2021.08.24
Written By亀村佳宏

少し前の話になりますが、夕方のニュースで、「今日は夏至(げし)で、一年のうちで昼が1番長い日になります。」と聴こえてきて、なぜかわくわくした気になった。19時14分に日の入することがわかり、普段なら、外の景色も見ることもなく、夜を迎える日々を過ごしているのですが、何かが起こりそうな感じを抑えきれず、自転車で家を出た。自分の中で気になる感覚が起こったとき、確認せずにはいられないのが少年の性。夕日が沈む場所を探したが、盆地で西の空が抜けている箇所が見つからず、あっという間に19時14分を迎えた。仕方なしに西陣の小径で、空を見上げると、青紫の空に真っ赤な夕陽が混ざり合い、湿った夏の匂い、肌感覚で、気温は一気に下がってくるのがわかった。夏至の日の入りってこんなのだろうって、感覚的に記憶しておこうと思った。