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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.08.04
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あたしの名前? 絹ちゃんって呼ばれてる。
お母さんとはぐれて困ってたところを助けてもらって、今は寳幢寺ってお寺に住んでる。
ここは西陣織の工場跡をDIYして作ったお寺だから、「絹」っていう名前になったんだって。
我ながらだけど、身体も白くてふわっふわだし、手触りもシルキーで気持ちいいって皆が触りに来るの。抱っこは好きじゃないけど、撫でられるのは悪い気はしないわ。ブラシもあててくれたら…けっこう心許しちゃうかも。
ここには色んな人が遊びに来たり、一緒に暮らしてたりしてて、こういうのって大家族っていうのかな?
いつもみんな楽しそうにお話してたり、真面目に勉強したり対話してたり。
このお寺が好きで、大切に思ってる人が集まってくるの。
皆で囲んでる食卓にも、お米やお野菜や色々、農家さんや応援してくれる方がお布施してくれたものがいつも並んでる。
あたしも時々、大好物のチュールをお布施してもらったりするのよ。
普段はスタッフルームに居るんだけど、お客さんが来た時には挨拶しに他の部屋にも出掛けたりするの。お寺の看板猫だからって、どこに行っても写真を撮られるんだけど…、みんなが嬉しそうだから、ま、いいかなって思ってる。

松波さゆり

和裁士松波さゆり

岡山県出身。布好きが高じて京都で学び暮らし始めて早18年目。プロの和裁士としてテレビドラマの衣装をはじめ様々な仕立てを手掛ける。現在は市民運営の寺院 ”寳幢寺”のスタッフとして日々を過ごしながら、社会や地域に貢献できることを模索しています。