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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2022.11.21
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小さな路地に沿った木造長屋の一角。中に入れば、剥き出しの木造の柱や梁、織物の作業場だった頃の面影を残す二階から飛び出した手摺などが目をひきます。おまけに奥の壁には天井まで届く後付けの本棚も。ギャラリーと聞いて、真っ白な壁に囲まれた空間を思い浮かべる人にとって、現代美術製作所はかなり変わった所に感じることでしょう。
しかし、いわゆるギャラリーとは違う、個性的な空間に表現意欲を掻き立てられるアーティストもいます。11月20日まで個展を開催していたエリザベス・シールストロムさんもその一人。世界各地の民芸がモダニズムに与えた影響をテーマに作品を制作しています。コロナウィルスの流行を挟み、3年越しで実現した今回の個展《皮膚に触れる》では、自らの手織りの布を用いた作品を展示。作品の点数を絞り込み、それぞれの作品を繊細に配置し関係づけることで、古い建物の持ち味を活かしながら、モダニズムに通じる純度の高い空間を作り上げてくれました。
ちょうど「西陣555」とも会期が重なり、先日は西陣織の工房見学の街歩きにも参加。そういう機会が提供できたのも嬉しい限りです。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。