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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.05.31
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昔からぼんやりと「京都に住んでみたい」と思っていた。何度か訪れた時にこの街に住んだら面白そうだと感じていたのだ。かといって京都の文化や歴史には全く詳しくはなく、ただ街の空気感に惹かれていたのだと思う。 そんなぼんやりが現実になり、京都に暮らし始めて7年目に入った。まだまだこの長い歴史のある都ではstranger感は抜けないにせよ、生活してる中で自然と知り得る物事が増えていく。住んでいる場所が「西陣」と呼ばれる地域の西側にあると意識するようになったのは住み始めて1年たったころ。西陣織に関わる人が周辺に多いことにも気づいたのもその頃だ。
西陣は用事で四条界隈や左京、北大路あたりに行く時の自転車での通り道であり、散歩コース。いつもなんとなくジグザグと通り抜けたり、買い物や食事ができるお気に入りのお店が何軒もある。
そんな中、ここ数年は大宮通りに行くことが多い。ゆる〜い感じの商店街に美味しい飲食店や気になるお店がある。そして漂う昭和感。大宮通りに限ったことではないが西陣の路地や商店街に色濃く残る昭和感が自分にはたまらなくツボなのである。
小川 櫻時

映像監督小川 櫻時

長年様々な映像をを作る仕事をしています。東京、沖縄を経て2015年から京都市在住。近年は、クラフト作家や様々な手仕事をする人々にフォーカスした映像を制作・発表しています。映像空間演出ユニット「SAKKAKU」としても活動しています。