西陣 路地まち工作室 KRAFTERIA
第3回 手に届くまでの道のり 各パーツがきらきら輝いたところで、縫い合わせる準備をして、いよいよ組み合わせていきます! <名入れ> メタルスタンプと呼ばれる工具を使い、手作業で一文字ずつ刻印していきます。 水で軽く水で濡 […]
西陣にまつわる
人々による
ウェブメディア
osanoteのライターを務めさせていただいております。言葉や文化・芸術にも興味がある理系大学生です。このお仕事を通じて、色んな人と出会い、その人の言葉を色んな人に伝えられることを嬉しく思っています。趣味は詩を詠む/読むことと、散歩です。
雨の日。
靴も靴下も、スカートの裾も濡れてしまったとき、雨宿り代わりにでも古本屋を訪れてみるといいかもしれない。古本屋は暖かい光とともに私たちを迎えてくれる。いや、迎えてくれるというより待っている。
色んな国や時代で書かれ、色んなストーリーを持つ本たちが眠っている。雨の日は人間と同じで特に眠っている。水分を吸って少し重くなり、寝床から出られないと言わんばかりに。
雨の日なのに頑張って外に出た私たちは、それらをちょっと起こしてみる。本は起こしてくれる人がいれば起きられるタイプだから本当は私たちを待っていて、目を覚ましてくれる。そして、ずっと見ていた夢の中身を見せてくれる。
そのうちに服は乾いていき、気に入った夢は家に連れて帰る。寝るならここで私と眠りなさい。そして、その夢は私たちの夢となる。
雨の日。
靴も靴下も、スカートの裾も濡れてしまったとき、古本屋に訪れるといいかもしれない。
/感じたことをそのまま書いてしまったので抽象的な話になってしまいましたが、これが古本屋を訪れてみるきっかけになれば幸いです。私の行った古本屋は、「はんのき」さんと「開風社 待賢ブックセンター」さんです。参考までに。
京都で街歩きというと、どんな場所を想像するだろう。歴史を感じられる町並みや神社仏閣、おしゃれなカフェ……。今日は、それらとはまた違う歩き方が楽しめる道を紹介したい。
ひとり・面白いものを探して・自分の興味の湧く方へ進んでいく、まるで骨董屋のような楽しみ方が出来る道。それが上立売通り(と、そこからつながる道)だ。上立売通りは南北に揺れながら、西陣を横断している。
車や人の行き交いは少なく、自転車が通れば轍の音が通りに残る。そんな場所だから、面白いと思うものにじっくり向き合うことができる。急にしゃがんだり上を見ながら歩くことだって可能だ。
赤い多肉植物、まわる空き缶風鈴、一部緑に塗られたガードレール、木の格子窓、瓦が埋められた塀、道に落ちた花かんむり。
いけず石や牛乳ボックス、信楽焼の表情に注目してみるのも面白いかもしれない。それらを買うことはできないし、写真を撮って誰かに見せたいわけでもない。しかし、心をときめかせるものがきっとそこにある。試しに今度の晴れた日に、上立売通りを歩いてみてはいかがだろうか。