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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2022.11.12
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「片付け」というものがとにかく好きで仕方がない。
明日の朝、食器棚の整理をしよう。など予定が立つと、楽しみでいそいそと早起きをしてしまうほどに。ある種の才能と感じるのですが、部屋なり物の置き場なりを見ればどう片づけたらいいのかが解るのです。もう少し詳細に説明すると、その空間の容積と物の”導線”を含めた必要容積がどれほどかということが脳内で立体パズルの如く理解される。物はただ整然と仕舞い並べるだけでは不十分で、よく使う(動かす)物であるほどに配置はよく考えなくてはならない。片づけた時から、その物を人間がどのような動きで使うのか。それに付随する身体の占有スペース、視線の位置、物が再び置かれる場所の範囲幅、等々…全てを総合し考え配置し、うまく導線が確保出来その場・物の使用がスムーズになる。この立体的かつ時間軸の加わったパズルが楽しくて仕方がないのです。
しかし、そうして組み上げた人間の思惑を一ミリも慮らないのが愛猫たち。最近では換気のために配置した扇風機がまさかのお気に入りで、日々見事に毛を吸い込んでは弱まる送風力。人の思惑などかくも浅はかなものかと、愛らしき毛玉に翻弄される日々でもあるのです。

松波さゆり

和裁士松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。