2021.10.21
Written By森 風渡

西陣京極に漂う香りはコーヒーがほとんどを占めていた2021年。
時短営業要請を受け、西陣京極のほとんどの店が営業自体を行えない状況が続いていた。
(西陣京極内は居酒屋やバーがほとんどの為)
ようやく10月に入り、ただようコーヒーの香りに混じり、出汁の香りや油の匂いが嬉しそうに鼻をすり抜けるようになってきた。
看板とヨットのネオンだけが細々と明かりをを灯していたが、ポツポツと提灯が復活し西陣京極を少しだけ明るくしているのが、目に映る。
子供を叱る怒号が聞こえないほど、
店から楽しそうな声が聞こえてくるようになった。
決して煌びやかな路地ではないが、
小さなお店の灯火が創る素敵な路地だなと改めて。