお話です。西陣といえば西陣織。町を歩けば織機の心地よい音が聞こえてきます。
当初は音が聞こえる度に珍しがって窓の隙間から織りの仕事を覗いていました。西陣には細かく分業されたものづくりの仕事があり、師匠も沢山の現場に見学に連れて行って下さいました。一見自分達とは縁遠い仕事だとしても“ものをつくる側”には深い縁を沢山作れる地域です。その縁の中には私のように弟子として修業に励んでいる方々との嬉しい出会いもありました。どうしても小さな工房で仕事に励んでいると、外の世界との交流が少なくなりす。仕事自体もマイナーで職場には師匠だけ。仲間と切磋琢磨したり悩みや愚痴を打ち明け、それを理解してくれる相手さえなかなかいません。そんな中で同世代のものづくりの方々との交流はとても励みになりました。
正直、何度も仕事を辞めようと思ったり、破門になりかけた事もありました。その時いつもタイミング良く現れる仏師の女子弟子仲間に励まされ思いとどまった事か。
師弟関係が根強く残っている京都、そしてものづくり文化の土壌がある西陣に感謝しています。

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員 山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。

2021.05.12
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まるごと美術館の裏方に参加させてもらったお話しです。
まるごと美術館で何か私も協力したいなと思っていたら 妙蓮寺さんの特別拝観の準備をお手伝いしてもらえないかと依頼をいただきました。フライヤーなどで協力したりしていましたが この時は展示に使う看板の作成やお香を入れる箱を一緒に作らせていただきました。その時に私は自分の趣味である オフロードバイクで駆けつけたのですが お寺の方が 良いバイクに乗ってますね 私もオフロードバイクに乗ってるので 機会があれば一緒に林道を走りに行きましょうと盛り上がり、お寺でこんなお話しが出来るなんて見たいな感じで楽しく展示の準備させていただきました。 あと 鐘楼のライトアップも鐘楼の中に入って一番カッコ良く映える ライトアップ出来るライトの置き方を一緒に考え設置を行いました。
細やかでしたが一緒に作り上げて行く事ができて
西陣への愛着がさらに強くなりました。
ライトアップした鐘楼と私のオフロードバイクの写真を今回は選びました。

 

次回は西陣で出会った方の情報から 行くようになった cafeを紹介したいと思います。

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2021.05.11
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5月。京都は氏神さんのお祭りの時期。ここ西陣の氏神さんは、北区にある今宮神社。京都の大きな神社は氏子区域が広いのも特徴で、概ね堀川通(一部、小川通)と七本松通に囲まれた一帯が今宮さんの氏子区域で、南は二条城の北側に達します。

その今宮さんの祭礼、今宮祭も5月の京都を彩るお祭りの一つです。例年であれば、5日の神幸祭で神輿が氏子区域を巡幸して、大宮通の鞍馬口と北大路の間にある御旅所に安置されます。そして15日前後の日曜日(今年は16日)の還幸祭で再び氏子区域を巡幸し、神社へと戻ります。したがって今の時期は、本来であればお神輿が御旅所に安置されています。
残念ながらコロナ禍の今年は、御神霊を神馬の鞍上の御座に移しての巡幸となり、神輿は巡幸されないことになりましたが、このお神輿、実は現在、神社境内の本殿に安置されています。

今宮祭はもともと、平安時代に流行した疫病を鎮めるために催行された「紫野御霊会」が起源といわれています。疫病のさなかの今年、例年とは形をかえて催行されている今宮祭に、ご自宅からでも想いを馳せ、ともに「疫疾消除」(今宮祭のポスターから言葉を拝借しました)を祈ってみませんか。

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2021.05.10
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雨の日。
靴も靴下も、スカートの裾も濡れてしまったとき、雨宿り代わりにでも古本屋を訪れてみるといいかもしれない。古本屋は暖かい光とともに私たちを迎えてくれる。いや、迎えてくれるというより待っている。
色んな国や時代で書かれ、色んなストーリーを持つ本たちが眠っている。雨の日は人間と同じで特に眠っている。水分を吸って少し重くなり、寝床から出られないと言わんばかりに。
雨の日なのに頑張って外に出た私たちは、それらをちょっと起こしてみる。本は起こしてくれる人がいれば起きられるタイプだから本当は私たちを待っていて、目を覚ましてくれる。そして、ずっと見ていた夢の中身を見せてくれる。
そのうちに服は乾いていき、気に入った夢は家に連れて帰る。寝るならここで私と眠りなさい。そして、その夢は私たちの夢となる。

雨の日。
靴も靴下も、スカートの裾も濡れてしまったとき、古本屋に訪れるといいかもしれない。

 

/感じたことをそのまま書いてしまったので抽象的な話になってしまいましたが、これが古本屋を訪れてみるきっかけになれば幸いです。私の行った古本屋は、「はんのき」さんと「開風社 待賢ブックセンター」さんです。参考までに。

西本友亜

ライター 西本友亜 オサノート

osanoteのライターを務めさせていただいております。言葉や文化・芸術にも興味がある理系大学生です。このお仕事を通じて、色んな人と出会い、その人の言葉を色んな人に伝えられることを嬉しく思っています。趣味は詩を詠む/読むことと、散歩です。

2021.05.09
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初めましての方も、いつもの方もこんにちは、ANEWAL Galleryの磯村です。

私達、ANEWAL Galleryは西陣の中に拠点を置き活動をしているということで、このコラムに参加させていただく事になりました。

今回は、磯村の「どうして西陣に来たのか」を少しお話ししたいと思います。

私は元々、堀川地域活性化を考える有志の会で活動していたところ、ひょんなことからANEWAL Galleryに関わる事になり、開催したイベントや京都市の西陣地域活性化、上京区のまちづくり支援事業に携わる事がきっかけで、西陣を知る事になりました。

私の生まれ育ったところは伏見(伏見区)と桂(右京区)で、路地や京町家、地蔵盆などは、区が違えど京都市内なので馴染みすぎていた事もあり、正直古き良きものは何処にでもあるという感覚でいました。しかしながら、ANEWAL Galleryに関わる前、4年ほど上海で生活する事になった際、私のこの考えはカルチャーショックによって破壊されました。

それは知り合った欧米人に、日本の幕末時代や小泉八雲を熱弁されたのがきっかけでした。他人に自国の歴史を褒められて嬉しい反面、自国を誇れる言葉を表現できるほどボキャブラリーと知識を持ち合わせていなかった上、古き良きものの良さをわかっていたふりをして、人に伝えられるほどわかっていなかった自分が情けなかった。そんな思いをしつつ帰国し、直に感じることは出来ればと沸沸と思い巡らしていたところ、いろんなご縁が繋がって現在に至ります。

そんな成り行きで、西陣の活性化に勤しんでおります。
以後よろしくお願いいたします。

 

写真はフランス人建築家を招聘したアーティスト•イン•レジデンスの成果展「町家の教え ー Learning from a Machiya」の様子、会場は旧ANEWAL Gallery。

磯村明見

特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー 磯村明見

京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。

2021.05.08
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#ミニチュア西陣

初めまして!同志社大学4年のヨリフジと申します。
西陣生活は今年で4年目です。

昨年、編集長をしていたフリーペーパー“イマ*イチ”。
取材先を探すため西陣の情報をネットで集め始め
「こんなに面白い場所が家の近くにあったのか」
自分の無知にびっくりしました。

なんとなく過ごしていたら絶対気付かない
細い道を入った所にある小さなお店・・・
そういうのがほんと多い。

最近も時間があるときは
同じスーパー行くにも
いつもより1つ前の角で曲がってみて
また知らない店を発見。
まだまだ知らないことだらけです。

ちなみに、みなさんは自転車に乗りますか。
わたしは基本的に徒歩で移動します。
歩道を歩く人をチャリで追い抜く勇気が湧いてこないので(笑)

そんな徒歩人間にとって
西陣はとても魅力的です。
自転車のスピードでは見落としてしまう店や風景が多いから!
徒歩だからこそ発見できるものがある。

そんな個性・魅力が凝縮された
ミニチュア模型のような地域が
西陣ではないでしょうか。

もっと知りたい!!

(写真・おひとり散歩の休憩は粟餅所・澤屋さんにて╰(*´︶`*)╯♡)

依藤菜々子

紡ぎ手 依藤菜々子

同志社大学卒業。 2020年、同志社大学が発行する今出川地域のフリーペーパー「イマ*イチ」の制作を通じ、西陣ならではの凝縮された魅力を知る。 好きなもの:アニメ/クラシック音楽/ミッフィー

2021.05.07
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壊れたら修理する、自分で調整するということが好きです。自転車や単車、カメラや時計、ラジオや楽器など、直して動くように、鳴るようになった時はとてもうれしくて愛着がわくものです。時には壊してしまうこともありますがそれもまた勉強ということにして…まあそんな風に壊れたら買い替えるのではなく、できるだけ直してまた使う…これが西陣織、織物産業の栄えたの時代のものを大切にする心に繋がるのではないでしょうか。

愛着という言葉の通り、着物の時代にはよそ行きだけでなく日常の衣類も貴重であり、たいていの家では押し入れやタンスにきちんと仕舞い、親から子、子から孫へと伝えられ、傷んだら直し大切にしていたと思います。着られなくなった着物は別な物へと作り直して、最後は雑巾になるまで大切にしたという話も聞いたことがあります。お菓子などのパッケージはもちろん包装紙や紐も再利用、着物の時代は、直して使う、どんなものでも大事にするという暮らしが当たり前の世の中でした。

地域における西陣からは少しそれてしまいましたけれど、西陣という地域で学んだ「愛着」という言葉を忘れないように、これからも西陣の端に暮らしていくと思います。

岡田健

光都紙工有限会社 代表兼デザイナー 岡田健

西陣の南東?の牛乳屋の息子として生まれ育って五十数年、今は極小印刷会社の代表取締役兼デザイナーです。ウクレレとコーヒーが好きです。

2021.05.06
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「人はなぜ服を着るのだろう」
機能面だけならば、布を巻き付けているだけでも構わないのに。

身に纏うもののデザイン、肌触り、使い込んでゆくほどに生まれる心地よさや愛着。そんな布と人との関わりにとても魅力を感じて、当時片田舎の高校生だった私は、そんな幸せを創れるようになりたいと思ったのでした。

京都には“西陣”という染織の本場があるじゃないか。
憧れて出てきて、もう故郷での年月を追い越そうとしています。

大学で染織を学んでのち、和裁の修業を積んで独立。いち作り手として人の幸せを考え追い求める中で、ご縁あって4年前から上京区に暮らすことに。

豊かな伝統文化が息づく街。そしてここで出会う人たちは、これからの街の在り方を真摯に考え、それぞれのやり方で行動されている。お人とお人が繋がり、アイデアを紡ぎ合い、新しい景色が日々生み出されている。

まるで縦横の糸が織りなす布地のよう。だなんて、詩的に過ぎるかもしれないけれども。
街のこと、ここで暮らすお人のこと、想いに触れて心にジーンと来たことも一度や二度ではないのです。

この街で暮らして、日々の中で出会う素敵な人やもの・ことをひとつずつご紹介してゆけたらと思っています。

松波さゆり

和裁士 松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。

2021.05.05
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はじめまして、梅田 啓介です。

 

普段はゲームのデザインのお仕事をしながら、

あるときはアーティストとして、

あるときはおべんとうアーティストとして活動しています。

 

現在、西陣に引っ越してこようと、

小さな土地を購入し、マイホームを計画中…

家族がワクワクのびのびできる家、

たくさんの楽しみを生みだせる場所にするべく、想いを巡らせています。

 

写真は、わたしのおべんとうたち。

昼ご飯のおべんとうがエスカレートして、

こんなおべんとうたちが出来あがりました。

素材のもつ美味しさ・おもしろさ・キレイさを大切につくり続けています。

これからの、この地での新たな食との出会いに期待しています。

 

おべんとうのこと、作品のこと、暮らしのこと…

気ままに綴っていけたらと思います。

よろしくお願いいたします。

梅田啓介

クリエイター 梅田啓介

あるときは会社員、あるときはデザイナー、あるときはアーティスト、あるときはおべんとうアーティスト。 楽しいことを求めて。 今年、西陣に家を建てて、引っ越してきます。