普段から写真をよくとる人や、写真を撮る機会がなかなかなくようやく出番が来たという人などが自身のカメラをもって、フォトウォークというイベントをきっかけに集まり、西陣を歩いた。普段その土地に生活しているような人たちにとっては、何気ない日常も、参加した人たちにとっては新鮮だったようだ。参加者たちは、私たちがいつも見る看板や風景に心をときめかせ、シャッターを切っていた。細い路地や水が張った防火バケツも被写体となる。少し歩けばまた立ち止まり、カメラを構え、また歩き出す。西陣での街歩きはそんなゆったりとした時間の中で少しずつ進んだ。

 

参加者の人たちは街を歩く中で、それぞれがカメラとの思い出を話していた。友人に勧められて始めたり、学生の時に始めたり。また、今まで撮った写真を見せてくれた人もいた。イベント後にはそれぞれが西陣の街で撮った写真を見せながら、心をときめかせた瞬間を語り合っていた。自分のカメラをまだ持っていない私は、このイベントを通してカメラを初めてみたいと感じた。被写体を見つける楽しさや、自分の心がときめいたその瞬間を写真に残す楽しさ、撮った写真を見ながら語り合う楽しさを味わってみるのもいいかもしれない。

 


フォトウォーク参加者のフォトギャラリー

 

wpj cancer

 

takako suzuki

 

ayako sato

 

mami ohshita