遠くへ行くことだけが旅じゃない。
よく見知った街を歩いていても、はじめての出会いがあったりします。
少し緊張しながら足を踏み入れる高揚感。
新たな発見に喜びを感じる時間。
オサノートから、小さな旅をはじめませんか。

 


 

【今月の西陣フォト旅】

草と本 - stay and atelier space –

 

▲油小路上立売を少し下がったところにある「草と本」さんの看板

 

▲店内には植物と本がたくさん。

 

▲個性的なインテリアがずらり。

 

▲縁側のある坪庭

 


◆お店の方にお話を伺いました

 

アトリエ・イベントスペース・ゲストハウスとして2020年にはじまった「草と本」さん。

この町家が人と人をつなぐ場になるように。

そんな思いで運営されているのは、イラストレーターのダイモンナオさんです。

 

▲オーナーのダイモンナオさん

 

「庭に水をやって、コーヒーを淹れてゆっくりするのが朝のルーティーンです。苔を見てると癒されるんですよ。」

 

なんと羨ましい朝の過ごし方……。

こちらは宿泊できるお部屋もあるんですよね。

ということは、ここに泊まると同じような過ごし方ができるということですか?

 

「そうですね、宿泊される方は出かけるよりも町家の中でゆっくりされる方が多いです。」

 

▲やさしい光が入る客室

 

ダイモンさんは、どうしてこの場所で宿泊施設をすることになったのでしょうか。

 

「以前ここでゲストハウスをされていた方が元々お知り合いで仲が良かったのもあり、この場所のことはよく知っていたんです。その方が移住をするためにゲストハウスを閉めるということで、こんな素敵な場所がなくなるのはもったいないと思い、ちょうど私もアトリエを探していたタイミングだったので思い切って借りちゃいました。」

 

▲1階のイベントスペース

 

「基本的に私にビジョンはないんです。

周りにいるおもしろい方々が、草と本でこんなことやりたい!ってイベントをしてくださったり、お店を開いてくださってます。」

 

これまでに、どのようなイベントをされたのでしょうか?

 

「あんトースト研究会や声楽コンサート、トークイベントなどをやりました。

でも今はコロナ禍もあり、あまりたくさんの方をお呼びすることができないんです。

コロナが落ち着いたら、もっとたくさんの方にイベントに遊びに来ていただきたいと思っています。」

 

あんトースト研究会……たのしそう……。

 

▲毎週火曜日、水曜日には「みのり菓子」さんが出店されています。

 

▲店内に多数展示されているダイモンさんの作品。

 

最後に、これから西陣に期待することはありますか?

 

「西陣は大人が遊べる街だと思うんです。

もともと質のいいものを扱うお店が多いし、最近もそういうお店が増えてきた。

自分なりの生活の中で、ちょっといいものに出会いたいって人が集まる街だな、と。」

 

たしかに、今新しいお店もどんどんオープンしていますよね。

 

「これからもっと、生活や感覚をたのしめる街になるんじゃないかって期待してます。」

 


 

 

ダイモンさんのお気に入りは、縁側とソファで過ごす時間だそうです。

一度体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

【今月の当選者】

宮坂竜太さん