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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2023.01.27
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猫と暮らし始めて3年ほど経ちましたが、共に過ごす中で互いに理解し合い、学びを重ねている日々にも思います。
なんせ、人と猫という別種族。お互いに個性も意思も欲求もあって、けれども互いの当たり前が互いの当たり前ではない。
いつも顔を擦り付けて挨拶してくれてなんて可愛いのかと思いきや、猫は口鼻あたりに臭腺が集中しているので実質単なるマーキングである説。隙あらば膝に乗ってきてなんて懐いてくれているのかと思いきや、適度に暖かいソファー扱いとも読み取れる。
なんていう人間の言語で解釈した猫の生態。という情報も一応知識には入れつつも、結局は心を持つ生き物同士の関わり。言語を介さずとも、お互いをよく見てよく感じ、相手がどうしたら喜ぶかな。幸せかな。と考えながら接していくと、
あ、ここをなでてほしいのか。このそぶりはトイレ掃除ね。意味もなくなんか甘えたいだけか。などど、なぜか『わかる』ことが日々増えていきます。
それは猫にとってもそのようで、人間の求めることも覚えてくれていっています。
随分とお互いの間合いの理解や信頼度が増してきたこの数年。これからもよろしくね、と、幸せそうにまどろむ姿を見ながら心に思うのです。

松波さゆり

和裁士松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。