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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.04.13
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はじめまして。山本萌加と申します。

京都西陣にて眼鏡作家の山ノ瀬氏の元に弟子入りし、現在は“Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所”というお店を師匠と共にやらせて頂いております。

私は美術大学時代に、移り変わりの激しい時代やトレンドの中で消費されていくモノやデザインに違和感を感じ、長く受け継がれているモノや作り手に興味を持っていました。そんな中、ここ西陣でひょんな事から今の師匠に出会い6年前に弟子入りをさせて頂きました。この時の事を思い返す時に必ず思う西陣ならではのエピソードがあります。それは、もし私が西陣に居なければ“弟子入り”と言う言葉は出てこなかっただろうなという事です。西陣で生活していると“修行”や“何代目”、“師弟”というワードが日常会話の中で普通に出てきます。県外から来た私にとっては新鮮さと驚きの毎日でした。ですがそんな環境があったこそ、“弟子入りさせて下さい”という言葉が自然に出てきたのだと思います。

これから「西陣の女子弟子の日々」をキーワードに連載をしていこうと思います。コラムを連載するの自体初めてで不慣れですが、どうぞ宜しくお願い致します。

山本萌加

Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員山本萌加

武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。