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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.08.21
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緑が覆う庭で、常連の大学生がボランティアスタッフのおじさんにベンチの作り方を教わっている。あるときはカフェの駐輪所に自転車を停めに来た高校生に、スタッフが大勢たかって「今日部活どうやった?」「晩ごはん何?」などとたたみかけている。またあるときはコーヒーを飲んでいる常連さんに「ちょっと相談にのってもらえませんか」と断る間もなくスタッフがすでに隣に座っている。と思えばスタッフとは初めに挨拶を交わしたきり、今日は特段話し込むことはなかったなぁという日もある。

これらはバザールカフェで見かける光景の一部です。その光景は「客と店員」という、あるいは「何者かと何者か」という区別をするには不似合で、そこにいる人と人とが自由な関係で相対しているように見え、とてもよいなぁと思っています。

バザールカフェの「バザール」の意味は「市場」。人が行き交い、コミュニケーションが生まれる場。それでいて、昔の日本の「市」は無縁の人がかけ込む場でもあったそうです。そこでは誰が何者であるかを追及されない暗黙の了解があったのだと知り、バザールカフェの設立当時によくつけられた名前だなぁと感心しっぱなしの最近です。

狭間明日実

バザールカフェ店員狭間明日実

バザールカフェ事務局6年目。日々の営みをとおして、場から起こるもの、個人がのびのびと生きることなどを考えています。 傍らで、地域、福祉、食べることにまつわるいろんな仕事や遊びをしています。 同志社大学社会福祉学科卒業。社会福祉士。海が好き。