2022.02.15
Written By曽我高明

突然ですが、ぼくは2月で大殺界を抜けるそうです。たしかに昨年は病気もしたし、この2年ほどあまりパッとしたこともなかった。まあそれを言うなら、コロナウィルスのせいで、世の中全体がいまだに大殺界みたいなものですけどね。占いはあまり信じなくても、この先良いことがありそうだと言われると嫌な気はしません。そういえば最近、「占い師」じゃなくて『陰陽師』っていう、岡野玲子さんの長編漫画(原作:夢枕獏)を初めて読みました。クールな主人公の安倍晴明と管弦の名手で超天然な源博雅が、ホームズとワトソンみたいにコンビを組み、霊的な難事件を解決していくところから始まり、後半に入ると、どんどんお話がスケールアップしていって面白い。その第8巻の解説で、作者の岡野さんが、安倍晴明のお屋敷のあったという場所に触れていまして、すぐご近所なので、さっそく散歩がてら訪ねてみました。京都ブライトンホテル。ブライトンは「輝かしい村」っていう意味があるらしく、なんだか時代を超え「晴明」と不思議な暗合を感じさせます。ただいま絶賛修繕中。もう少ししたら、パッと明るい外観に蘇るのでしょう。世の中の方も、ぜひそうなって欲しいものです。