西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2022.03.23
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こんにちは、〈みよしの〉です。

♪さよなら三角、またきて四角~
最近ふと思い立ち、故郷の小学校を検索。
すると、10年以上も前に隣の小学校と統合、私の卒業校は廃校になっていました。

えー、そうなんだ…。
ずっと前に親も転居、もう私が帰省する事もない場所だけど。

それでも何だか寂しいな。
さして楽しい記憶ばかりでもないのに。
実際、京都に来てからは思い出す事も少なかったし。

堀川中立売近くのインターナショナルスクール。
ほー、さすがは国際都市Kyoto!
こんな住宅地に然り気無くと校門越しに見やると、校舎に「ありがとう聚楽小学校」の看板。

そうか、ここもそうだったんだ。
でもまた子ども達の声が響く場所としてバトンを受け取ったんだね。
「さようなら」と「はじめまして」の繰り返し。
良かったね、校舎も校庭もきっと喜んでるよ、うん。

♪さよなら三角、またきて四角
四角は豆腐、豆腐は白い
白いはうさぎ、うさぎははねる
はねるはカエル、カエルは青い~

今の子ども達もこんな歌、口ずさむのかな。
で、最後♪光るはおやじの○○あたま!
みんなで大笑いするのかな。

いつまでもそんな声を聞いていたいな。

みよしの

みよしの

よもや、よもやの50代。 "西陣''の軒下にて30余年、ひっそりと暮らす地方出身者。 15万円入りの封筒を2度も!落とす令和のうっかり八兵衛。

2022.03.22
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どうも、森賀です。暖かい日が続いていたのに、ここ数日は雨ですね。雨っていいですよね。匂いも、風も好きです。家から出なければ読書日和ですし。自転車によく乗っていますが、雨の中を走るのも好きですね。さて、今回は西陣に迷い込んでしまった理由を少し。
大それた理由ではないのですが。西陣の雰囲気と愛媛の地元の雰囲気が似ていたので、西陣を好きになりました。西陣に迷い込むまで、2年間も京都に住んでいたのですが、どうしても観光地に住んでいるという気分でした。バスには人が多いし、せかせかした人たちが歩いているしで、好きにはなれなかったです。そんな、京都での生活にうんざりしているときに、西陣に迷い込みました。人はいるけれど、そんなにせかせかしていないから落ち着いて生活できる。挨拶したら返ってくる。そんな日常がある西陣が好きで今も通っています。
いいですよね西陣!!最近は通うのが大変なんので引っ越ししたいなぁなんて思っています!お家の紹介していただけたらなんて。。

森賀優太

京都産業大学 学生 森賀優太

京都産業大学在学中。ある日を境に西陣に迷い込み、いつの間にか居着いた大学生。人との関わりを通して、伝統的な文化や歴史と新しい暮らしのある西陣に惚れる。そろそろ西陣に住むことを画策している様子。

2022.03.20
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3月3日は桃の節句ということで、お雛さんを出しました。
昔はまだ主流ではなかったコンパクトな仕様になっているお内裏様とお雛様だけのお雛さん。ひな壇を購入したら、いずれ飾らなくなるからと亡き祖母が選んで購入してくれたそうです。
コンパクトなので出しやすいのですが、日本人形の天敵であるカビ・シミ・変色から守るための保管は、大きさ関係なく難しい。カビ・シミ・変色していないか毎年ドキドキしながらお雛さんを出しています。

一見素朴でシンプルなお雛さんですが、よく観ると烏帽子(えぼし)は漆塗りで作られていたり笏(しゃく)が象牙だったり、檜扇は作家の名前が書かれていたり、着ていらっしゃる衣冠束帯と十二単は西陣織であったり…細部までこだわった作りになっていることを幼い頃は気がつきませんでしたが、大きくなってから気がつきました。
私はその良さに気が付いた当時、少しは知識や知見を培えて目利き出来るようになり、祖母の感じる「良さ」に共感できたかなと嬉しく感じました。
祖父母が人形屋さんで選んでいるその光景が、今でも目に浮かびます。

おじいちゃんおばあちゃん、ありがとう。
毎年飾ってます。

磯村明見

特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー 磯村明見

京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。

2022.03.19
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季節の境目って、どこなのでしょう。暖かくなったり寒くなったりを繰り返しながら、次第に春の近づいてくるのを感じます。遠くの空がぼうっと霞んで見えたのは、たぶん黄砂ですね。昨夜(13日夜)は雷雨があって、湿り気を帯びた柔らかい風が吹いていました。長いこと冬眠していた現代美術製作所でも、展覧会の話がいくつか進んでいます。個展やグループ展は、ふつうは明確に会期が決まっていて、アーティストはそこに向けて作品を準備し展示を行います。アーティストにとっては、会期の初日が作品制作のゴールであり、展覧会を開くぼくらにとっては、そこがスタート地点になるわけです。でも最近、二人の別々のアーティストとオンラインで打ち合わせをしていて、そのかっちりとした会期や制作・発表のタイムラインが、なんだか今の時代に合っていない気がするね、という話になりました。あらかじめ決めた予定が変わってしまうことの多いコロナ禍の時期を経て、そんな共通の感覚が芽生えてきたようです。季節がゆるやかに変化するみたいに、始まりと終わりの時期を少しぼやかして、会期中もいろいろと小さな動きがあるような展覧会の形を、いま考えているところです。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター 曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。

2022.03.17
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#出発西陣

同志社大学のヨリフジです。

先日、無事に大学の卒業が確定し、ついに西陣を旅立つ時がきました!
就職に向けて明るかった髪の毛の色を暗くし、引越しの準備をしている今も、まだ実感がわかないのですが、引っ越してから寂しくなるのでしょうか。

居心地の良かった、西陣という環境。
最近、身を置く環境によって、周囲からの評価のされ方、発揮できるパフォーマンスが大きく変わってくることについて、よく考えさせられます。
周りから否定され続けて生きづらさを感じてきた人も、違う場所では、周囲から認められのびのびと活躍することができている、といったようなことが実際に自分の周りでも起きています。

私が知っている世界は狭い、だからその狭い環境と、そこにいる自分だけで物事を判断するのではなく、広い視野をもって、時には楽観的に、時には自分を奮い立たせていきたいと思います。

西陣の住人ではなくなってしまいますが、今後も西陣のことをたくさん知っていきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします!
(写真・最近になって初めて行った鳥岩楼さん…!絶品でした。)

依藤菜々子

紡ぎ手 依藤菜々子

同志社大学卒業。 2020年、同志社大学が発行する今出川地域のフリーペーパー「イマ*イチ」の制作を通じ、西陣ならではの凝縮された魅力を知る。 好きなもの:アニメ/クラシック音楽/ミッフィー

2022.03.16
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前回の続きのようですが、西陣の中心あたりは昭和の時代にはとてもにぎわった地域で、千本通り、中立売通り、今出川通りなど、交通の便もよく路面電車も走っていました。もちろんたくさんのクルマやバイクも走っていて、小さなガソリンスタンドもあちらこちらにあったと記憶しています。
「そういえばあそこに小さなガソリンスタンドがあったなぁ…」
季節が移り暖かくなってきたこともあって、空いた時間にブラブラとガソリンスタンド跡地を巡ってみました。
驚いたことに自転車で1時間ほどの範囲にガソリンスタンドが12カ所(営業中の店舗を除く)もあって、跡地にはマンションが8軒、駐車場2軒、戸建て住宅1軒、そのまま活用1軒と姿を変えていました。小さなガソリンスタンドと思っていましたが、マンションが建ってしまうほどの土地が使われていたことにも驚きです。
これからは環境のことも考え、ハイブリッドカーや電気自動車が中心となる世の中になるのでしょう。営業中のガソリンスタンドも減っていくことが想像されます。僕のようなガソリンエンジンの油汚れと匂いが好きなものにとっては寂しい限りです。

岡田健

光都紙工有限会社 代表兼デザイナー 岡田健

西陣の南東?の牛乳屋の息子として生まれ育って五十数年、今は極小印刷会社の代表取締役兼デザイナーです。ウクレレとコーヒーが好きです。

2022.03.15
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リレーコラムを書かせていただいて、早くも一年が経とうとしています。 季節も巡り、日差しにもずいぶん暖かさを感じる頃合いとなってきました。 近所を散歩していたら、同志社大学の前に八重咲きの梅を見かけました。一瞬桜かと思うほど淡く美しい桃色に、これから来る春を思っては心が浮き立つような気分に。 春を迎え、夏が来て、秋が過ぎ、冬を越えて、また新しい春が来る。 幾多のその日その瞬間を重ねての今日、今現在があるのですが、過ぎ去った時間というのは振り返るとあまりにもあっという間でいつも驚くのです。 一年の振り返りを思うのは、新年よりも、いつも春の直前のこの頃です。 人生の残り時間を秒数や日数で考えるよりも、 「あと何回春を迎えられるのか」と考える方が非常に心に刺さるのはやはり日本人ならではかと。 四季の巡りは繰り返しではなく、変化を続ける途上。 これからの春は、そしてこの春の先は、どんな景色が待っているのでしょうか。 一歩一歩、また新しい一日を迎え、積み重なり新しい景色が広がっていく。 人生とはなんとも味わい深いものかと、春を前にふと、とりとめもなく。

松波さゆり

和裁士 松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。

2022.03.13
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去年、2021年は3月半ばで京都の観測史上最速の桜の開花のニュースが聞こえた。ネットであやふやに見かけた「一条戻橋の桜はもう散り始めているらしい」との情報で、3月末の夕刻になって慌てて向かった。一条戻橋は、文章博士・三好清行の葬列がこの橋を通っているときに、死の知らせに駆けつけた息子・浄蔵がどうか戻ってきて欲しいと誠意を込めて祈願し、父親が一時蘇生して父子の交流を温めた伝説から「戻橋」の名前になった謂れがある。桜はその儚さから死と結びついたイメージがあり、京都で眺める桜は幽玄さを感じる。まして死者が蘇る伝説がある一条戻橋の桜!と想像を膨らませていったら、儚さの象徴ともいえる薄いピンクが舞い散るソメイヨシノではなくピンクの色が濃い別の種類だったようだ。だがイメージと違ってがっかりということもない。周辺住民の憩いの場、堀川の清流をゆっくり散策する人たちの目を楽しませ春の到来を告げていた。
そのまま一条戻り橋ともゆかり深い安倍晴明を祭神とする清明神社に立ち寄る。非接触型電子おみくじで出た番号のくじをひく。29番中吉。今年こそ良いタイミングで桜を眺めたい。まもなく京都で迎える三度目の春だ。

川原さえこ

もう一つの椅子 川原さえこ

京都府長岡京市在住。フリーランスのリサーチャー、保育士。「もう一つの椅子」という名義でまちのランドスケープ(風景)研究を行う。東京下町から京都へ来て約1年。観光客でもなく京都の地元民でもない境界の視点でふらりと歩いたまちの景色を描く。

2022.03.12
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西陣に来た頃から、とある仕事に手を染めている。
壁画制作、つまり店舗や公共の建物の壁に描かれている「絵」の制作をする仕事である。

僕と同じタイミングでこちらに工房を移したというボスとヘルメットを被り、建設現場に絵を描きに行くのだ。
現場の職人さんたちもこういう職業は見たことがないらしく、打ち合わせなどでも呼び方が分からず「絵描き屋さん」とかと呼ばれたりする。

この仕事では原画があり、デザイナーもいてその上で描く事をする仕事である。それまで自分だけの絵を描いていた僕は、仕事として絵を描く事がどういう事かを厳しく言われ最初は少しショックを受けていた。
だが納期前の徹夜続きの中、クォリティを上げるためになお細かい修正を繰り返すボスに絵描きの気持ちを見た気がする。それが全体を変えるのだ。

気持ちの入っていない絵は見たらすぐにわかってしまう。
壁画の仕事はアートや芸術の世界で語られるものではないかもしれないが、描く手にはそれぞれの感性があるのだ。

景井雅樹

版画家 景井雅樹

京都の版画工房で銅版画を始める。 2006年頃より、毎日の出来事をノートに青いボールペンで描く絵日記形式の作品を作り始める。 一日1ページで現在4000ページほど。まだ毎日描いている。 コーヒーと自転車と音楽の愛好家。

2022.03.11
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多拠点生活サービス「ADDress」のまっさんこと高本です。

西陣の範囲には諸説あるも南が中立売通より広めの丸太町通の場合(確か京都市の西陣活性化MAPではそうなっていた)、僕にとっての思い出深い西陣の聖地は室町通丸太町上るにある「風伝館」(アミタミュージアム)である。

今から3年前、スピンズで有名なヒューマンフォーラム岩﨑社長から紹介されて、アミタ会長熊野英介塾長が「心をつくる産業=Mindustry」 を創造し、京都から世界を変えるイノベータ育成する「A-KIND(あかいんど)塾」に通うことになったのだった。学ぶ内容は今までの活動領域(アドレスやソーシャルイノベーション研究所など)からもデジャヴで共感120%、最終課題の平安神宮模擬店出展では苦闘しながらも最低限の形にしたつもりだった。が、熊野さんからは君は全く分かっておらん!と叱咤され、悔しくて卒塾式の日にオッサンながら泣きながら丸太町通から京都駅まで歩いて帰ったことを忘れもしない笑

あれから3年経った。あの時熊野さんが言いたかったことを全国を奔走しながら噛み締めて活動している自分がいる。表向きだけ飾ったものは弱い。他人事ではなく自分事で真剣に吟味しお客様を幸せにするものを創り出せ。風伝館で学んだ大切な事と大切な仲間が今の僕のエンジンになっている。西陣よ、僕の人生を変えてくれてありがとう。熊野先生、叱っていただきありがとうございます。

高本昌宏

多拠点プランナー / ADDress 事業企画 高本昌宏

学生時代に伏見と西陣に住んだことがきっかけで、京都では決してメインストリームではないかもしれないこの二地域に惹かれる。多拠点居住サービス立ち上げをしながら、2020年伏見移住。西陣にも同年から通い始め、魅力再発見中。