西陣にまつわる
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西陣にまつわる人々が、綴るコラムCOLUMN

2021.12.15
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師走の雰囲気が好きだ。年の瀬に向けて何かと慌ただしく、クリスマスに向けて少し浮かれた空気。外は寒く、中は暖かく。今年やり残したことは無いかなとか考えたり。

千本通りは今年は銀杏の葉が落ちる前に剪定されなかったのか、地面に黄色い絨毯が出来ている。綺麗だなと思うと同時に、軒を連ねたお店やお家の方たちの毎日の掃除の大変さを想像してしまう。もうすぐ京都の冬が来る。

先日、母と姉と、船岡温泉に行ってきた。行こう、と言い出したのが22時半で、営業終了が23時半だったので、徒歩10分の道を足早に歩いた。外は寒くて、冷えた体で暖かいお湯に浸かると余計気持ちよくって、思わず声が出る。冬の銭湯は最高のリラクゼーション!

母と姉と露天風呂に浸かりながら、お正月みたいだ、と思った。そういや前回姉と船岡温泉に来たのは今年のお正月だった。わたしは年末年始が年間の行事の中でも取り分けて好きで(なんでかってご馳走がたくさん食べられるからなのだが)、そこに向かって助走をつけていくから、12月が好きなのだ。

さて、この日はゆっくりサウナに入る時間もあまり無かったので、またのお楽しみとすることに。冬本番の楽しみもまだまだこれから。

龍田 春奈

咲里畑 届けびと 龍田 春奈

1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。

2021.12.14
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人と話すと、思いもかけず勇気づけられることがあります。

先日、元西陣小学校で催された上京区のまちづくりの会議で、バザールカフェの狭間さんに会いました。
コロナ禍以降は会う機会がなかったので随分久々でしたが、お互いオサノートでコラムを書いていることから、「いつも読んでますよ」みたいな会話になりました。

個人的に、狭間さんの書くコラムには勝手にシンパシーを感じていて、毎回感心したり共感したりしていたので、そのことを伝えたところ、狭間さんも僕のコラムの内容を覚えてくれていて、率直な感想を述べてくれました。

毎月このコラムを書いているものの、あまり感想などを聞く機会もないので、いったい誰に読んでもらえているのか、こんな内容でいいのか、などと思い悩むこともあったのですが、そんなふうに思っていたのが自分だけじゃないとわかって、心強さを感じました。

悩んでいるのが自分だけじゃないとわかったところで、それで問題が解決するわけではないけれど、同じ気持ちでいる人の存在が、こんなにも心を穏やかにするのだ、ということをあらためて感じたできごとでした。

※写真はバザールカフェでスクエアステップに挑戦しているところです。

中島慶行

京都市小川特別養護老人ホーム 施設長 中島慶行

立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。

2021.12.13
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あなたは「ビルトイン地蔵尊」を知っているか?
文字通り、建物にビルトイン(組み込み/埋め込み)されたお地蔵さんのことである。路上観察における一種のカテゴリ、観察対象と思ってもらえればよい。ツイッターで「#ビルトイン地蔵尊選手権」と検索していただければ、雰囲気が分かるだろう。名づけ親であるmakes no sense氏(@onmusiconlife)のほか、何人もの人が写真を上げている。
「地蔵尊」とあるが、祠であれば何でもよいらしい。また、「選手権」とあるが別に1位を決めるわけでもない。ネーミングは語呂の問題である。地蔵といういかにも伝統的な存在が、近代的なビルに埋め込まれる。そのギャップがなんとも魅力的だ。makes no sense氏はこれを「収納される信仰心」と形容しているが、その表現もまた素晴らしい。
お地蔵さんの多い京都には、当然ビルトイン地蔵尊もたくさん存在する。西陣を散策しているとときどき遭遇するので、私はそのたびに写真を撮っている。しっかりとお地蔵さんの居場所が確保されているところに優しさを感じ、嬉しくなる。
お地蔵さんとは、非合理の象徴であると思う。直接的には経済的価値を生むわけではないお地蔵さんのような存在は、世の中にいくつもある。我々が生きる「社会」という建物は「お地蔵さん」をビルトインできているだろうか。

重永瞬

京都大学文学部地理学専修 重永瞬

地図とまち歩きが好きな大学生。“西陣の端っこ”(お隣?)仁和学区で生まれ育つ。大学で地理学を学ぶかたわら、まち歩き団体「まいまい京都」でスタッフとガイドを務める。なんでもない街角の記憶を掘り起こしたい。古本とラーメンが好き。

2021.12.12
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正直に申しますと、
だんだんとコラムのネタがすんなりと出てこなくなりました。

なので、今回は私のテーマでもあった“ものづくり”でも“女子弟子の実態”のお話でもなく、今放送されている朝ドラに因んで“おはぎ”のお話しにしようと思います。

私の今までの人生であまりおはぎには馴染みがなく、和菓子屋さんに行っても積極的には買わない存在でした。しかしやはり京都。そして西陣。毎日でも食べたい!と思えるおはぎがなんと西陣に二軒もあるのです。

一軒は、言わずと知れた塩芳軒さん。こちらのおはぎは今年初めて土用の日限定のお茶席で頂きました。これぞ京都!と言うような洗練されきった上品極まりないおはぎでした。

もう一軒は祇園饅頭出水店さん。
こちらは庶民的で懐かしい素朴なおはぎです。
いつも朗らかなおじいちゃんとおばあちゃんお2人でひっそりとやられているお店です。

実は、塩芳軒さんで土用の入りの日に頂いたものはおはぎとは呼ばず“あんころ”だそうで、その名は“餡衣餅”から来ており暑い夏場にせいのつくようにと工夫を重ねて出来たお菓子だそう。

こんな知識を学べるのも京都西陣だからこそですね。

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員 山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。

2021.12.11
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振り返れば今年も厚い雲に覆われた一年でしたが、もうすぐ2021年を終えようとしています。丑年は我慢の年でしたが、来年は芽吹き成長の礎となる壬寅。明るい気持ちで新年を迎えたいものですね。

ところで皆さん、初詣はどちらへ行かれるのでしょうか。私はすぐ近くの護王神社へ。亥年以外は比較的空いていてゆっくりお詣りできますよ。
一方、最近話題の御金神社は御池通まで続く大行列らしいですね。
本当、給付金の窓口のようなつもりで並ぶのやめてあげて下さい。金属の神様ですから。きっと戸惑っておいでの事と思います。お金を儲けたければ伏見のお稲荷さんへ!

というところで、少し早いですが皆様良いお正月を。またオサノートでは大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ちなみに好文舍は正月から開ける予定です。初詣のついでにぜひお立ち寄りください。

宇野貴佳

好文舎店主 宇野貴佳

油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。

2021.12.10
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もうすっかり寒くなってしまいましたが、まだ寒さが厳しくなかった先日、友人と北野天満宮に行って、紅葉を観てきました。実は、京都に来て、初めての北野天満宮でした。家からもそんなに遠くはなく、行こうと思って約2年が経ってしまっていました。京都で学生生活を始める前は、毎週のように寺社仏閣を訪れるんだろうと想像していたのですが、来てみれば、そんなことはなく、というよりも、僕が思い描いていた通りに行動していないのが悪いのかもしれませんが、とにかく、観光のための場所ではなく、生活する街に常に存在する場所として、北野天満宮を認識するようになっていました。贅沢な心境変化です。
さて、いつかのコラムで書いたかもしれませんが、今月は少し余裕があるので、西陣にある銭湯に行ってみようと思っています。銭湯も、行こうと決めて、数ヶ月が経ってしまいました。なかなか行動に結びつかないのは僕の悪い癖です。まずは船岡温泉を攻めていこうと思います。
ここまでかなり無内容なコラムを書いてしまいましたが、来月は銭湯コラムにするつもりなので、もう少し面白く書けると思います。よろしくお願いします。

益田雪景

ライター 益田雪景 オサノート

広島県出身。同志社大学在学中。大学ではボランティア支援室学生スタッフARCO及び新島塾2期生としても活動中。小説家は太宰治と遠野遥、映画は「劇場」と「ミッドナイト・イン・パリ」、音楽はgo!go!vanillasとB T Sが好きです。

2021.12.09
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はじめに
すみません!
この写真は西陣のエリアで撮影したものでは無いです。
ただ 私が西陣エリアに出入りするようになりたくさんの方々と交流して行く中で、まるごと美術館の展示でお手伝いさせていただいた方のFacebookの投稿でふと目に止まるものがありました、なんかこのネオン知ってるぞと調べてみると、私が運送業時代配達させていただいた事のあるお客様で運送時代南区にあったのが京北に工房を兼ねたミュージアムをされてる。
これは行かねばと予約を入れ訪問!昔の配達した時の話や、私が今タクシー運転手で西陣の人から聞いてミュージアムに来た事などの話で盛り上がりました。 西陣とネオンのミュージアムは直接は繋がりは無いですが ネオン工房の安彦さんは高台寺で初めて行われた夜間ライトアップ拝観も手掛けておられる方です。西陣に行くようになり観光のご縁っ凄いなって、西陣からネオン工房の出会いがまた新たな私の引き出しとなり観光に役立つといいな。

Bico’s Neonart Studio & Museum
カッコ良く ネオンの明かりか心地よい 素敵なアトリエ工房です♪

林亮

タクシー運転手 林亮

2019年にまるごと美術館を知り、夜間拝観にお客様をお連れし、その時頂いた福銭の5円玉がご縁を呼んで 西陣、上京区の 沢山の方々と繋がる事が出来ました。 日々 自分地元はもちろん 西陣、上京区を応援してます。

2021.12.08
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皆さんはどんな景色を見ると、気持ちが落ち着くでしょうか?そんなことを普段考えることはあまりないとは思いますが、個人的には、「庭」もその一つだと思います。

庭と言っても、様々なものがあります。入場料を払って見に行くようなお寺や神社、あるいは史跡の大きな「庭園」もあれば、普通のお家の中にある庭もありますし、ちょっとしたテラスに草や木が植わっているところも一つの庭だと思います。そして、京都の町家には玄関から裏庭まで続く土間がありますよね。あそこも、庭なんです。「通り庭」というそうです。さらに通り庭も細分化されていて、特に「おくどさん」があったりするあたりは、「走り庭」というそうです。面白いですよね。

ここ西陣には、大きなお寺の庭園から、道路から見える学校などの施設の庭、皆さんのお家の中の庭、そして町家にある通り庭など、様々なお庭がそろっています。皆さんはどんな庭が好きですか?

今回の画像は西陣にある「好文舎」さんで撮らせていただきました。周りの民家に囲まれた中にある、小さいけど立派な素敵な庭です。

ちなみにこれを読んで庭にちょっと興味を持った方。「おにわさん」というサイト、おすすめです!

南知明

上京ちず部 副部長 南知明

鴨川近くで生まれ、幼い頃から近くの上京区の商店街の店主の方々に見守られ育つ。現在は「まいまい京都」商店街食べ歩きツアーなどのほか、地理好きを活かし、「上京ちず部」副部長など、上京区全般で活動。本業は宿泊業。京都観光おもてなしコンシェルジュ。

2021.12.07
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仕事を終えて帰宅する夕方、いつも出会う人がいる。
最初は目が合うだけだったが、今では立ち止まって頭を下げるようになった。

近所の人、なのかもしれないし
たまたま職場が西陣なのかもしれない。

互いに言葉は交わさない。
なのでその道で出会う、ということ以外僕たちは知りようがない。
たぶんこの先もお互いのことを知ることはないだろう。
それでも姿を見つければ目を合わし挨拶をする。

ぼーっと家に帰る道でも、挨拶を交わすと元気が出る。
知らない人にケアされているんだな、と思う。

一緒にいること、コミュニティというのはどういうことなのか、と考えさせられる。
もしかすると、これもささやかなコミュニティなんじゃないだろうか。

今日は雨が降っている、あの人はあの道を通るだろうか。

黒田健太

紡ぎ手/綴り手 黒田健太

初めまして、 西陣に住んでいる黒田健太です。 夜のがらんとした千本通を歩くのが好きで、たまに夜中に出かけます。生活をしていると忘れてしまうのですが、そんなささやかな時間にときどき立ち寄りたいと思っています。

2021.12.06
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おかげさまで、今年はコラムを書かせていただくようになって、季節の移り変わりや街の表情の変化に、以前より少しだけ敏感になれたように思います。ネタ探しの効用でしょうか。さて、写真は毎年秋になると堀川通りを明るい黄色で染める銀杏並木。先月末、たまたま渡った横断歩道からの入り口を見つけたので、初めて間近で眺めて来ました。中央分離帯の並木道なので、両側の車道によって周囲の街から切り離され、ちょっと異空間を歩いているような不思議な感覚でした。そこから少し下ったところには、つい先頃「堀川新文化ビルヂング」がオープン。書店とカフェとギャラリーを併設したオシャレな複合文化施設で、西陣散歩の途中、気軽に立ち寄れるのが良いですね。そうそう、身近なところでは、我が現代美術製作所のある路地の入り口にも、10月末「le murmure」という美味しいスイーツのお店ができました。製作所の活動再開に向け、甘党の自分には大いに励みになってます。スイーツとギャラリーのある「複合文化路地」なんてのは、いかがでしょう。なにはともあれ、再びコロナが猛威を振るわないよう祈る年末です。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター 曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。