2021.12.12
Written By山本萌加
正直に申しますと、
だんだんとコラムのネタがすんなりと出てこなくなりました。
なので、今回は私のテーマでもあった“ものづくり”でも“女子弟子の実態”のお話でもなく、今放送されている朝ドラに因んで“おはぎ”のお話しにしようと思います。
私の今までの人生であまりおはぎには馴染みがなく、和菓子屋さんに行っても積極的には買わない存在でした。しかしやはり京都。そして西陣。毎日でも食べたい!と思えるおはぎがなんと西陣に二軒もあるのです。
一軒は、言わずと知れた塩芳軒さん。こちらのおはぎは今年初めて土用の日限定のお茶席で頂きました。これぞ京都!と言うような洗練されきった上品極まりないおはぎでした。
もう一軒は祇園饅頭出水店さん。
こちらは庶民的で懐かしい素朴なおはぎです。
いつも朗らかなおじいちゃんとおばあちゃんお2人でひっそりとやられているお店です。
実は、塩芳軒さんで土用の入りの日に頂いたものはおはぎとは呼ばず“あんころ”だそうで、その名は“餡衣餅”から来ており暑い夏場にせいのつくようにと工夫を重ねて出来たお菓子だそう。
こんな知識を学べるのも京都西陣だからこそですね。
Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所 主任研究員山本萌加
武蔵野美術大学(工芸デザイン学科木工専攻)卒業後、眼鏡制作者七代目山ノ瀬氏に弟子入り。眼鏡制作の修行と、師と共に眼鏡ブランド〝Société Nouvelles Lunetts 視覚研究所〝の主任研究員てしてお店を運営しています。