ベアレン醸造所(岩手県)
チョコレートスタウト / ミルクチョコレートスタウト
【山岡さん情報】
麦芽を乾燥させる際に、少し強めに加熱して茶色みをもたせることで、香ばしさが加わり、旨味が増していきます。
加熱の加減にはバリエーションがありますが、その中で、真っ黒になるぎりぎり手前の苦香ばしい珈琲やチョコレートのような味わいになった麦芽を「チョコレートモルト」といいます。
チョコレートスタウトは、チョコレートモルトを使ったスタウト(黒ビールの1種)です。
チョコレートが入っている訳ではありません。
チョコレートスタウトというスタイルはもともと海外にありましたが、日本では2005年に岩手県のベアレン醸造所が初めてバレンタインデーと絡めて販売し、翌年には神奈川県のサンクトガーレンが火付け役となり全国的に知られるようになりました。
ベアレン醸造所のような伝統的なものだけでなく、岡山県の地ビール 独歩からは実際にカカオのエキスを加えたチョコレート感の強いもの、サンクトガーレンからは普通のビールの原材料にバニラを加えたものも造られるように…。
副原料を使わずに造ると、濃厚なビターチョコレートのような味わいでずしっと重みがあり、実際にチョコレートやカカオを使ったものには、あえて薄目の色合いや軽やかな味わいにしているものもあります。
「バレンタインとひっつけたら面白いのでは?」と始まった、日本特有のチョコレートスタウト文化。
黒いビールが多く集まる日本のバレンタインは、海外のビアファンにも注目されています。
ベアレン醸造所HP
https://www.baerenbier.co.jp/
【飲んだわたしの感想】
!ビターチョコレートを感じる!
チョコレートスタウトは、甘くはありませんが、本当にビターチョコレートのような味わいがします。
チョコレートは入っていないのに、、不思議な感覚です。
香ばしい香りもポイント。
ミルクチョコレートスタウトには、牛乳は入っていませんが、乳糖(ラクトース)が加えられています。
乳糖は牛乳の中に含まれている糖分で、ビール酵母は一般的に分解できないので発酵が終わっても甘さが残っているとのこと。
乳糖によってとげとげしい苦みや渋みが削ぎ落とされており、後味がマイルド…ものすごく飲みやすくなっています!
個人的にとても好きだと感じました。
チョコレートビールは食中酒としてもお薦めですが、チョコレートと合わせたり、バニラやミルクのアイスクリームにかけてアフォガードのように楽しんだり、デザート感覚で楽しむのもお薦めだそうです。
今年のバレンタインには絶対挑戦したいと思います★