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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.06.23
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「脈々と受け継がれる」という表現について。
たとえば西陣織も、脈々と受け継がれてきたものの1つでしょう。

「脈々」の脈は脈打つ人。私はそのときそこに生きていた人ひとりひとりの声や姿を想像するのです。決して名を残した人だけではなく、過去の多数の人々の微小な影響同士が作用しあって、歴史は今に至ると思うからです。

私が「人がただ在ることの価値」を感じるのは、それと似ている気がします。

「あなたがこの時ここにいる」ことは、名前のつかない結果がそこに生まれているということだと思います。即効性がないので見えにくいのですが、実はみんな、その名前のつかない結果の連続を生きているのではないかと思います。自分の力で何かを生み出そうとしなくても、結果は自然に発生しているのだと。

人が存在するということは、複雑で、混沌としていて、それが時に交差して流れて離れて…なんというダイナミクス!日々超すごいことが起こっている!と思います。
脈々の中に、確かに自分がいることも。

いるだけでええやんと人には言っておきながら、ついつい役割や肩書きに依ってしまい情けないときに、自分自身が立ち戻れるようこうして文章にしておくこの頃です。

狭間明日実

バザールカフェ店員狭間明日実

バザールカフェ事務局6年目。日々の営みをとおして、場から起こるもの、個人がのびのびと生きることなどを考えています。 傍らで、地域、福祉、食べることにまつわるいろんな仕事や遊びをしています。 同志社大学社会福祉学科卒業。社会福祉士。海が好き。