初めましての方も、いつもの方もこんにちは、ANEWAL Galleryの磯村です。
私達、ANEWAL Galleryは西陣の中に拠点を置き活動をしているということで、このコラムに参加させていただく事になりました。
今回は、磯村の「どうして西陣に来たのか」を少しお話ししたいと思います。
私は元々、堀川地域活性化を考える有志の会で活動していたところ、ひょんなことからANEWAL Galleryに関わる事になり、開催したイベントや京都市の西陣地域活性化、上京区のまちづくり支援事業に携わる事がきっかけで、西陣を知る事になりました。
私の生まれ育ったところは伏見(伏見区)と桂(右京区)で、路地や京町家、地蔵盆などは、区が違えど京都市内なので馴染みすぎていた事もあり、正直古き良きものは何処にでもあるという感覚でいました。しかしながら、ANEWAL Galleryに関わる前、4年ほど上海で生活する事になった際、私のこの考えはカルチャーショックによって破壊されました。
それは知り合った欧米人に、日本の幕末時代や小泉八雲を熱弁されたのがきっかけでした。他人に自国の歴史を褒められて嬉しい反面、自国を誇れる言葉を表現できるほどボキャブラリーと知識を持ち合わせていなかった上、古き良きものの良さをわかっていたふりをして、人に伝えられるほどわかっていなかった自分が情けなかった。そんな思いをしつつ帰国し、直に感じることは出来ればと沸沸と思い巡らしていたところ、いろんなご縁が繋がって現在に至ります。
そんな成り行きで、西陣の活性化に勤しんでおります。
以後よろしくお願いいたします。
写真はフランス人建築家を招聘したアーティスト•イン•レジデンスの成果展「町家の教え ー Learning from a Machiya」の様子、会場は旧ANEWAL Gallery。
特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー磯村明見
京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。