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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2022.02.11
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2月に入ってから空気は春の気配を感じるのに、背筋を寒さが走り抜けるような底冷えを味わう日々。毎年毎年、こんなに寒かったっけ?と性懲りも無く考えを巡らせる。そういえば昨年もそのように思っていたような。人間とは単純なもので、暑さ寒さも過ぎてしまえば適度に忘却してしまうよう。なればこそ、季節が変わる度に新鮮さを感じていることにもふと気付くのです。例えば風景、体感や、食の楽しみも四季があるからこそ折々に。
セルフカレー修行の一環で、今年は新しいレシピも色々と練習し始めています。写真は先日作った「サンバル」という野菜カレー。南インドの味噌汁的存在といっても過言じゃない、現地では定番中の定番メニュー。優しくて体にすっと入ってくる、シンプルなのに滋味深いお料理。スパイスが入った温かなスープは体を巡らせ、冷えた体をぽかぽかと温めてくれます。常夏の南インドのお料理なのに、真冬の京都にもこんなに合うなんて、とちょっと驚き。同じ料理でも、場所の違い、季節の違いでまた新しい顔を見せてくれる。振る舞った方それぞれが感じる景色も、きっと様々に広がるのかな。なんて思いながら。温かな春を待つ、とある日のひとコマでした。

松波さゆり

和裁士松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。