2022.03.09
Written By小川 櫻時

子供の頃は団地に住んでいて団地の中が遊び場だった。塀や物置きなど登れるところはどこにでも登り、そこから団地の外や隣接する塀の上を伝って近所にワープするルートを知りつくしていた。かくれんぼや缶蹴り、ドロケイに明け暮れる日常で自然と身についていた。新しいルートや隠れるスペースを見つけるとすごくワクワクしたのを覚えている。
今住んでいる西陣界隈の住宅地には自転車も通れないような小道がちょこちょことあって散歩で見つけると探索してみる。敢え無く行き止まってしまう事もあるが、思わぬところにつながっていたりする。新たなルートを発見すると小躍りしたくなるような快感がある。子供の時からその感覚は変わってないのだ。