富士桜高原麦酒(山梨県) / ベアレン醸造所(岩手県)

ヴァイツェンボック / ウルズス

 

 

【山岡さん情報】

 

アルコール度数が5%ほどのヴァイツェンに対し、7、8%の“ヴァイツェンボック”。
冬場らしいハイアルコールのビールスタイルです。
「降り始める雪のイメージで白いビールを」ということで、ドイツで白く濁っている小麦のビールを「ヴァイスビア(=白ビール)」と呼ぶこととひっかけて、クリスマスごろに色んなメーカーが小麦をたくさん使ったヴァイツェン、特に度数の高いヴァイツェンボックを出しています。

 

 

日本で早くに人気になったヴァイツェンに比べて少し遅く、ヴァイツェンボックは2006~8年ごろからあちこちで造られるようになりました。
冬らしいビールは、ドライフルーツやスパイスを使った薬草酒的なクリスマスエールなど様々ですが、日本でとりわけ定着したのはこのヴァイツェンボックでした。

 

 

ヴァイツェンボックの適温は、冷蔵庫から出して少し部屋に置いたくらいでしょうが、個人的には湯煎で温めて飲むのも好きです。
ホットビールといえば、富士桜高原麦酒の醸造長の宮下さんがドイツでビール造りの見学に行かれた際のこと。真冬の外での作業を終えてきた人々が、お湯の中に放り込んだヴァイツェンを飲んでいる光景を見て驚いたというエピソードもあります。
ホップの使用量が少ないヴァイツェンは温めて飲みやすく、とりわけヴァイツェンボックは温めるのに向いています。

 

 

富士桜高原麦酒HP
https://www.fujizakura-beer.jp/
ベアレン醸造所HP
https://www.baerenbier.co.jp/

 

 

 

【飲んだわたしの感想】

 

!ヴァイツェン以上の濃厚さ!

 

まずは、富士桜高原麦酒のヴァイツェンボックを。
甘いバナナのような香りはヴァイツェンらしく、少しベタつくようなとろっとした口あたり。
ヴァイツェン以上に、こってりとした濃厚な味わいです。

 

 

次に、ベアレン醸造所のウルズスを。
バナナと言うほどまで甘くなくあっさりとした香りです。
少し飲んだ後、残りは温めてホットビールにして飲んでみました。
山岡さんによると、栓を開けた瓶を湯煎して4、50度くらいにするのがほど良いそうです。
温めて飲むと、さらさらと飲みやすくなりました。
シュワシュワしているのに温かい、、不思議な感覚、、。
麦の風味がしっかりと感じられました。
生クリームを使ったケーキなどに合うのではないかと思います!

 

ヴァイツェンボックは小麦系のビール。
料理を選ばずに飲むことができるので、色んなご馳走が出てくるこの時期にはぴったりですね★