西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2021.11.25
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ANEWAL Galleryのメンバーは、ANEWAL Galleryとは別に各々仕事をしており、私も別にグラフィックデザイナーとして活動しています。
そして私は、京都建築専門学校の学生が課外活動をしているところへ同行し、広報資料にできる素材写真を撮ったり記事を書いたり等、広報の仕事をしています。
今日は、ちょっとそのお話をしたいなと思います。
京都建築専門学校では毎年11月の上旬、堀川丸太町を下がった堀川遊歩道で、学生たちがお茶室を建築し、お茶を振る舞うという学祭行事をしています。
建築期間はおよそ約2週間ちょっと(その年々の設計図にもよりますが…)。
まず学校で仮組みを行い、どこに何を使うのか材を確認。次に稲刈りをして、苫葺屋根に使うための苫(とま)を作ります。ちょうどこの時期から寒くなり冷たくなった川に足をつけつつ、骨組みと屋根の垂木(たるき)を設置。刈ってきた苫を70m程編んで、屋根に乗せて、土壁を塗ります。最後に竹で装飾をして完成。
簡単に言うと「木造建築の基礎」が工程に凝縮されています。
そんなお茶室の建築や改修工事の実習で訓練された卒業生が、日本各地で活躍しています。
京都建築専門学校では、西陣含め京都の町家が減少する中、在学生や卒業生も一緒になって町家再生に意欲的に取り組んでいます。ちなみに、ANEWAL Galleryも路地奥にある町家再生に取り組んでいます!(笑)
学祭終了後は解体。来年に使えるように残すという三日間限定の建築物になっています。訪れたことがない方は来年、学生の汗と涙の結晶の建築物を是非ご覧ください。

磯村明見

特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー 磯村明見

京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。

2021.11.24
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先日19日の夜は「限りなく皆既に近い部分月食」が全国各地で見られました。私と同じように思わず空を見上げた方も多かったのではないでしょうか。

そんなときにふと思ったのが、「最近上を見ることって無かったなぁ」ということ。

何をするにもスマホが便利なこの時代。どこにいても思わず画面を見てしまいがち。更に京都にはそこまで高い建物もなく、上を見ることってあまりありません。

でも、見上げてみると面白いことが!
こちらの写真は千本寺之内交差点から上千本商店街を写した一枚ですが、交差点前の100円ローソンの上(二階部分)を見てみると、テナントの左右で明らかに違う形の建物になっています。
一年以上通っていた場所ですが、これまで全く気付いていませんでした。

どんな歴史を経てこんな形になったのかは定かではありませんが、普段の目線では見えないところにまだ見ぬ西陣の魅力が沢山ありそうです。

三輪浩朔

Laughterロースター 三輪浩朔

2020年10月「Laughter」を開業。21歳までコーヒーを飲んだことがなかったが、タイ北部の農園に直接足を運んだことでその魅力にほれ込む。コーヒーを通じて生産者の思いやストーリーも届け、一杯から笑顔溢れる空間を紡ぐことを目指している。

2021.11.23
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新しい町内会ってなんだろう?そんな話を結構前から仲間内で話していた。

伝統文化や歴史が残る西陣地域。私も10年ほど前に引っ越してきてから結構濃い地域活動や運動会に参加したりと、どっぷり?この町内会の人になってきた感もある(以前からお住まいの方にはまだまだだろ!とお叱りを受けるかと思いますが。笑)

このエリアといえばやはり西陣織の印象が強いですが、最近は新しい風というか、色々な事業、プロジェクトがそれこそ老若男女問わず活発に立ち上がるようになりました。このosanoteもその一つですが、前回のコラムにも書かせて頂いた新たなクリエイティブプロジェクト「西陣ネイバーフッド」11月24日にその概要が発表される予定です。

https://24jin.jp/

現在はまだティザーサイトですが。今後色々な情報やプロジェクト、そしてコラボレーションが始まるよう様々な仕掛けを考えていきます。是非11月24日にサイトを覗いてみてくださいね。

次回はこの「西陣ネイバーフッド」で最も大事な人々「ネイバー」ってなんだろう的なお話をしようと思います。

ミツギタカユキ

デザインカタリスト ミツギタカユキ

20歳より渡米し、大学にて彫刻からインタラクティブアート、デザインなど幅広い分野を学びつつフリーのデザイナーとして活動。帰国後京都に移住。現在西陣にてデザインカタリストとしてウェブ制作からデザインに纏る企画・運営など幅広い分野で活動を行う。

2021.11.21
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11月、秋が深まり、随分寒さも感じるようになりました。でも日中はまだまだ暖かく、子どもたちは小学校から帰ってくると、元気いっぱい半袖で過ごしていたりもします。
まちの中でも、堀川通のイチョウ並木や庭先の紅葉など、五感で秋を実感できる今日この頃ですが、現在、こんな季節にぴったりのイベントを、地域の団体さんと一緒に実施しています。9月にも少しお伝えさせていただきましたが、ご家族でまちを散歩しながら、地図を片手に謎を解いて、いろんなお店を巡りながらキーワードを集めていていく、「なぞときまちさんぽ」というオープンイベントです。地域の店舗様、法人様にもご協力いただいてこの11月いっぱい実施しています。謎が解けるとオリジナルクリアファイルをプレゼントしているのですが、もうすでに謎を解いてくださったご家族がたくさんお越しくださっていて、私たちもとても嬉しく思っています。これからもまちの中で、ご家族や子どもたち同士で、安心して楽しく遊べる出来事をたくさん増やしていきたいと考えています。

村上弘

特定非営利活動法人 代表 村上弘

特定非営利活動法人SOWERS代表 放課後の時間に、多様な体験を届けるafter schoolミライブラリを運営。子どもたちの今とこれからを考え、放課後の選択肢とその可能性の拡張を目指し、日々活動しています。

2021.11.20
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風とCOFFEEが店を構える西陣京極。
レトロな雰囲気漂う路地もこう見えて商店街組合が存在する。

西陣京極に店を出した当初は偏見で西陣京極自体は少し廃れていて、中の人たちもやる気はそこまでなく保守的な感じだと思っていた。

西陣京極会に加入して一年ほどたつが私のイメージは偏見で、実際は思っていたものとは違った。それぞれのお店が協力して少しでも西陣京極を盛り上げようとしていた。
西陣京極会が一体となって行う施策を企画したり、インスタグラムやフェイスブックでの発信を少しでもしていこうという動きが始まった。

ここ最近も新しく店舗が2店舗増え、他にも加入予定の物件や改装を行っているテナントもある。

ほんとに小さな商店街で大きなことは行えないが、小さな灯籠が少しずつ商店街を照らし新しい風を吹かせている。

森 風渡

風とCOFFEEオーナー 森 風渡

2020年10月に"風とCOFFEE"を西陣京極にオープン。コーヒー屋には不向きとされる入り組んだ路地奥にて自家焙煎を行う傍ら、京都で1番ディープな路地(自称)である西陣京極に新たな風を吹かせるべく奮闘中。

2021.11.19
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寒くなってくると、肩がこわばって固くなったりして、「いま体がストレス感じてる!」と思うときがあります。それに気づいたときは、力を抜いてストレッチ。

うってかわって「私、最近 調子いいな~」と思うときには、近くに家事の負担を減らしてくれている人がいたり、お天気の日が続いていたりすることに気づいて、人や自然に感謝できます。

自分にとって心地よい環境とか、反対に調子が悪いときとか、そういったことを徐々に感じ取れるようになっているのは、「自分の心身の声を聴く」ということを、バザールカフェにいる人たちから日頃、教わっているからだなーと思います。

普段から助けられ上手な人
しんどくても言い出せない人
ギリギリの状態で人を頼って命を持ちこたえる人

人が違えば性格も違うわな、と思えますが、しかし自分ひとりだって、日によって体調や気分は違います。
昨日できていたのに、今日できない!ということもあれば、自分の心身の声が聞こえてこないことさえあります。

それでも聴こうとする姿勢が、自分を大切にするってことなのだろうなーと、最近思います。
つまり、季節の変わり目、皆さまご自身を大切に、健康に過ごされますように!

狭間明日実

バザールカフェ店員 狭間明日実

バザールカフェ事務局6年目。日々の営みをとおして、場から起こるもの、個人がのびのびと生きることなどを考えています。 傍らで、地域、福祉、食べることにまつわるいろんな仕事や遊びをしています。 同志社大学社会福祉学科卒業。社会福祉士。海が好き。

2021.11.18
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《 夜散歩のすすめ 》

晩夏の頃に暑さと人との接触を避けて、散歩の時間をシフトしたのが夜散歩の始まりでしたが、いつの間にか習慣となってしまいました。
秋深しとなった今、いつまで続くかは流石に寒さ次第ですが、長続きしている理由は、昼間には気づかない街の姿に触れられたことです。

京都の夜は街灯もまばらで、懐中電灯が頼りになります。
従って足もとを見て歩くことが多くなるのですが、そこで思わぬ発見がありました。

ある晩、府庁前の水道管工事の現場を通りかかった時のこと。
掘り起こしたアスファルトを簡易舗装し直した跡に、もとあった道路標示のペイントが、たぶん工事関係者(プロの道路標示作業者ではない)の手によってスプレーで書き直してあるのを見つけました。

正式な道路標示ではないようで、道路交通法上どこまで効力があるかは不明ですが、身近な「止まれ」だったり「自転車の通行区分」であったり。
ゲリラ的に出現するこの素人っぽい路上アートが結構愛嬌があって面白い。
なかには描き方を迷ったのか、練習した痕跡まで道路に残してあるものも。
以来、ペイント補修画像のコレクターとなってしまいました。

元のペイントが1/10ほどしか残ってなくても、それをもとに全体を書き足すのは、なんか考古学的復元作業を彷彿させます。
これも古都らしい文化のひとつなのかもしれませんね。

山ノ瀬亮胤

眼鏡制作者・現代美術家・ソシエテヌーベルリュネト視覚研究所々長 山ノ瀬亮胤

京都市上京区在住。眼鏡制作者・現代美術家・ソシエテヌーベルリュネト視覚研究所々長。芸術~工芸に拡がる独自分野の構築で国内外より評価され欧州ハプスブルグ家御用達。マスメディアでの出演・取材多数。豊かな江戸庶民文化と職人の心を紹介している。

2021.11.15
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11月22日は、学生時代の恩師・廣末利弥先生の命日です。

1980年代初頭、まだ老人福祉施策が十分行き届いていない時代、西陣地域を中心に、機織りの音が聞こえる場所で余生を過ごしたいという願いを集めて「北・上京老人ホームをつくる会」が結成されました。
その願いは社会福祉法人七野会へと結実し、廣末先生はその代表を長く務めておられました。

卒業後も勤める法人は違っても、飲みに連れて行ってもらっては、高齢者福祉や社会のあるべき姿について意見を交わしました。
酔った先生はいつも、「寄付を集めて回ったときに一人暮らしのおばあさんが箪笥の奥から出してきた、しわくちゃのお札の温かみを忘れたことはない」と、同じ話をされるのでした。
晩年は、十分な介護サービスが受けられない過疎地へのサービス提供に熱心でした。
「お前がやれ!」と叱られたこともありますが、不本意ながら今も着手できていません。

今、先生の「福祉社会の担い手に求められるもの」という論文が手元にあります。
介護保険制度がスタートした直後に書かれたものですが、ここに書かれている「介護保険制度が老人福祉のすべてではない」という言葉は、しっかりと後進に伝えていきたいと思います。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2021.11.14
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地図はデカければデカいほどよい、という安直な自説をここに開陳する。長年の持論というわけではなく、ほんの小一時間前に思いついた考えである。
ちょうどこのコラムを書いている今日、オサノートのリレーコラム執筆者で交流をする会があった。場所はオサノートの読者ならおなじみ、「KéFU stay & lounge」である(ピンとこない人は直ちに、直ちに調べてほしい)。そしてKéFUの壁には京都の地図が大きく描かれている。デカい。
これを見て思った。地図は大きさこそ正義だ。江戸時代の絵図には、たたみ一畳分ほどもあろうかという大絵図もある。部屋いっぱいに広げ、まわりを囲んで見たのであろう。地図は全体と部分の関係が重要だ。細部の街路形態と全体の都市構造の両方を見ようと思うと、やはり地図は大きくあってほしい。
大きい地図を置くなら大きい空間が必要だ。伊能忠敬の伊能大図なんて体育館いっぱいに広げないといけないそうじゃないか。そんな大きな空間は当然地図にも描かれる。もっと大きい地図だと、“地図が地図に描かれる”なんてこともあるかもしれない。じゃあ現実の街そのものと同じ大きさの地図だと…?
うーん、大きすぎるのも考えものだ。KéFUの地図くらいがちょうどいいのかもしれませんね。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2021.11.12
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西陣夜散歩。

もの作りの仕事はほぼ一日中座りっぱなしになります。
最近、運動と気分転換を兼ねて仕事が終わってから師匠と“ぶらり夜散歩”をしています。

エリアは上京区内なのですが、西陣エリアは見所というか、散歩しがいがあるエリアなので度々脚を運んでいます。

まず、夜散歩の良い所は昼間とは景色がガラリと変わるところです。いつも日中に通っているお馴染みの道でもあれ?こんな所あったかな?と新しい発見が毎回あります。

特に京都は他県に比べて街頭も少なく、ネオンや明るい看板も殆どありません。表に面したお店なども店内がオープンに見えるというよりかは、小さなと看板と暖簾のみで判別する他ないようなお店が多いような気がします。
なので、日が落ちて暗くなり店内からの灯りで初めて発見出来るお店も沢山あります。

さらに見過ごしてしまう様な細い路地も、路地奥の灯りで見つけられたり探検気分を存分に味わえるエリアが沢山あるのです。いつも懐中電灯装備して歩きます。

1番の発見は、懐中電灯片手に散歩している人の多さ!
小さい子からお年寄りまで皆さん探検しているようです。。

皆様も夜散歩ぜひ!

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員 山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。