2021.07.22
Written By狭間明日実

バザールカフェでは複数のシェフが、それぞれにルーツのある国の家庭料理を日替わり料理としてふるまっています。タイ、フィリピン、インドネシア、韓国など。いつだって目にも舌にも楽しい料理ばかりなのですが…先日、開店前に味見をした時のこと。
あれ、このスープ何入れた?と店長。
するとシェフは「ミント入れたらおいしいかなと思って…」とバツが悪そうな顔。
まずは店長、「悪いとかじゃないよ!」と一言。それから、ハーブの香りが苦手な人もいること、今後ハーブを使用するときは通常のスープと分けて作る提案などを、丁寧にシェフに伝えていました。キッチンに居合わせたボランティアの方やスタッフも次々に意見を出し、シェフも納得した様子で、すぐに和やかな雰囲気に。
自分の想定外のことが起こったとき、アクシデントが起こったとき、そのことやその人を責めたり排除したりするのではなく、できる限りの人の考えや感覚の参画をもって、じゃあどうしたらよいか、を考える。それを繰り返していくことで、共同体としてしなやかさを増していくのだなぁと思った場面でした。
そんな積み重ねが詰まったバザールカフェの日替わり料理、ぜひ召し上がってみてくださいね!