
2023年がやってきました。少し前のお話になりますが、元旦と2日は、毎年、北野天満宮のすぐ南にある京都佛立ミュージアムのエントランスで、2012年開館以来、来館者に無料で甘酒を振る舞っています。ここ2年はコロナで中止になっていましたが、今年はようやく再開できました。12月も大晦日に近くなると、京都伏見にあるお寺のご住職から月桂冠の酒粕が送られてきまして、それをマイ寸胴鍋で、1月1日の早朝から仕込みます。生姜は入れずに、水と白砂糖だけですっきりした甘酒にしています。最近はお子様やお車の方はご遠慮いただいています。理由としてはアルコールを飛ばすためにあまり煮詰めすぎると、フルーティーな風味が飛んでしまうことがわかってきたので、じっくり低温で仕上げることで、より酒粕本来の甘さを引き立てて、甘い白ワインのような仕上がりにしています。はじめた当初は、仕込みも大変で開館時間に合わせるのが必至でしたが、いつの間にか、味を追求できるようになっていました。今年でちょうど10年目。なんでも長く続けてみるものだな〜と思ったのでした。