西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2023.01.07
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新年のご挨拶が遅くなりました。
皆さま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

去年のお正月は雪が降っていたように記憶している。年を重ねるごとに月日の経つのが早く感じると言うが、30歳を超えてからそれを実感することが多くなった。また、年齢は関係ないかもしれないが、「興味をもつ」ということに鈍感になってしまっていることが、自分に対して一番危惧していることだ。これまで経験をしてきた中で、これをやるにはこれくらいのパワーを使うな、今の頭の容量じゃこれ以上の情報を入れるのは無理だな、というのがわかってきたために興味を持つ前に自らセーブをかけてしまう。それが正しいのだろうが、全くの余力がないというのは情報を循環させるためにはよくないことだ。ローカルメディアを運営するものとして、頭の中は常に新鮮な状態にしておきたい。なので今年の抱負は「余力をつくる」。余力をつくることでオサノートも循環させられる気がする。

 

そんな矢先に新店舗オープンの話が決まり、またしばらくはバタバタしそうなのだが。
今年も120%で頑張ろうと腹をくくった一年のはじまり。

横山恵

探り手/運営 横山恵 KéFU stay&lounge

KéFU stay&loungeカフェ宿泊事業統括マネージャー。「オサノートを通して西陣の街を訪ねてほしい」という思いでメディアを設立。普段は宿泊施設やカフェの現場に立っていたり京都を走り回っています。純喫茶とロックライブが好き。すてきな純喫茶情報お待ちしてます。

2022.12.30
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KéFUで作った新聞をポスティングするために町を歩き回っていると、いろんな家の玄関先までお邪魔する機会がある。実に様々な家庭用ポストがあるものだ。壁にめり込んでいるもの、木箱をそのまま壁に取り付けたもの、ちょっぴりエレガントなもの、「チラシの投函お断り」と書かれたもの、一方で「いつも配達ご苦労様です」と書かれたもの……と様々なポストがある。僕はできるだけ存在感を出さぬよう、申し訳なさそうに、何者でもない誰かになりきり、知らない人の敷地に忍び入り、そっと出てゆく。ひたすらこの行為を繰り返して町を練り歩いていくわけなのだが、ひょんな時にどうでもよい発見があったりする。

とある好好爺は、野良猫とカラスに餌を与えながら庭仕事をしていた。猫とカラス。例え桃太郎の家来にしても、鬼ヶ島へ行く途中で逃げられそうな両者を手懐けている好好爺は、一体どんな団子を与えているのだろうかと気になる。が、僕がその家のポストに忍び寄るとカラスと野良猫はそそくさとどこかへ退散してしまった。それでも好好爺はなにも構わず庭仕事を続けている。道ゆく人々に誇れる玄関を作るんだぜと言わんばかりに、黙々と葉っぱに触れ続けている。自らの家の中の家具や雑貨を道ゆく人に見せつけるため、カーテンを取り付けない北欧人と同じような思想を持っている好好爺の小さな路上庭園が一体どこにあったのか、今ではよく思い出せない。

大成海

綴り手/探り手 大成海

2000年広島県広島市生まれ。京都在住。もの書きとデザイン。 本と映画と音楽と酒をこよなく愛す。本屋や出版社などいくつかの場所で働き、稼いだお金は本と映画と音楽と酒に消えてゆく。気の向くままに散文を書いたり、デザインをしてみたり。いつでも大好きな瓶ビールが飲めるようにと、携帯栓抜きを鍵につけて常に持ち歩いている。

2022.12.28
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月に1回、上京区役所で、式恵美子さんが代表を務める「つるかめ笑顔クラブ」主催の「思い出語りの会」が催されています。
毎回、設定されたテーマに沿って、参加者がめいめいに思い出を語り合う、集いの場です。
コロナ禍にあっても、イヤホンマイクなどのIT機器を活用して活動を継続され、先日、節目の50回を迎えられました。

 

この日のテーマは「恋文の思い出」。
20人くらいの参加者の、恋文にまつわる思い出話を聞かせていただく中で、いちばん印象に残ったのは…

 

お兄さんのおさがりのコートを着て、バスに乗っていた女学生の私。
男子生徒が私の顔を覗き見て一言。
「なんや、女か」
顔から火が出る私。
そんなとき、別の男子生徒が「やめろよ、かわいい女性じゃないか」と。
私を庇ってくれた男子生徒への思いは日に日に募り、ついに、恋文を書いて渡そうとしたところ、その彼が、かわいい女性と連れ立って歩いているのを見てしまった。
渡せなかった恋文は、今も心の中にしまってあります。

 

…というもの。
お年寄りたちが、少し恥ずかしそうに恋文の思い出を話して、それに皆が熱心に耳を傾ける、とても素敵な時間でした。
いくつになってもコイバナは盛り上がるものです。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2022.12.26
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現在、「北野寮」という建物の解体工事が進んでいる。北野天満宮の門前、御前通に面した場所に建つ、京都府警察の単身寮である。
子どもの頃から、天神さんにお参りに行くときはいつも北野寮の前を通っていた。昔はまったく気にも留めていなかったが、改めて見るとなかなか洒落ている。モダニズム建築に特徴的な水平に連続する窓の合間に、小豆色のパーツがリズム良く配置されている。各階の区切りは長押のようにも見え、カラーリングも相まって和の趣が感じられる。
この記事の執筆時点ではすでに建物のまわりに足場が組まれており、北野寮は間もなく解体されるだろう。特に文化財に指定されているわけでもなければ、マニアの間で話題になるような建築でも(おそらくは)ない。
しかし、どんな建物であれ、取り壊されると聞くととたんに名残惜しさがこみ上げてくる。それが小さい頃から目にしてきたものであればなおさらだ。この風景が失われたとき、私は何を感じるのだろうか。まったく語られてこなかったこの建物の最後の姿を、ここに留めておきたい。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2022.12.25
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先日、僕たちSOCIAL WORKERS LABが主催したライブ・セッション〈京都でローカルを考える〉を終えました。多くの方々に、応援とお力添えをいただき、おかげさまで、2日間のプログラムは両日満席。素晴らしい時間になりました。この場をお借りしてみなさまにお礼をさせてください。いつもありがとうございます。

さあて、今年もカウントダウン。2022年のはじまりと同時に、僕はSWLABのメンバーになりました。はじめての企画は、3月10日、〈日々の暮らしを、やさしく、面白くする未来会議〉。4人のゲスト、4つの先駆的な社会福祉法人、50人の学生が一堂に会する、対話と創造の場をひらきました。その後、居を移し京に暮らし、船岡山オープンパークの実践やオンライントークイベント〈「ローカル」と「生きる」〉を開催させていただくなど、とにかく京都でローカルを考えた1年になりました。いやいや、企画と自分史をうまく繋げようとしたけれど、実のところローカルってよく分からなくて、考えるというほどなにかが発酵されたわけでもありません。とにかくからだが、ばたばた、ぐるぐる、ゆらゆら、いきいきとしていたのです。京都で、生きる!感じる!ですね。

僕がすこしずつ気づきはじめたのは、時間に限りがあること、万物は流転すること、人と人は違うこと、偶然にも僕たちは居合わせていること。そんなかぎりなくあたりまえのことばかりなのでした。いつも当然を忘れないように、目を凝らし、耳を澄まし、謙虚な心で在りたいです。それさえできれば。ではでは、よいお年を!

瀬川航岸

SOCIAL WORKERS LAB コーディネーター 瀬川航岸

滋賀県東近江市出身。自然豊かな土地に育つ。立命館大学経営学部入学後は映画や絵本に没頭。川のようにゆふらゆらざざざ〜っと生きるうち、SWLABに遭遇し、メンバーに。2022年4月から京都で暮らしをはじめる。2つの社会福祉法人に勤めながら、船岡山公園を拠点に駆け出し地域コーディネーターとして奔走中。

2022.12.23
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先日声楽家の知人のコンサートで、詩人まどみちおさんの「うたをうたうとき」を知りました。からだをぬいで こころひとつになって かるがるとんでいくのですと、そんな風に透明で健やかな心でいつもありたいと思いますが、年末年始に色々詰め込んだ用事に毎日何かと気ぜわしく過ごしています。

 

しかしまた一方で思うのは、今年の漢字は「戦」でしたが、こうして私自身はいつもと変わらないお正月を迎えようとしている訳で、今困難な状況にいるであろう方々を思うと申し訳ない気持ちにもなります。来る新しい年にはこの詩にある一節のように、たどりつくうたを皆がやさしくむかえてあげる平和な時が訪れますようにと願ってやみません。

 

さて好文舍は元日から営業します。お雑煮やぜんざいなどもご用意しますので初詣のついでにお立ち寄りください。来年もどうぞよろしく、皆様良いお年をお迎えくださいませ。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2022.12.21
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2022年秋 今年もまるごと美術館が開催されました。 お客様をお連れする中で素敵な写真が撮れました♪ 妙顕寺さんはInstagramでフォトコンテストが行われてましたので私も2枚ほどハッシュタグ付けて応募しました〜 今年は少し早い紅葉でしたが何処も綺麗でした。

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2022.12.19
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上京区で2015年から開催されてきた地域の情報交換の場「上京朝カフェ」を、この9月から引き継いで運営しています。

月に一回、基本的には第4木曜日の朝8:15~9:30に、大宮今出川上ルの西陣CONNECT(元・大宮消防出張所)で開催していて、上京に昔から住んでいる人から学生、区外の人など幅広い人で毎回賑わっています。さまざまなイベントや取り組みの情報と、さまざまな層の人が集まるので、それぞれの興味を通して年齢や住んでいる場所を超えた新たなつながりができるきっかけとなっています。

平日の朝で仕事などの都合で参加できない方もいらっしゃるので、たまには違う時間にもやってみたい。
ということで・・・今月は夜にもやることにしました!
でもいつもの朝の時間にもやりたい。ということで・・・夜から朝までぶっ通しでやることにしました!!

上京オールナイトカフェ
12月21日(水)20:00 ~ 12月22日(木)朝 9:30ごろ @ 西陣CONNECT

facebookをされている方は、詳しくはこちらでご確認ください。
https://www.facebook.com/kamigyoasacafe/

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2022.12.16
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こんにちは、〈みよしの〉です。

さて今回は何を書こうかな?と思案していると…

今日12/8日(木)
たまたま休みだったので、千本釈迦堂の大根炊きを頂いて来ました。
コロナで3年ぶりの授与とか。
自宅から徒歩圏内、お散歩がてら一人ブラブラと。

あ~、こんな晴天の元で誰にも邪魔されず気ままに街歩きなんて(ハート)
もうこの上ない贅沢な休日。
お昼時分とあり結構な行列だったけれど、すんなりベンチに座れて大ラッキー。
お釈迦様に愛されてるわー。
おあげの下には分厚い大根が3個も!

うー、しみる。
ヌクヌクで美味しくてご利益もあって、最高やん~。
ボケ封じの観音さまにも、よくよくお祈り。
これ以上ボケませんように。無理か。

少し遠回りして西陣病院の方へ向かうと、横道にパンチの効いた外観のお店。

わー、何か賑やか。
中に入ると、もっと賑やか。
押入れの中のオモチャを引っ張り出して来たような。
お客はどこに座ったらいいのかな、と戸惑うのも一瞬。

マニアな友達の家に来たような、妙に馴染むこの感じ。
本も色々積んであり「へんな判決」をヘラヘラ読みながらパングラタンのランチ、これもイケる。

いいね、いい一日やった。
おやすみなさい、良い夢を。

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。

2022.12.14
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どうも森賀です。西陣あたりでお家を探しています。
というのも、ちょうど先月に一泊二日で東京へ行きました。これが初めて1人で行く東京。京都でお世話になった先輩や地元の友人に会うことが目的でした。知っているのは東京の地名のみでどこに何があるのかも分からず、交通手段も何があるのかさっぱりなまま。それでも将来の進路を選んでいく上で一度は住んでみたいとは思っていたので、初めての東京にわくわくしていました。
朝6時くらい着の夜行バスから降りてすぐの新宿駅には電車に乗る人たちが溢れかえっていて。電車の中はぎゅうぎゅうで。駅からはみんなが同じ通路から出て、それぞれが向かうべき方向に競うように早歩きで向かっていて。
「あぁ、これが東京なんだなぁ」なんて感じた反面、僕は東京には住めないなと感じてしまいました。
西陣や京都で過ごす中で「自転車でふらふらと巡っていたい。」とか。「11時くらいに鴨川へ行って日向ぼっこしていたい」とかが当たり前になって、東京は住む場所じゃないのかもと感じていました。
できることなら京都で、西陣で暮らしていたいなぁって思っています。
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森賀優太

京都産業大学 学生 森賀優太

京都産業大学在学中。ある日を境に西陣に迷い込み、いつの間にか居着いた大学生。人との関わりを通して、伝統的な文化や歴史と新しい暮らしのある西陣に惚れる。そろそろ西陣に住むことを画策している様子。