西陣にまつわる
人々による
ウェブメディア

6/18

メンバーMEMBER

瀬川航岸

SOCIAL WORKERS LAB コーディネーター瀬川航岸

滋賀県東近江市出身。自然豊かな土地に育つ。立命館大学経営学部入学後は映画や絵本に没頭。川のようにゆふらゆらざざざ〜っと生きるうち、SWLABに遭遇し、メンバーに。2022年4月から京都で暮らしをはじめる。2つの社会福祉法人に勤めながら、船岡山公園を拠点に駆け出し地域コーディネーターとして奔走中。

2022.12.25
Written By

先日、僕たちSOCIAL WORKERS LABが主催したライブ・セッション〈京都でローカルを考える〉を終えました。多くの方々に、応援とお力添えをいただき、おかげさまで、2日間のプログラムは両日満席。素晴らしい時間になりました。この場をお借りしてみなさまにお礼をさせてください。いつもありがとうございます。

さあて、今年もカウントダウン。2022年のはじまりと同時に、僕はSWLABのメンバーになりました。はじめての企画は、3月10日、〈日々の暮らしを、やさしく、面白くする未来会議〉。4人のゲスト、4つの先駆的な社会福祉法人、50人の学生が一堂に会する、対話と創造の場をひらきました。その後、居を移し京に暮らし、船岡山オープンパークの実践やオンライントークイベント〈「ローカル」と「生きる」〉を開催させていただくなど、とにかく京都でローカルを考えた1年になりました。いやいや、企画と自分史をうまく繋げようとしたけれど、実のところローカルってよく分からなくて、考えるというほどなにかが発酵されたわけでもありません。とにかくからだが、ばたばた、ぐるぐる、ゆらゆら、いきいきとしていたのです。京都で、生きる!感じる!ですね。

僕がすこしずつ気づきはじめたのは、時間に限りがあること、万物は流転すること、人と人は違うこと、偶然にも僕たちは居合わせていること。そんなかぎりなくあたりまえのことばかりなのでした。いつも当然を忘れないように、目を凝らし、耳を澄まし、謙虚な心で在りたいです。それさえできれば。ではでは、よいお年を!

2022.10.01
Written By

木を見て森を見る。

9月12日に参加したSILKの大研究会で大室所長が、開会の挨拶としてこの言葉を贈ってくださいました。

「木を見て森を見ずとは一般的に言われますが、私は最近、木を見て森を見ることが重要ではないかと考えました。一本の木を突き詰めていけば、そこには無数の細菌の営みがあり、大地の働きがあり、その木が影響を与えている物事がある。つまり、一本の木を見るためには森を見なくてはならない、そんなことを思うようになったのです」

以来、ぼくの脳裡ではこの言葉が反芻しています。京都で暮らしをはじめて半年が経過しようとしていますが、なによりもぼくが体験していることだからかも知れません。地域の皆さんと関わり続け、ローカルと生きることを問い続け、愛にゆだねて、一本のbeingの木を、ただ、じいっと、みつめてきました。驚きに満ちた日々が自分の微力さを教えてくれ、自分と、他者と、この大地と、歴史に再会して、ショックで血塗れになって家へ帰ります。

そんなことより、船岡山では金木犀が花を咲かせました。香りをのせた秋風が事務所にそよよ~と吹き込み、黄昏を待ち望むラブリーな季節です。かけがえのないときを、一瞬たりとも逃したくない!

2022.07.14
Written By

ぼくのいちにちは船岡山公園のラジオ体操から始まります。

今朝、自転車にまたがり千本通の路地をすうっと北に進んでいると、香りを光らせたそよ風が頬を撫で、ふかみどりの木々とあまいろの空がぼくを抱きしめました。すでに紫陽花の群れは消え、アブラゼミはさいごの使命を果たそうと、おなかを震わせ合唱しています。公園に着くと額に汗。ああ、世界が歓迎している。朝だけはそう思えるのです。

すでにグランドにはぞろぞろとひとが集まっていました。船岡山ラジオ体操クラブの皆さんです。おはようございまあす、おはよおさん、おはよーございますー。いろとりどりの挨拶がアーチをつくっています。中村さんの挨拶は、とうもろこし色。「おはよ!」と右手がぼくの肩に触れます。ここで生まれ育ったという大槻さんたちが木陰に腰掛け話す姿は、なんだか『スタンド・バイ・ミー』の面影を感じます。船岡山ラジオ体操クラブは、2005年にラジオ体操をはじめ、雨にも負けず、風にも負けず、年中無休で活動を続けてきたそう。その会員はなんと約120名。
そうこうしていると、たったったたらた。ラジオから希望の唄が聞こえてきました。昨日とは違う気象を深呼吸し、おげんきですか?と今日を尋ねる。伸ばして、曲げて、ねじって、跳んで、おつかれさまでした、と笑顔で解散!

暮らしのひとときのなかで、ぼくは、ひとびとが絶えず揺らぎ、自然が移ろい続け、日々あたらしいことを実感しています。