西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2021.06.20
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まちの景色は、時代とともに変わっていく。約3年前のこと、千本今出川の交差点に立ち並んだ老舗、アオタニ文具店とミヨシ堂時計店が建て壊され、煌々と明るいコンビニに変わってしまった時は、勝手ながらもやはりショックだった。高くそびえたった壁に、古い大きな時計があるのが好きだったし、千本今出川のシンボルだった。この機会に調べてみると、昭和4(1929)年に建てられ、京都市文化局によって「京都を彩る建物や庭園」に認定されていたらしい。文化財保護課のページに残っていたのだ。これは知らなかった!

景観を大事にする京都で、重要な建物が建て壊されたり、専門店が廃れていく様子を見るのはさみしい。役割をコンビニや100均に取って代わられる。

個人的に南から北へ千本通りを上がることが多いため、家のすぐ手前にあるその時計でいつも時間を確認していたことも大きかった。せめて名残として、新しく建つ建物の壁にも時計をつけてくれとひそかに願った。同じように願う地元民からの要請があったのかもしれない。今はセブンイレブンの壁で新しい時計が、西陣の時を刻んでいる。

※手持ちの写真がなかったので、気になる方は千本今出川へ、おこしやす。

龍田 春奈

咲里畑 届けびと 龍田 春奈

1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。

2021.06.19
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ステイ・ホームばかりだと運動不足になるので、気分転換も兼ね、梅雨の晴れ間には、たまに自転車で少し遠くまで走っています。前に生活していた東京の下町と似て、自転車移動のラクチンなところは、京都に親しみを感じる理由のひとつ。ただし、すごーくアバウトな比較をすると、巨大な碁盤の目のような京都の街は、全体が北に向かって緩やかな上りの斜面になっているので、その点、どこまで行ってもフラットな東京の下町とは大きく違いますね。さらに市街地は、西陣エリアの辺りまでくると、千本通の方角に向かっても、緩やかな上り坂になっている。自転車なら、軽かったり重かったりするペダルの踏み心地の変化で、そんな街中の微妙なアップダウン事情を、運動しながら自然に体感できます(ダイエット効果はビミョーですけど)。さて上の写真は、大黒町のお寺の塀に自転車を止めて撮影したもの。「瓦土塀」と呼ぶそうで、美観だけでなく、瓦が雨水を弾いて、土壁の強度が下がらない効果もあるとか。写真では右方向が千本通で、塀の下部にある石の幅に注目すると、そちらへと進むにつれ、だんだんと狭くなっていて、道がわずかに傾斜しているのがわかります。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター 曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。

2021.06.18
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かつて不摂生を繰り返し、体重が120キロ近くまで増えるなど、健康から程遠い生活を送っていた私も、今はすっかり改心して、「地域介護予防推進センター長」という肩書きに恥じぬよう、運動・栄養・社会参加を心がけた毎日を過ごしています。

今の肩書きを得て3年目に入りましたが、この間ずっと、自宅から職場まで、片道徒歩45分の道のりを歩いて帰ることを日課にしています。

路地を通って町家群を眺めたり、商店街をブラブラ覗いたり、いろんなルートを試した結果、最近は初心にかえってと言いますか、何だかんだ言って堀川遊歩道を歩くのが好きです。

夕暮れの堀川遊歩道は、せせらぎの音も心地よく、いくら歩いても飽きることがありません。

最近はすっかり暑くなり、日中出歩くのは億劫ですが、夕方以降は適度に風も吹いて、気持ちよく歩くことができます。
堀川丸太町の交差点を下から見上げると、イズミヤとオメガのイルミネーションが輝いて、なかなかの夜景が堪能できます。

毎週水曜日には「あじさい会」という自主グループの方々が、堀川遊歩道でノルディックウォークを楽しんでおられます。
そんなに人も多くないので、機会があれば、ぜひ散策してみてください。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2021.06.17
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「西陣」とは、いったいどこを指す地名なのだろう。公式の住所としては、「西陣」という地名は存在しない。そこで、試しに名前に「西陣」とつく法人(会社や組合など)の分布を調べてみた。もちろん、京都以外にも西陣を名乗る法人はいくらでもあるので、あくまで参考程度である。

もっとも「西陣」法人が集まるのは、上京区の中でも西陣、桃薗、乾隆、嘉楽の4学区を中心とするエリアである。これは多くの人の実感とも一致するのではないだろうか。そのほか、周辺の学区や上京区外にも「西陣」法人が点在する。

この地図の範囲外にも「西陣」法人は多く存在する。元々西陣にあった企業が移転したものもあれば、「西陣」ブランドにあやかったものもあるだろう。北は北海道中標津町から南は宮崎県宮崎市まで、その数は143件に及ぶ(一部閉鎖したものを含む)。「有限会社西陣」だけで14も同名の法人があるのだから驚きだ。

「西陣」は地名ではあるが、それは「ここからここまで」と線を引けるようなものではない。「西陣」とは、そこに関わるヒトやモノの総体を指すのではないか。そう、きっとあなたもこのサイトに訪れることで、ちょっとばかり「西陣」になっているのだ。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2021.06.16
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近ごろ日中ほんまに暑いですね、、スーツではなく、半袖短パンサンダル!でいたいところです。
真夏の熱帯夜と違いまだ夜は涼しく、写真を取りに行った日はひんやりとした風が吹いていてとっても心地よかったです。
今日は千本通。千本通は夜も明るいです。幼い頃車窓から見た風景、両端にずっと続く街頭の数に驚いた覚えがあります。今でも深夜の”しん”っと静まり返った千本通が好きです。静かだからこそ、『平安京の栄えていた時代、西陣織で栄えていた時代があったんだよなぁ。どんな感じだったんだろう』とその当時を想像しやすいなぁと思います。日中とは打って変わって人の気配をあまり感じない時間帯に西陣を歩いてみるとまた違った視点で見えてくるもの・想像できるもの・感じられることが増えそうでわくわくした夜でした。また違う場所を歩いてみます。

淀谷斉加

商店街盛り上げ隊! 代表 淀谷斉加

京都生まれの22才。西陣在住。 歴史や着物が好きで食べることが大好き。 将来はまち歩きをしながら京都の魅力を発信したい。 ひとことでは伝えられない魅力を持つ奥深い西陣をエピソードなど含めながらお伝えしていければと思っています♫

2021.06.15
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今回は眼鏡だけに、ものづくりにおける“手”ではなく“目”に注目してお話しします。
まず仕事を習い始めて1番戸惑った事はスケール感でした。1ミリ以下の精度を求められる眼鏡作りと今までの学生時代のものづくりとの精度のギャップに慣れるまでに時間がかかった事を覚えています。
師匠は良く“目が育つ”という言葉を使うのですが、細かい仕事にはそれに合った目を持たなくては仕事になりません。出来てる、見えてると思っていても、師匠から指摘を受けると自分が全然見えて無かった事に愕然とすることが今でもあります。当たり前ですがどんなに技術があっても良く見えてなければ良いものは絶対に出来ません。いつも師匠の目(=精度)が欲しいなと思ってしまいます。さらに眼鏡を作る上で視力とレンズについての知識も必須となります。特にオートクチュールでご注文を頂いた場合はお客様の視力を反映してフレームの型やデザインを考えなければなりません。まさかものづくりの仕事に就いて視力検査が出来るようになるとは思ってもみませんでした。
目が見える事の認識がだいぶ変わったように思います。
皆さまも“目”を大切にして下さい。

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員 山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。

2021.06.14
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こんにちは。
さて皆さんはいつも決まって通る道ってありますか。私は東西南北いく筋も交差する道の中で、ついいつも決まった経路を選んでしまいます。
信号の配置等で無意識に通行しやすい道を選択している可能性もありますが、きっとその道は通りたくなる何か理由があるのかなと思います。私自身のケースで考えると、それはお気に入りの馴染みの店がある通り。
御所西・西陣エリアは個人店ばかりなので、きっと私の知らない魅力的なお店が他にも隠れているのだろうと思いますがそれはそれ。決まった通りばかり、まるで獣道のように移動しています。
カフェデコラソンの小川通、大源と金谷正廣の下長者町通、入山豆腐の椹木町通、鳥の木珈琲の夷川通。ちなみにうちの前の油小路通、最近新店がいくつかできて今注目の通りではと勝手に思っています。
皆さんの通る道にもお気に入りの何かがあるのでしょうね。

それではまた。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2021.06.13
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青天の中に白い雲がいい具合に散らばっている日はのんびり外を歩きたくなるけれど、雨が降っている日こそ京都では散歩をするべきで、とりわけ雨の降る夜に石畳の上を歩くのは格別だ、と僕は思っているので、夜になって西陣にいくつかある石畳を雨が打ちつけている写真を撮ろうと思って出歩いてみたけれど、全く雨が降ってくれなかった。仕方なく、北野天満宮近くの花街「上七軒」に通りかかったところで、iPhoneのシャッター音を鳴らした。普通石畳は「石」の色をしていて硬いけれど、夜になると暖色の街灯や建物の中から漏れる光を浴びて、艶やかで柔らかい印象に化けてしまう。しかも、雨が降れば、そのような石畳の美しさにますます深みが出てくる、と僕は感じているので、繰り返しになってしまうけれど、一度でいいから、お気に入りの傘をさして、雨夜の西陣を散歩してみてほしい。靴が濡れてしまったら、よく晴れた日に乾かせばいいだろうし、あるいは、靴が濡れてしまうことこそ雨中の散歩における醍醐味の一つだと信じてみるのもありかもしれない、と念押しするのは流石に無理があるだろうか。

益田雪景

ライター 益田雪景 オサノート

広島県出身。同志社大学在学中。大学ではボランティア支援室学生スタッフARCO及び新島塾2期生としても活動中。小説家は太宰治と遠野遥、映画は「劇場」と「ミッドナイト・イン・パリ」、音楽はgo!go!vanillasとB T Sが好きです。

2021.06.11
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インターネットやSNSで情報を見つける様になって来た昨今
西陣で知り合った方が Facebookにアップしたコーヒーの写真が気になる、その店のスパゲティーが美味しそうだ。
気になりバイクで訪れる事にした
着くと同時にバイクの置き場所に困ってたらお店の方が色々と段取りしてくれ 入店
気になるメニュー 焼きスパを注文 あと コーヒーとプリンのお子様的メニューを頼んでしまった(笑)
マスターと話すと なんと 同じ京都の南方面に住んでおられると、あとコーヒー豆は私が前職の西濃運輸で集配してたお店の豆を使ってる事を知り、なんて親近感が湧く店なんだ 言わなくともコーヒーと食べた焼きスパ プリンは 最高に美味かった。
ここでも また 新たな出会い 水墨画を書かれてる先生と出会い わたしの知らない素敵なお寺を教えてくれた、ただ西陣では無かったですが 先生に案内してもらい凄いお寺だった。
お店名前は
珈ノ介コーヒ さん
椹木町通り
葭屋町通り
の 交差点の場所にあるんですが 道の名前が実は読めなかった
タクシー運転手 まだまだ勉強中です

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2021.06.10
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西陣のほぼ中央を南北に貫く千本通の、中立売から丸太町にかけての範囲にある『千本商店街 朱雀大路の街』の歩道に、このほどイラスト付きの看板が登場しました。
赤枠でよく目立つ横長の大きなこの看板は、なんと全部で8ヶ所に設置されていて、イラストはそれぞれの設置場所からの風景(建物)が忠実に描かれています。つまり、イラストも8通りあります!
この看板にはQRコードがついていて、そこから西陣・千本かいわいの地図に載せる情報を誰でも投稿できるようになっています。
ちなみにこの看板の文章を書いたのは上京ちず部の部長、イラストを描いたのも上京ちず部のメンバー(すごい!)、投稿された情報を集約する地図をデザインしたのも上京ちず部のメンバーと、上京ちず部がいたるところで携わっています。(私は何もしていませんw)
千本通を通ることがあれば、イラストと実際の景色を見比べてみたり、皆さんも西陣や千本かいわいのオススメの場所や思い出の場所などを投稿して、一緒に地図を作り上げてみませんか?

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。