西陣にまつわる
人々による
ウェブメディア

12/25

西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.01.28
Written By

お正月を過ぎた1月6日、バザールカフェの大掃除をしました。集まったのは15名ほど。黙々と作業する人、おしゃべりの間は手が止まる人、お昼ごはんを作る人、人がやっている作業を見てやりたがる人、大変な作業を買って出る人…。

以前に、バザールのことを「だらだらでばらばら」と表現した人がいます。この日も掃除という作業を通して、それぞれのやり方やペースが尊重されている光景がありました。冬晴れに、彼らの表情はゆるっと力が抜けていて、それを見て私も気持ちいいなぁと思ったのでした。

流行の感染症を取り巻いて、これをやったらだめとか、こうしないといけないとか、そういったことに、ぎゅっと身も心も支配されてしまいそうになることがあります。それはそれで受け入れつつ、一方では、のびのびと、体と心をほどくような感覚を、より大切に扱いたいなぁと思った、今年のはじまりです。

そういうわけで、きっとあなたの1年も、いい1年!

狭間明日実

バザールカフェ店員 狭間明日実

バザールカフェ事務局6年目。日々の営みをとおして、場から起こるもの、個人がのびのびと生きることなどを考えています。 傍らで、地域、福祉、食べることにまつわるいろんな仕事や遊びをしています。 同志社大学社会福祉学科卒業。社会福祉士。海が好き。

2022.01.26
Written By

割と分割されたものが好きかも。割とというのは人に言いたくなるほど好きというわけではないけど、目の前にあったらみちゃうよねという感じ。子供の頃、授業中にノートに落書きをしてた時も永遠に幾何学模様を分割して書いていた。盾と横の線の組み合わせで形が作られていき、それが立体になった時ニヤッとしてしまう。ただきれいな正方形よりも盾と横に比率のある四角形が好き。だから将棋は好きな趣味の一つだけど、将棋盤はきれいな正方形すぎてちょっと違う。文庫本はいい感じの長方形。ノートPCもそうかもね。
なんとなく正方形を書いてもきれいな正方形にならない。だからずっと書いてしまうのかも。

小野友資

Y小 小野友資

2007年より1-10に参加、モーションデザイナーとしてウェブサイトからデジタルサイネージまで様々なフィールドに渡る制作に関わる。在籍中の2013年個人活動としてYUYBOOKSオープン。本をコミュニケーションツールとし、企画やデジタル作品を展開。2016年よりデジタルの活動をフリーランスへ。デジタルつかってアナログなもの集めています。

2022.01.25
Written By

この冬は、京都にたくさん雪が降った。寒いのは苦手なのに、なかなかどうして雪が降るとはしゃいでしまう。こんなに積もることはなかなか無いから、貴重だし。

面白いもので、京都市内でも、例えば北区と下京区ではぜんぜん雪の積もる量が違う。農業を営んでいるので、北区の自宅から西京区の畑まで通う日々だが、北区でこんもり雪の積もった車も、五条通りをずっと行った西京区では少し他より目立つほど。学生の頃は、京都精華大という左京区岩倉の方にある大学に通っていたのだが、雪の日の大学はことさら雪深かった。北上するほど白さを増す景色に興奮していたし、先日もものすごい積雪量だったろうな。

通りすがら、誰かが作った思い思いの期間限定シンボル(雪だるまだったりそうでなかったり)を見つけては、やっぱりみんなはしゃいでる、と納得した大雪の日。見慣れた景色の、見慣れない光景。今度はいつ見られるだろう。

龍田 春奈

咲里畑 届けびと 龍田 春奈

1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。

2022.01.24
Written By

高齢者福祉施設小川は、1997年に惜しまれつつ閉校した小川小学校の歴史と伝統を受け継ぎ、2002年1月10日に開設しました。
このたび、地域の皆さまに支えていただきながら、めでたく開設20周年を迎えることができました。
日頃のご厚情に深く感謝いたします。
とはいえ、私個人としては、2009年4月からの2年間と、2019年4月から現在に至るまでの通算5年弱の在籍期間であって、20年の歴史の隅っこのほうに、ちょこっと腰かけさせていただいているくらいのものなのですが。

20年の節目ということで、本当は地域に還元できるようなオモシロイベントを開催したかったのですが、このようなご時世でもあり、断念せざるを得ませんでした。
その代わりと言っては何ですが、記念品として、西陣麦酒さんのオリジナルラベルのビールと、NEW STANDARD CHOCORATE 久遠さんのチョコレートを用意しました。
めっちゃ素敵じゃないですか?
哀しいかなデザインに疎い私たちでは、とてもこんなにオシャレな感じには仕上がらなかったと思います。プロってすごい!
上京区中の皆さんに配り歩きたいところですが、数に限りがあるため関係者のみの配布となっています。申し訳ございません。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2022.01.23
Written By

京都に雪が降った。こんなに積もったのはいつぶりだろうか。ここまでの雪景色が見られる日もそうそう無いと思い、北野天満宮に行ってみた。
境内には、雪を見に来たであろう参拝者が少しばかりいた。寒梅を愛でたり、雪帽子をかぶった牛の像を撮影したり、それぞれ思い思いに風景を楽しんでいた。
ふと道を見ると、ちょうど人が歩いたところだけ雪がとけていた。皆が歩く道は、石畳が見えるほどにしっかりと雪がとけている。一方、脇道はまだ一つ一つの足跡が分かる程度にしか歩かれていない。雪によって、人の動線が可視化されているのだ。
足跡がつくる「参道」をたどっていると、ときどき思いもよらぬ場所に続く足跡が見つかる。気になるものがあったのか、良いフォトスポットを見つけたのか、はたまた単にふかふかの雪を踏んでみたくなっただけなのか。探偵のように推理してみるが、答えは出ない。
一つ足跡ができると、また別の人がそこを通ろうとする。人が通るたびに太くなっていく軌跡は、しだいにそれが「軌跡」であることすら分からなくなっていく。誰も踏まなかった雪も、陽射しが強まるにつれてとけていった。次に雪が降るのはいつだろうか。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2022.01.22
Written By

新年明けましておめでとうございます。

去年は西陣についてのコラムを書くという貴重な機会を頂き実り多き一年になりました。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

新年初の投稿は、かわいい訪問客のお話し。

去年末に、
総合学習の一端で、“我がまち西陣について考える”というテーマを携え二条中学校の学生さん達が私たちの眼鏡工房アトリエとサロンに見学に来て下さいました。

師匠がアトリエを、私がサロンを担当し2グループにそれぞれローテーションで回って貰いました。

学生からは主に仕事についての質問や西陣の好きな所などを聞かれたのですが、余った時間にこちらから生まれ育った西陣というまちをどう感じているのか聞いてみました。

・若者が少ない・遊ぶ場所が少ない・もっと人が集まるまちになってほしい・その為にSNSなどを駆使して国内外に魅力を発信した方が良い・もの作りのまちに誇りを持っているが、自分達には当たり前の環境なので発信すべき魅力が見つけづらい

という様な再認識すべき素直な意見でした。
一方で、子供たちが“我がまち”について考えることが出来るコンテンツが沢山ある歴史ある西陣で育った子供達を羨ましく感じました。

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員 山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。

2022.01.21
Written By

好文舍はギャラリーだけでなく喫茶営業も行なっているので、たまにグルメのインフルエンサーが来られます。うちみたいな隠れ家というか隠れっぱなしの店をよく見つけましたねと尋ねるのですが、彼らは情報収集が得意のようで私よりもネット上の好文舍の掲載情報をご存知であったりします。
最近、知人が近くにタルトのお店をオープンしたのですが、その彼女も新店情報をアップするインフルエンサーの店舗紹介をきっかけにSNSのフォロワーが倍になったと驚いていました。影響力すごいですね。
この地域は住宅が中心ですので、お客さんにはネットで情報を見つけてもらい、わざわざ来ていただく必要があります。しかし、私は色違いのソーダを並べたりパフェの上に動物を乗せたりといった視覚的な「映え」は苦手ですので、せめて和やかで良い時間を過ごしたと口コミをアップしてもらえるように頑張らないとと思う次第です。
ところでうちの2軒隣にコーヒー店ができるそうで、只今工事中。店舗紹介のインフルエンサーさん、新店舗情報のついでに好文舍のこともちょこっと触れてくれないかなあ。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2022.01.19
Written By

2021秋 まるごと美術館
展示も紅葉も素敵でした。
お客様を西陣のエリアにお連れ出来るか不安でしたがご縁があり沢山足を運ぶ事ができて
私の母親や大切なお客様など西陣を堪能していただく事がでしました。

西陣の人でない私がこうやってコラム書かせていただき 西陣に出入りさせてもらってる事に感謝です

2022年も西陣 応援させていただきますので宜しくお願い致します。

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2022.01.18
Written By

寅年の2022年を迎え、お正月に「鳴虎 報恩寺」を訪れました。ここにある、後柏原天皇によって下賜されたと言われる大きな虎の図の掛け軸を豊臣秀吉が聚楽第に持ち帰ったところ、夜にその虎が鳴いて秀吉は眠ることができず、お寺に掛け軸を返したと言われています。そのことから、「鳴虎(なきとら) 報恩寺」と呼ばれるようになり、12年に一度、寅年のお正月3が日のみ特別公開され、この鳴虎の図の掛け軸を拝観することができます。今回ちょうど12年に一度のタイミングに合ったので、観に行ってきました。他にも戦国大名の黒田長政が亡くなった部屋や長政と父の官兵衛の位牌、寺宝なども鑑賞することができました。次はまた12年後のお正月まで本物の鳴虎の図は観ることができませんが、京の冬の旅で鳴虎の図のレプリカや一部の寺宝は公開されるとのことです。このお正月行かれなかった方は、せっかくの寅年にちなんで、レプリカですが、鳴虎の図を観に行かれてはいかがでしょうか。

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2022.01.17
Written By

初めまして。
この度、縁あってリレーコラムに参加させて頂く事になりました〈みよしの〉と申します。
学生時代の4年間は右京区にて、卒業後は西陣に移り住み住みいつの間にやら50代。
玉手箱でも開けたのか?自分でもビックリです。

今の生活で実感した言葉の一つ『底冷え』
歴史と時間がゆったり流れ、おっとりはんなり交わされる京ことぱ…
なので気候もさぞや穏やか~。

なーんてとんでもなかった!

雪もないのに冷凍庫に放り込まれたようなキンキンに痛い冷気。
これで風でも吹けば寒風の串刺し一丁上がり。
瀬戸内気候出身のせいか殊更寒さ(痛さ)が身に染み入ります。

話は変わり、
年末の大掃除中に使い捨てカイロを発掘。
早速使ってみるも…
ぬるーい温もりがほんのり。
しかも2時間もしない内に冷めていく。
温かさ7時間持続、の筈が?

で、確認すると使用期限2019年6月。
あ~、道理で。

◆教訓その一「期限」はお飾りではありません
◆教訓その二「お片付け」はコマメに

と、こんな間の抜けた投稿ですが
今後とも宜しくお願い致します。

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。