さらりとした風の吹く、秋晴れの10月2日。
私たちはカメラを携えて西陣の町を歩きました。
最後尾を歩いていて、皆さんが思い思いにカメラを向ける様子を見て気付いたのは、写真の撮り方には2種類あるということです。
特に、今回のフォトウォークに講師として参加してくださった、岡安さんとかつおさんのお2方が印象的でした。岡安さんは、庭に植えられた植物の木漏れ日、家の窓に無造作にかけられた布団など、歩いていてふと見つけた、そこにあるものに豊かさを感じ、カメラに収めているというように感じました。対するかつおさんが写しているのは、角を曲がる自転車であったり風に揺れるお店の暖簾であったり。1つ1つの写真には、その瞬間にしか生まれない風景が収められています。
普段写真を撮る習慣のない私は今まで、写真はただその対象物や風景を切り取るものだとばかり思っていました。今回のフォトウォークでは、この2種類の撮り方であっても、そうでなくても、参加者の皆さんは写真を通して時間を切り取っていたように思います。
後ほど参加者の方々からいただいた写真には、皆さんと一緒にお話しながら歩いた時間がそのまま表れています。素直な気持ちで町を見つめる、その視線を通した思い思いの西陣は、柔らかな光に包まれていました。
参加者のフォトギャラリー
Mami Oshita
Kenji Mishima
Haruna
Kanami Ichihashi