2022.10.31
Written By亀村佳宏

「ビリヤニあるじゃん。」
普段、ナンとカレーしか頼んだことのないお店で、食通な仕事仲間のOJさんがメニューをペラペラとめくりながら言った。ビリヤニとはインドのチャーハンみたいなもので、ドライカレーとはまったく別物。なんと言えばいいのか、とにかくうまい。このインドカレー屋は、チーズナンがおいしいと以前に僕からOJさんに紹介したお店だけど、逆にビリヤニがあったことを教えてもらって、とりあえずマトンビリヤニを注文してみた。
「プラス200円で日本のお米からインドのバスマティに変えれますがどうしますか?」
日本語が上手なインドの店員さんに聞かれて、即答でバスマティに。結果、大正解。パラパラと細長い米がスパイシーで旨味のある具材と混ざり合って、また全然混ざっていない白いバスマティの塊がマダラな味で飽きさせず最後まで楽しめた。食後に神妙な面持ちの店員さんが近寄ってきた。
「あの、少し申し上げにくいことなのですが、、、、」
頭の中で、ぐるぐると悪いシチュエーションがよぎる。すると店員さんは、テーブルの上にあるペーパータオルを指差して
「もし良かったら、Instagramのフォローご協力ください。」と言った。僕とOJさんは店員さんが厨房に戻ったあと、すぐにフォローした。僕たち以外誰もいない店内。厨房の奥から通知音が2回聴こえた。
西陣に来た際は、千本丸太町(南東の角)にあるインドカレー屋ニューデリーに足を運んではいかがだろうか。