第3回

風とCOFFEE、これからの展望

 

ー今後、風とCOFFEEとしてやってみたいことはありますか?

 

風とCOFFEEと西陣京極でコラボして一緒に盛り上げていきたいですね。僕が西陣京極の中でダントツ若いが故に、若い人の意見は大事や、と意見を受け入れていただけそうな懐の深さがこの場所にはあります。西陣京極は歴史的な背景としてもポテンシャルは高いし、カオスな色もあるし、新しい人もどんどん入っていく気運はあるかなと思ってます。新しい店もできてるし、有名な町屋のリノベーションの会社が入ってきたりもして、これからもっと面白くなるんじゃないかと。そこを盛り上げていけたらいいなと思ってます。

 

ー今後、西陣をどうしていきたいかという展望はありますか?

 

正直、西陣全体を盛り上げたいとまでは思っていなくて。この西陣京極という商店街の中を盛り上げていけたらいいなっていうのは思ってます。西陣京極は、何もなさそうだけど知れば知るほど味があって面白い場所だよね、観光地とまではいかないけどちょっと通ってみたいな、というイメージづくりをしたいなと。西陣京極に行ってみたい、お店を出してみたいって思われる場所にしたいですね。

 

ーこの場所がそういう場所だというのは元々知って移転されたんですか?

 

移転の時に調べて知りました。外から入ってきたやつが勝手に盛り上げたいんですというよりは、既にやってる人たちに迷惑だと思われない範囲でやっていきたいなと思ってます。一緒に面白い場所を作っていきましょうと、ゆっくりゆっくりゆっくり根回ししていきながらやっていけると面白そうですね。この商店街の色を濃くしていきたいです。

 

 

ー具体的な案はもうお持ちなんでしょうか?

 

西陣京極とアート全体をコラボするみたいなことをやりたいです。いつもやっているのは、風とCOFFEEの1店舗とコラボ相手だけだけど、西陣京極の色んな店で色んなアーティストさんの展示やワークショップをやって、回遊型で全体の雰囲気を知ってもらえるようなことをやりたいです。

 

ーすごい楽しそうです!

 

西陣京極って知らない人にとっては少し壁があると思うんです。飲み屋街だとか、昔ストリップ劇場があったという背景もあるので、ディープすぎるイメージがあって、そこにある店にも入りにくいと思ってる人も多いと思うんですよね。回遊型のイベントをすることによって、あ、気軽に入っていい場所なんだなということを知ってもらうきっかけにしたいです。あと、今、西陣京極でお店をやってる方達に、より外に向けてやって行こうと思ってもらうきっかけにもしたいですね。

 

ー直接触れ合えると印象が違いますよね。

 

風とCOFFEEとして、コーヒーとコラボしたいっていう観点でもう一個あって、これもまた回遊型なんですけど、ゲストハウス何店舗かとコーヒー屋をコラボするみたいな感じのをやりたいです。例えばゲストハウス◯◯さんのところには風とCOFFEEのコーヒーがあって、△△さんのところにはLaughterのコーヒーがあって、ゲストハウスで出張コーヒーみたいなことを西陣のエリアの中で同時にしたいです。コーヒー屋としても面白いと思うし、ゲストハウスが地域の人により開かれた場所になるきっかけになるかなと。運よく西陣のゲストハウスの人と知り合いになることが多くて、ゲストハウスの人たちも大変だなって思う部分があるんです。よく街中にゲストハウス反対とか書いてあったりするけど、ゲストハウスが地域とつながる場所になるきっかけを作れたらいいかなと思ってます。

 

ー今までのお話にあったような地域を盛り上げる視点って、いちコーヒーオーナーのものとは少し違うと思うんですが、そういう地域創生的な発想は、以前から持たれていたものなんですか?個人的にはなんですけど、自分がコーヒー屋のオーナーだったらそれなりに自分のとこがうまくいけばいいかなあと思っちゃう気がして、どういう考え方からそういうところまで頑張れるのかなと。

 

確かにそういう地方創生的な部分にはもともと興味がありました。というのも、日本での実家が田舎町で、田舎だけど観光資源があって、そこを盛り上げたいなと昔に思っていたことがあったんです。なので、京都でも地域を盛り上げてみたいという思いを潜在的に持ってたのかもしれません。でも、ずっと持ってたかというとそうでもないです。もう一つの観点として、なんでコーヒー屋なのに地域を盛り上げたいかというと、ここで自分のお店だけで頑張る方が厳しいと思っていて、町全体で盛り上がっていく方が長い目で見て自分のお店にプラスになるのかなという考えがあります。

 

ーまわりまわって、ということですね。

 

 

ー風渡さんは映像も作られてると思うんですが、コーヒーや映像、地域創生とマルチに活動されてるのには理由がありますか。

 

あまり良くないかもしれないんですが、オタク性が低くて突き抜けるのが苦手なんです。なので、勝つための努力をするんじゃなくて、僕は違うことできるんだっていう幅の広さを持ちたい。でも、コーヒーも映像も上の上までいるし、そこに食らいついていきたいとは思ってます。

 

ーその風渡さんのマルチな部分がお店の味になっていて、一つの個性になっていると思ってます。

 

ありがとうございます。

 

ーこれからの活動も楽しみにしてます!ありがとうございました!

 

 

風とCOFFEE

〒602-8294

京都府京都市上京区東西俵屋町656−15

12:00~19:00

木曜定休