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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2022.04.19
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現代美術製作所では、4月の末から久しぶりの展覧会を開きます。今回個展を行なっていただく鈴木貴博さんは、「生きろ」というシンプルなメッセージを、写経のように書き続けるプロジェクトで知られているアーティスト。この写真は製作所のFacebookでも紹介しましたが、1999年、鈴木さんが西陣でパフォーマンスを行った時の様子で、広々とした会場の床を埋め尽くす「生きろ」のメッセージが壮観です。その当時「西陣北座」と呼ばれていたこの建物は、今でも大黒町に健在で、現在はロボットメーカーの(株)テムザックの入っている場所と聞けば、ピンとくる方も多いことでしょう。今回の個展「日曜絵画」では、2011年以降に描き続けている絵画作品から、30点ほどを選んで展示します。「生きろ」みたいな活動をするアーティストのことですから、描く絵もなかなか一筋縄ではいかない、ユニークな表現に溢れています。「密」になりそうな会期中のイベントは控える代わり、チラシのバリエーションを増やしたり、作品を元にした缶バッジを作ったりなど、他の面で少しだけ遊び心を加えつつ準備に勤しんでいます。

曽我高明

ANEWAL Gallery現代美術製作所 ディレクター曽我高明

東京の下町・墨田区の向島で、長年展覧会やアートプロジェクトに取り組んできました。縁あって2017年より上京区に拠点を移し、ANEWAL Gallery 現代美術製作所(通称:現代美術製作所)をオープン。ゆるいペースで様々な活動をしています。