西陣にまつわる
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10/12

西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.08.20
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毎年この時期になると、やっぱり気になる地蔵盆。

私は京都に移住してから17年ほど経ちますが、最初に住んだ場所は京都岩倉の方のマンションで地蔵盆の存在を知らず。その次の引っ越し先が出町柳周辺だったのですが、地蔵盆は子供がいないので休止、そして西陣に来てやっと中身を知ったかなりの新参者です。

西陣に引っ越して最初の地蔵盆での経験がしっかり記憶に焼き付くほど、私にとってこの行事は新鮮だったことを覚えています。そして昼間に行われる子ども達の数珠回し、お菓子大会、そして夜の大人の集会は、ご近所さん一同と集まれる良い機会。この歳でも結構ワクワクして参加していました。

本年度もこのコロナ禍でどうするか〜と町内の方々と協議してきましたが、新たな波の出現でやはり断念となり寂しい限り。

来年こそは是非再開したいところですね。

ミツギタカユキ

デザインカタリスト ミツギタカユキ

20歳より渡米し、大学にて彫刻からインタラクティブアート、デザインなど幅広い分野を学びつつフリーのデザイナーとして活動。帰国後京都に移住。現在西陣にてデザインカタリストとしてウェブ制作からデザインに纏る企画・運営など幅広い分野で活動を行う。

2022.08.15
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夏真っ盛り。暑い日が続いていますね。
こどもたちの夏休みも、早いもので、あと2週間ほどで終わります。ミライブラリでは、夏休みに入ってから、普段はできないような、木工工作をしたり、1泊2日でサマーキャンプに行き、川遊びや、キャンプファイヤーをしたりなど、夏を満喫する毎日を送っています。
また、そうした特別なプログラムというわけではありませんが、日々のあそびの中で、水風船や水鉄砲であそんだり、お外でかき氷を食べたり、毎日がほぼ夏祭りのような感じで楽しんでいます。ひとつひとつの出来事が、子どもたちの、今年だけの夏の思い出となっていればいいなと思っています。
少し話は変わりますが、こうした日常にとけ込むようなおまつりイベントを、地域のこどもたちに向けて開催できないかと思っています。例えば、お店ごとに催し(金魚すくい、しゃてきやさん、またはそのお店にちなんだものなど)が実施されていて、そうしたまちのなかの催しを親子で散歩しながらめぐるような形であったりとか、お店を出す側も、参加者も良い意味でゆるく楽しめるようなものがいいなと考えています。ぜひまた皆さんのご意見をお聞かせいただけましたら嬉しく思います。

村上弘

特定非営利活動法人 代表 村上弘

特定非営利活動法人SOWERS代表 放課後の時間に、多様な体験を届けるafter schoolミライブラリを運営。子どもたちの今とこれからを考え、放課後の選択肢とその可能性の拡張を目指し、日々活動しています。

2022.08.13
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祭りっていうものが好きです。

7月8日・9日の2日間、3年ぶりに出町七夕夜店が開催され、友人と出店しました。
当日は子どもたちで大賑わい、元気いっぱいの彼らと同じくらい、一緒に出店していた大人たちのまぁ楽しそうなこと!知らない人ともフツーに話せてしまうあの祭りの雰囲気に久々にやられてしまって、私の祭り熱が再燃しました。

今秋11/23、バザールカフェでも3年ぶりに「バザールフィエスタ」を対面開催する予定です。
例年カフェの庭に販売ブースがいくつも出店し、ステージでは音楽やパフォーマンスが披露されます。会話を楽しむ人、再会に驚く人、1人でじっくりお店を見て回る人…。企画・運営する人も、来場する人も、当日は同じ空間で同じ空気を吸っているのだけど、テンションや過ごし方はバラバラ。というのが、この祭りの私が好きなところです。

これまで、仲間たちと一緒に祭りを作る喜びを分かち合ってきた体験が、私にとっての祭りというものを、より一層特別なものにしてくれていると感じます。

手作りの祭りが、あちこちに増えたらいいなぁ~。
秋にはぜひ、祭りでお会いしましょう!

(写真は2019年のバザールフィエスタ)

狭間明日実

バザールカフェ店員 狭間明日実

バザールカフェ事務局6年目。日々の営みをとおして、場から起こるもの、個人がのびのびと生きることなどを考えています。 傍らで、地域、福祉、食べることにまつわるいろんな仕事や遊びをしています。 同志社大学社会福祉学科卒業。社会福祉士。海が好き。

2022.08.08
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8月も二週目に入りました。先月、「つぎの西陣をつくる交流会」通称「つぎにし」が開催されていましたが、プレゼンターとして参加させていただく予定だったわたし、なんと当日体調を崩し、残念ながら参加出来ず。悔しいかな寝込んでしまっていました。3年ぶりの山鉾巡行があった祇園祭りで、はしゃぎ過ぎたツケが回ってきたようです。お囃子の音を聞くと、京都の夏はこれこれ!と、ザワザワするのは京都人の性でしょうか。本当に毎日危険な暑さで参りますが、祭りや日常を楽しんで、だけどしっかり体調管理しないといけないな!と身に沁みました。そして次回のつぎにしにはきっと、参加したいと思います。
もう立秋ですし、早くこのうだるような暑さから解放されたいですね。しかしもう8月も二週目?早すぎる!もっとゆっくり進んでくれ!と思う反面、早く涼しい秋になって!というのも、わがままなもんですね。

龍田 春奈

咲里畑 届けびと 龍田 春奈

1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。

2022.08.06
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今年は、A-KIND塾というところで学びを深めています。

塾長はアミタホールディングス代表の熊野英介氏で、講義では、グローバル・サプライチェーン・リスクとか、circular economyとか、福祉分野の世界だけに留まっていては耳にすることすらない言葉がたくさん出てくるので、ついて行くのに精一杯で、その都度調べたり人に聞いたりしています。
塾生の年齢も職業も様々で、普段あまり接する機会のない分野の人たちとの刺激的な会話は、自分の狭い見識をぐっと拡げてくれるような気がします。

こうやって新しい世界に飛び込むたびに、いくつになっても知らないことがたくさんあって、結局、人生、死ぬまで勉強なのだなあとあらためて思います。

ちなみに、アミタホールディングスは、築150年の京町家を改装した「風伝館」という建物を所有されていて、市民活動と事業活動の垣根を越えた社会問題解決を探る「場」として開放されています。
その「風伝館」が室町通沿いにあって、実はしょっちゅう前を通っていたことも、つい最近まで知りませんでした。

「西陣」は非常にコンパクトな街ですが、それでもまだまだ知らないことがたくさんあるのだろうと思います。
いつまでも好奇心旺盛でいたいものです。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2022.08.03
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所用で佛教大学に出かけた際、近くで一つの灯篭を見つけた。まわりを黒い柵で囲われたそれは、閉じ込められているようにも、こちらを見張っているようにも見えた。脇には、「今宮大神宮」と文字が彫られている。場所からして、今宮神社のもので間違いない。千本通からよく見えるので、見たことのある人もあるだろう。
灯篭が建つのは、千本通から絶妙な角度で分岐する小道の曲がり角。ちょうど三角地を眺めるように建っている。1960年代に道路工事が行われるまで、千本通は青で示したルートを通っていた。今宮神社からは少し離れているが、目印としてこの灯篭が建てられたのだろう。
去年旧楽只小学校跡地にリニューアルオープンした「ツラッティ千本」には、この近辺を描いた地図や模型が展示されている。展示によれば、地元の人はこの常夜燈近くに行くことを「かいどへ行く」と言っていたそうだ。
この三角地のそばには、飲食店がいくつも並んでいる。大豊ラーメンに天下一品、少し前までは「あさひ」というラーメン屋もあった。つまり、ここでラーメンをすする佛大生は皆、知らず知らずのうちに「かいど」に迷い込んでいるということだ。「かいど」のラーメン、皆さんも一杯いかが?

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2022.08.01
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8月1日は八朔。
祇園では芸妓さんが挨拶回りをされますが、猛暑の中の礼装姿、見ていて少々気の毒になります。しかしそれはしきたりのある花街ならでは。我々庶民は昨今の温暖化に対応して、従来の着物ルールにとらわれず柔軟に装いを楽しめたら良いですよね。例えば単衣は5月からとか、夏物なら9月も着てて良いのでは?
好文舍にはたびたび和装のお客さんが来店されますが、その装いで店内の雰囲気を高めていただいています。京都の街中でも、今の気候に合わせた快適で楽な和装姿で、京都の魅力アップにつながるよう着物人口が増えれば良いなと思います。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2022.07.27
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西陣の写真が無い〜
コラムが〜

自分のFacebookをさかのぼり
先月、修学旅行先とお昼ごはんにKéFU stay & loungeに行ったやん。んで手織り体験学生さんにしてもらったやん。

お昼ごはんに洋食とスイーツ。運転手さんいい店ありますか?と、中々の無茶振りの学生でしたが、金閣寺が終わってからの昼食だったので、イタリアンの店とカフェどっちがいい?と聞き、カフェがいいです〜。

で、KéFU stay & loungeに電話。
イベントと重なってしまったが席も確保していただき、学生さんには美味しい昼食と偶然に参加出来た手織り体験にご満悦で東京に帰って行かれました。

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2022.07.25
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京都の夏を代表する行事といえば、やはり祇園祭。今年は3年ぶりに山鉾巡行も復活し、196年ぶりに復帰した鷹山も含めて35基の山鉾も勢揃いしました。
中世の京都は職人のまち・上京と商人のまち・下京に分かれていましたが、祇園祭といえば商人のまち・下京の町衆の祭り。応仁の乱後に下町と呼ばれたまちが形成されたエリアは、現在祇園祭の山鉾が建っているエリアとほぼ合致しています。
そんな下京を代表する祇園祭ですが、上京の職人の技が多く取り入れられています。それぞれの山や鉾には、前掛・銅掛・後掛・見送・水引などと呼ばれる懸装品が掛けられていて、宵山の時は会所で一般公開されているものもありますが、この中には西陣の織物の技術が多く取り入れられています。毎年のようにどこかの山鉾の懸装品が新調されたというようなニュースがありますが、今でも西陣の技術がよく使われます。
祇園祭は下京の祭りやから、なんて言うこともありますが、上京の技術に支えられている側面もある、オール京都のお祭りなんだと思います。今年の祇園祭は間もなく終わりますが、今後祇園祭に行かれる際は、是非懸装品にも注目していただけたらと思います。

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2022.07.23
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今月上旬の週末。

オサノートのイベント紹介で西陣織会館「にしじん七夕まつり」の記事が。

へぇぇ~、西陣呼称555年記念だって。
(555……この並び、イヤでも551の某豚まんがチラついてしまう)
浴衣推奨か。ごめんねー、外出帰りに寄るからフツーの服だけど。
京友禅運筆、誕生花日の直筆絵はがき実演販売とな。
そそられるなぁ~、私も描いて貰おうかな、
お酒は飲めないけど軽くごはんも食べちゃおうかな、何だかウキウキ……

と、この先も能天気に続くと思いきや。

日にち……間違えてました。それはもうガッツリと。
週末土日(9~10日)の開催だと思い込み、10日お昼に友人と会って
「夕方から七夕まつりに行くねん」
「へーっ、〈京の七夕〉?」
「ううん、そっちとは違うの。ウチのまあまあ近くの西陣織会館でイベントがあるのよ~」
と、何故か自慢気。謎のマウント。
西陣織会館はアンタの庭か?

直前に一応時間の確認。
確か17時からの筈だよね、チェックチェック。

で……あっさり勘違い発覚。
へっ?今日違うの?へっ?(暫しフリーズ)

苦し紛れの画像は天神さんの笹飾り。
すぐ隣には〈そっち〉扱いした京の七夕の幟が。

狛犬さんも笑うてはります。

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。