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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2022.04.12
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花を描く事が苦手である。
もちろん綺麗だとは思うのだけど、どうも自分なりに描こうとしても自分のものになった気がしないのだ。
花びらの数や色、どうも構造が理解できていない。
詳しい人に後ろから間違いを指摘されないか、いつもドキドキしながら描いている。

それで最近は反則技を使いだしている。花を見たら落ちている花びらや枝を拾ってノートの絵の中に貼り込む。
植物を実際に採取して物質的に自分のものにしてしまうのだ。
これなら青いボールペンしか持っていなくても花の色を取り込める。

西陣の雨宝院に緑の桜がある。これだけは昔から好きで毎年見に行く。
今年もそろそろ見頃だろう。

たしか散っていくピンクの桜と満開の緑の桜のコントラストが綺麗なのだ。うまいこと花びらが落ちていれば採取して花の絵が描けるので、楽しみである。

景井雅樹

版画家景井雅樹

京都の版画工房で銅版画を始める。 2006年頃より、毎日の出来事をノートに青いボールペンで描く絵日記形式の作品を作り始める。 一日1ページで現在4000ページほど。まだ毎日描いている。 コーヒーと自転車と音楽の愛好家。