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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.01.11
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#好きです西陣

同志社大学のヨリフジです。

今年は初めて、西陣で年越しをしました。
仲の良い友だちと、近所のお蕎麦屋さんで年越し蕎麦を食べ、銭湯に行って、初詣に行きました。好きな人と、好きな場所で、こじんまりと過ごす年越しが素敵な思い出になりました。
クリスマスも年越しも、一緒に居た友だちは違いましたが、同じ西陣のケーキ屋さんのケーキを食べました。お気に入りの西陣のコーヒー屋さんにも、大学のいろんな友達と一緒に行くようになりました。
私に時間の過ごし方を決める権利があるのなら、誰と居ても、大切な日は”西陣な過ごし方”をしたい!自然な形で、西陣いうのが私の軸になってきているのかもしれません。
今のように、西陣のたくさんの人たちと関わりをもたせてもらうようになったのは昨年から。一年も経たないうちに、こんなにも西陣が自分にとって落ち着く土地になっていることに驚きと感謝です!
私はもうすぐ大学を卒業しますが、今年は西陣とどんな関わりを持てるのか?去年よりも、もっとこの土地の魅力を自分が感じる年になればいいなあ。今年もよろしくお願いいたします!

依藤菜々子

紡ぎ手 依藤菜々子

同志社大学卒業。 2020年、同志社大学が発行する今出川地域のフリーペーパー「イマ*イチ」の制作を通じ、西陣ならではの凝縮された魅力を知る。 好きなもの:アニメ/クラシック音楽/ミッフィー

2022.01.10
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ぼくが小・中学生の頃は、西陣地域にはわりとたくさんの駄菓子屋さんがあったと思います。今の世の中、お菓子のスタイルもすっかり変わり駄菓子屋さんはどんどんなくなってしまいました。

駄菓子屋さんというとお菓子を食べたいから買いに行くということだけでなく、少ないお小遣いを握りしめ、どのお菓子をいくつ買うといくらかとか、明日のために今日はガマンとか…そんなやりくりをしたり、子ども同士集まっていろいろ話をするのも駄菓子屋の楽しさの一つであったと思います。自然と金銭感覚や社交術を身につける場所だったのかもしれません。そしてクジで不正をはたらくやつ、払いをごまかすやつ、盗むやつ…など、やってはいけないことには店主(大抵の場合爺さんか婆さんなんですがw)から容赦無く罰がくだされる…いいことも悪いことも教育される場所でした。

数年前うちの近所に駄菓子屋さんがオープンしました。奥さんの副業とのことで毎日の営業ではありませんが、ご主人と協力してがんばっておられます。開店日にはたくさんの子どもたちで賑わっていて、そんなお店の様子をみていると昔のことが思いだされます。

岡田健

光都紙工有限会社 代表兼デザイナー 岡田健

西陣の南東?の牛乳屋の息子として生まれ育って五十数年、今は極小印刷会社の代表取締役兼デザイナーです。ウクレレとコーヒーが好きです。

2022.01.09
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日本に生まれてきてよかったなあと思うことで、ひとつは美味しいものがあふれていること。もうひとつは、かわいいものがあふれていること。アニメやご当地のキャラクターしかり、西陣界隈のイベントごとでもポップなのぼりがそこかしこに上がっていたりと街も心もカラフルに彩られていくようで出会うたびわくわくします。
新年の前後に全国に出現する干支というアニマルキャラクターも実は楽しみのひとつで、昨年は牛キャラを存分に堪能し、今年はさて寅かと。気に入るデザインのものに出会うと「寅年」なんて1年間限定ワードが記載されていてもつい手が伸びそうになってしまいます。新年柄で個人的にヒットしたのが某サブレのこのパッケージ。ゆるい柄なのに結構緻密(??)に“トラ”が織り込まれていて、そうそう、日本のこういうとこ好きなんだよね、なんてにやにやしてしまう。楽しいこと、好きなこと、心わくわくすることを、今年もここ西陣で過ごしながら沢山見つけてゆきたいなと思っています。

松波さゆり

和裁士 松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。

2022.01.08
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新・梅田邸の建設も佳境です。

長い道のりでした。
いまは、施主の自分たちで、室内の漆喰の壁塗りをしています。

ホタテ漆喰という、ホタテの貝殻を砕いた小さなツブツブが入っている漆喰、一度塗りで完成です。
ほどよく味があって、自分のような初心者でも、いい感じに仕上がりやすいという代物。

友人を集めて、壁塗りを手伝ってもらったりしているうちに、
すっかり左官の楽しさに目覚めてしまいました。
夜も家族が寝てから、塗りに行ったり。
朝早く目覚めたら、塗りに行ったり。
建築中の今しか味わえない空間。
心静かに、作業に没頭します。
すっかり趣味になりました。
塗り終わるのが淋しいです…

ちょっとヘタでもいいから、壁塗りの手助けが必要なかた、ご用命くださいませ。

梅田啓介

クリエイター 梅田啓介

あるときは会社員、あるときはデザイナー、あるときはアーティスト、あるときはおべんとうアーティスト。 楽しいことを求めて。 今年、西陣に家を建てて、引っ越してきます。

2022.01.07
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昨年12月のこと、北野商店街のフリーマーケットに立ち寄る。
京都の上京区を中心にマイ屋台を作って楽しむ友人たちがおり、屋台で出店していた。彼らは地域の人の輪をつなげる様々な活動をしている。まちのみんなでホップを育てる活動をしているエビバデ京ほっぷのブースで、ホップの蔓でつくったリースをいただいて、遅ればせながら年末年始のお休みに飾り付けをしてみた。
京都府に住むようになってちょうど丸2年。越してから新しく出来た友人たちは、誰かの暮らしに小さくともワクワクする光を灯す人たちだった。
引っ越す前、私のことをよく知る人生の先輩に、「さえこちゃんは暮らしを大事にして生きているから、きっと京都が合うんじゃない?」といってくれていた。
暮らし始める前は「そうなのかなあ?」と思っていたけれど、季節季節の風習や祈りが日常に織り込まれた暮らしを昔から守っている人たちはもちろん、屋台つくりなど、新しい取り組みで人と人の笑顔がつながる世界を作ろうと、自ら楽しんで生きている人たちに出会えたことが何より嬉しい。
2022年も素敵な1年になりますように。
私も誰かがあかるくなれるような、小さな光を灯しつづけていこう。

川原さえこ

もう一つの椅子 川原さえこ

京都府長岡京市在住。フリーランスのリサーチャー、保育士。「もう一つの椅子」という名義でまちのランドスケープ(風景)研究を行う。東京下町から京都へ来て約1年。観光客でもなく京都の地元民でもない境界の視点でふらりと歩いたまちの景色を描く。

2022.01.06
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元旦。早朝。
年末から溜まっている事を片付けるために作業場に戻る途中、北野天満宮に寄ってみた。
朝早いので人も少なく、大晦日の晩から降っていた雪が本殿と梅の木に白い化粧をしている。

毎年北野天満宮に初詣をしているのだが、もしかしたらこの風景で初詣をするのは初めてかも知れない。

お詣りを済ませて、境内を歩いているとテントから声をかけられる。
ワインの試飲をしているとのこと。

ドイツの白ワインとハンガリーの赤ワインだそうだ。
2022年の元旦の朝は紅白のワインで始まった。

本年もよろしくお願いします。

景井雅樹

版画家 景井雅樹

京都の版画工房で銅版画を始める。 2006年頃より、毎日の出来事をノートに青いボールペンで描く絵日記形式の作品を作り始める。 一日1ページで現在4000ページほど。まだ毎日描いている。 コーヒーと自転車と音楽の愛好家。

2022.01.05
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あけましておめでとうございます。2022年も、もう5日が経ちました。宿泊施設で働いているため、年末年始はいつも以上に忙しい日々を過ごしておりました。西陣ではお正月に開いているお店が珍しいようで、ご近所の方がいらっしゃることが多く、お店に立ちながら新年のご挨拶ができることを嬉しく感じています。

 

昨日やっと今年の目標などを考える時間ができたので、仕事以外でやりたいことなどを書き出してみました。

 

◆キックボクシングをはじめたい

◆バイクの免許をとりたい

 

今年はワイルドな年になりそうです。笑

 

オサノートでは、サイトの中身をもっと充実させてより多くの方に知っていただけるように動いていきたいと思っています。

コラムニストの皆さんの今年の目標なども聞けるのが楽しみです。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

 

写真は、仕事の合間に北野天満宮へ新年のご挨拶に行った時の写真。

横山恵

紡ぎ手/運営 横山恵 オサノート

KéFU stay&loungeカフェ宿泊事業統括マネージャー。「オサノートを通して西陣の街を訪ねてほしい」という思いでメディアを設立。普段はKéFUの現場に立っていたり京都を走り回っています。純喫茶と歌謡曲が好き。すてきな純喫茶情報お待ちしてます。

2021.12.29
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毎年この時期になると1年経つのが早いなぁなんて言っていますが、今年は特に駆け抜けるような1年だった気がします。オサノートを立ち上げ、KéFUのカフェ2号店を東京東村山にオープンし、そしてありがたいことにお店のお客様も少しずつ増えてきています。個人的には町家に引っ越しもして、ちょうど今の時期は隙間風に震えながら京都での暮らしを実感しているところです。メディアをやっていると、取材をするだけでなく取材をしていただくことも増え、人前で話すことが苦手な私にとっては試練の年でもありました。

 

たくさんの方が関わってくださっているこのメディア、当初は毎日更新など続くだろうかとも思いましたが、コラムニストの方々が本当に頑張ってくださっていて、4月からほぼ毎日休むことなく更新を続けられています。「西陣」というキーワードでここまでの方に参加していただけるなんて、ポテンシャルの高い街だと心から感じました。年末年始は少しお休みしますが、年明けから新しいメンバーも増え、更にパワーアップしたオサノートを皆様にお届けしていきます。

 

2021年、ありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

年末年始もずっとお仕事なので、初詣は三ヶ日を過ぎた後に北野天満宮へ出かけようと思います。

皆様、良いお年をお迎えください。

横山恵

紡ぎ手/運営 横山恵 オサノート

KéFU stay&loungeカフェ宿泊事業統括マネージャー。「オサノートを通して西陣の街を訪ねてほしい」という思いでメディアを設立。普段はKéFUの現場に立っていたり京都を走り回っています。純喫茶と歌謡曲が好き。すてきな純喫茶情報お待ちしてます。

2021.12.27
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多拠点生活サービス「ADDress」のまっさんこと高本です。

西陣を語る際に欠かせないのがやはり異界との結界としての側面。

高校時代に観た映画「帝都物語」(1988年)で「怪優」嶋田久作演じる加藤と共に描かれ衝撃的だったのが、陰陽道や式神の不思議な世界。その原点的聖地〜一条戻橋と安倍晴明を祀る晴明神社。(そういえばあの映画の脚本を書いたのは京都芸術大学映画学科でも教鞭を取られている林海象監督だった)

平安時代、安倍晴明が異界と交信をしたこの場所に千利休に屋敷を与えたのが天下一統を成し遂げた秀吉。境内の「利休井」の水で利休が供した茶を嗜んだ秀吉も陰陽道パワーを得ようとしたのかも知れない。利休はその後秀吉の逆鱗に触れて切腹、戻橋に梟首されてしまったのだけれど多数のスピ系女子の聖地と化している今の風景を見れば、利休も秀吉もびっくりするに違いない。

石鳥居に妖しくも鈍く輝く、「ドーマンセーマン」と呼ばれる五芒星を見る度に摩訶不思議な裏西陣の魅力をもっと知りたくなる。

高本昌宏

多拠点プランナー / ADDress 事業企画 高本昌宏

学生時代に伏見と西陣に住んだことがきっかけで、京都では決してメインストリームではないかもしれないこの二地域に惹かれる。多拠点居住サービス立ち上げをしながら、2020年伏見移住。西陣にも同年から通い始め、魅力再発見中。

2021.12.26
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西陣の街をおすすめするならどんな人におすすめしたいか、と考えていて「ゲームのやり込み要素が好きな人」という考えが浮かびました。有名観光スポットをゲームのメインストーリーとするならば、地域の特色を活かしたお店やローカルな魅力が発揮されたスポットはゲームの細かい部分を進めると現れる隠し要素のよう。ただ、急にゲームをやり込めと言われても難しいのと同じく、西陣を楽しめと言われても何かとっかかりが欲しいのではないでしょうか。そんな人は少し大きめの通りを歩いてみて、気になる路地に入り込んでみると面白いポイントが見つけやすいのでおすすめです。この方法なら入った路地のイメージが違ったらまた大きい通りに戻ればいいので、むやみやたらに探さなくてもよくなります。散策にゲーム感覚や効率性を取り入れたい人はぜひ。ちなみに私は自転車で大宮通を通りながら美味しく飲めそうなお店が無いかをついつい目で追っています。写真は大宮鞍馬口あたり、道を渡るような電線が印象的です。

平井今日子

KéFUスタッフ 平井今日子

平日はKeFU stay&loungeで働きつつ、土日は家事育児に明け暮れている二児の母。自転車通勤する中で、西陣で過ごすのが面白くなってきました。西陣の町で好きなところは古い家の玄関先に牛乳ビンの配達ボックスが残っているところです。