1月6日年始早々、鞍馬口通り沿いにある学生が運営するバー「でかい穴」にてイベントを開催しました。その名も「就職説明会」という名のイベント。
タイトルに語弊がありすぎて大丈夫なのか?と思いつつ、とりあえずマスターに「アニュアルギャラリーの活動に興味を持って、自分も活動してみたいと思ってくれる人が現れたらいいなと思う」的な趣旨を説明はしていたので大丈夫?だろうと思いながら、気軽にイベントを開くべくイベント会場へ行きました。
いざ中に入り、プレゼンのためのプロジェクターを準備していると、開始時間になるにつれてゾロゾロ学生が入ってくるじゃないですか!年末年始、働き詰めで疲れていたのもありますが、動揺と焦りと変な緊張が出てくる状態になる磯村と飯髙(ANEWAL Galleryの理事)
あたふたしてる間に20人前後の方が来て席が埋まる状態になり、冗談を含ませながら活動の説明をしている中、みなさんは真剣に話を聞いてくれました。
そして凄く嬉しいことに、現在インターンシップとして期間限定で数人の学生にお手伝いしてくれてます。
ANEWAL Galleryの活動に興味を持って、活動を一緒にやりたいと思ってくれるのは率直に嬉しい。これからも活動頑張りまっす!
メンバーMEMBER
特定非営利活動法人ANEWAL Gallery デザイナー/マネージャー磯村明見
京都市出身のグラフィックデザイナー。日本の老舗印刷会社と上海の広告代理店を経て本帰国後フリーに転身。NPO ANEWAL Galleryデザイナー兼マネージャー担当。京都建築専門学校広報担当。京都芸術デザイン専門学校非常勤講師。
今年も11月4日〜6日の三日間、京都建築専門学校では堀川茶室が建てられました。場所は堀川丸太町下がったあたりの堀川遊歩道。2年生たちが茶屋の基礎から組み立てて1年生は2年のお手伝いや土壁を塗り、苫葺や襖、太鼓橋などを拵えます。そして中日でお餅つきを行い、いつもお世話になっている方々につきたてのお餅を振る舞って、ご近所さんにはお裾分けを配る。というのが毎年恒例の学園祭行事になります。
学生たちが今まで作ったことのない物を、前年の学生の作った資料を参考にしながら、3週間ほどの期間で一から自分たちで作り上げていく姿は、いつも感心させられます。
実はこの茶屋を作る行事の前に、学生にとって夏の合宿が重要なんです。夏休み期間中、合宿を行いながら改修・修繕工事を行うのも、この学校の毎年恒例行事になっており、この合宿で生活や仕事をともにすることで学生たちの施工スキルやコミュニケーション、連帯感などが育まれ、夏の経験がこの茶屋の建築に生かされます。
専門学校は2年間と学びの期間が短いですが、短い分学生たちがみるみるうちに成長していく様が(叩き上げともいう?)、堀川茶室では垣間見ることができますので、まだ来られたことのない方は来年ぜひ足を運んでみてください。
この学園祭が終われば2年生は、年明け2月に行われる卒業制作発表に向けて動き出します。まだまだ学生生活は続きます!
「健康管理も仕事のうち」という事を昔の職場で言われたことから、食生活に気をつけるため、ANEWAL Galleryでは賄いご飯を磯村が作っています。
京野菜の一種である「万願寺とうがらし」は、夏になると賄いご飯のメニューに加わり、出てくる頻度が増えます。
ちりめんじゃこと一緒に煮込んで食べたりしますが、私がよく作る手軽に食べる方法を紹介!簡単です。まず、洗って中の種を取り、短冊状に切ります。アルミホイールの上に乗せて、オーブントースター180w5分〜10分焼きます。肉厚な万願寺とうがらしもあるので、皮が少し焦げるぐらいがベスト。焼けたらお皿に乗せて、かつお節と出汁醤油をかけて完成です。万願寺とうがらしの苦味とかつお節と出汁醤油の旨味とで、素材の味が活かされてとても美味しいのでオススメです。季節外れの時は、ピーマンで代用したりします。
料理好きなの?と聞かれたりすることがありますが、料理することは私の本職である「デザイン」することと似ているような感覚なので、好きなのか嫌いなのかあまり考えたことが無いですが、「これ美味しいね」「この素材は何?」という話から世間話や仕事の話を交えつつご飯を食べる事が楽しいので、料理を続けることが出来るのかもしれません。
徐々に巷では催し物が増えてきましたね。ANEWAL Galleryでも今月6月上旬に、ArtVan「福寿走」さんをお招きして、路地カフェ屋台+ガチャガチャのコラボイベントを西陣connectにて行いました。
写真を見ると、変わった軽トラに変わった自転車だということが一目でわかります(笑)ArtVan「福寿走」さんは美術作家・白濱ご夫婦が北海道十勝から出発し、日本各地で軽トラの上に乗せている美術館を開館しています。今回は四国と本州を回られるということで、道中立ち寄っていただきました。
ANEWAL Galleryでは自転車に乗って自分で豆を挽くコーヒーミル自転車を出店し、異色のコラボということで道ゆく人たちは「!?」という反応をしてくださる方が多かったです。小学生の下校時間と重なり、子どもたちは「なんなんあの自転車?」「どうなってるん?」という言葉を発しながら足を止めてコーヒーミル自転車を眺めていました。まだまだコロナ禍ではあるので、注意を払いながらの出店になりましたが、大人も子どもも少しでも楽しんでもらえたのではないかと思います。
今後、イベントなどに徐々に顔出ししていけたらと思っています。そのためにガチャガチャは新たなバージョンを現在思案中。会場でコーヒーミル自転車を見かけたら気軽に乗ってご自分で豆を挽いてみてください。汗をかいて自分で挽いた豆のコーヒーを飲むのは格別ですよ。
4/1~4/3の期間、西陣ろおじと一緒にKRAFTERIAでは、「桜まつり」を開催しました!
KRAFTERIAはANEWAL Gallery関連の作家さんや、KRAFTERIA利用者・講師の方々のクラフト市をメインに、真鍮作家によるシルバーリングのワークショップ、自分でコーヒー豆を挽くコーヒーミル自転車などを催し、おかげさまでたくさんの方々にお越しいただくことが出来ました。
路地tv(参照https://www.tv.roji-cul.net)以来の久しぶりのイベントだったので少々疲れはしましたが、充実した時間を感じながら運営することが出来ました。ありがとうございました!
そして私たちだけでなく出展してくださった作家の方々も、お客さんと交流する事で刺激を受け、作品への制作意欲がアップしとても充実した時間を送る事が出来たと言ってくださいました。コロナ禍という中、気を張り詰めながらの開催ではありましたが、開催してよかったなと思いました。
あと、私が徹夜で準備をした「KRAFTERIA特製ガチャガチャ」が思いのほか好評だったのが、個人的には嬉しかったです(笑)
次回、5月8日開催予定の西陣マルシェに「コーヒーミル自転車」と「KRAFTERIA特製ガチャガチャ」を出展予定です。
是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りください♪
3月3日は桃の節句ということで、お雛さんを出しました。
昔はまだ主流ではなかったコンパクトな仕様になっているお内裏様とお雛様だけのお雛さん。ひな壇を購入したら、いずれ飾らなくなるからと亡き祖母が選んで購入してくれたそうです。
コンパクトなので出しやすいのですが、日本人形の天敵であるカビ・シミ・変色から守るための保管は、大きさ関係なく難しい。カビ・シミ・変色していないか毎年ドキドキしながらお雛さんを出しています。
一見素朴でシンプルなお雛さんですが、よく観ると烏帽子(えぼし)は漆塗りで作られていたり笏(しゃく)が象牙だったり、檜扇は作家の名前が書かれていたり、着ていらっしゃる衣冠束帯と十二単は西陣織であったり…細部までこだわった作りになっていることを幼い頃は気がつきませんでしたが、大きくなってから気がつきました。
私はその良さに気が付いた当時、少しは知識や知見を培えて目利き出来るようになり、祖母の感じる「良さ」に共感できたかなと嬉しく感じました。
祖父母が人形屋さんで選んでいるその光景が、今でも目に浮かびます。
おじいちゃんおばあちゃん、ありがとう。
毎年飾ってます。
気がついたら2月に突入。てっきり1月中にオサノートのコラムの担当が回ってくると思っていたので、お正月のネタを準備していました。日にち的に、旧正月に近いと言う事でお正月ネタを話しちゃいます。
磯村家のおせち料理は、毎年作ります。
ちょっと大袈裟に言い過ぎですが…代々受け継がれてきた京都のおせち料理をベースに、時代に合わせて少しずつアレンジが加わったおせち料理を作っています。
小さい頃は三ヶ日毎日食べると飽きた記憶がありましたが、いつの頃か楽しめるようになりました。おそらくお料理を手伝うようになってからかなぁと今になって思います。
お手伝いをする時、私は基本、皮剥き役と味見役。
金時人参、くわい、蓮根、百合根、蕗、牛蒡などなど剥くものはたくさんあります。「今年の蕗は、皮と筋を剥くと水が滴るし、透き通っていて綺麗」とか「今年の小芋は、天候が悪かったからか、赤い傷が多い」という風に、目で見て指で触れて感じ、そして味見をして味覚で感じることが、楽しみに変わりました。
上海滞在中は、春節(旧正月)に一時帰国していたので、おせち料理は買える食材だけですが、自分で作りました。しかし、中国のくわいは日本の3倍の大きさで、割らないと(縁起が悪いですが…)なかなか味が染み込まなかった記憶が(笑)
そんな風に今では、毎年おせち料理を母と一緒に作り、楽しんでいます。
「作る」ことで、目で見て肌に感じて心に触れる。西陣の文化にも「作る」風習が根付いているから、ものづくりの人間である私は、居心地がいいと感じるのかもしれません。
気がつけば12月も残りわずかということで師走と言うだけあり、あっという間に12月が過ぎ去りそうです。
ANEWAL Galleryでは12月上旬に移転後初となる、日本画家・石田翔太氏の個展を開催しました。
岩絵具を主な画材として描画し、描画/破砕/膠抜き/水簸を繰り返したモザイクの作品の中に、絵画をすることに対する自己相似や顔料の来歴について考え、日本画のあり方の疑問点を違った形状でアプローチを試みた展覧会。ちょっと小難しいようで、実は私たちANEWAL Galleryが関わっている西陣の「伝統」や「町家」に共通する「どうすれば保存していけるのか?」という課題が「日本画のあり方」と大同小異だと感じ「向き合わなければいずれ消えていくもの」だという事にも改めて気付いた奥が深い展覧会でした。
今回の個展を見逃された方はバージョンアップした作品が、来年1月末から京都文化博物館にて開催される「京都府新鋭選抜展」で展示されます。ぜひご覧ください。
記事投稿日を確認した時、イブの日が投稿日だということに気づきました(笑)クリスマス当日はきっと…年末の忙しさでクルシミマス状態になっている気が…風物詩というものでしょうか(遠い目)
年末ギリギリまで走りきりマス。来年もよろしくお願いしマス!
ANEWAL Galleryのメンバーは、ANEWAL Galleryとは別に各々仕事をしており、私も別にグラフィックデザイナーとして活動しています。
そして私は、京都建築専門学校の学生が課外活動をしているところへ同行し、広報資料にできる素材写真を撮ったり記事を書いたり等、広報の仕事をしています。
今日は、ちょっとそのお話をしたいなと思います。
京都建築専門学校では毎年11月の上旬、堀川丸太町を下がった堀川遊歩道で、学生たちがお茶室を建築し、お茶を振る舞うという学祭行事をしています。
建築期間はおよそ約2週間ちょっと(その年々の設計図にもよりますが…)。
まず学校で仮組みを行い、どこに何を使うのか材を確認。次に稲刈りをして、苫葺屋根に使うための苫(とま)を作ります。ちょうどこの時期から寒くなり冷たくなった川に足をつけつつ、骨組みと屋根の垂木(たるき)を設置。刈ってきた苫を70m程編んで、屋根に乗せて、土壁を塗ります。最後に竹で装飾をして完成。
簡単に言うと「木造建築の基礎」が工程に凝縮されています。
そんなお茶室の建築や改修工事の実習で訓練された卒業生が、日本各地で活躍しています。
京都建築専門学校では、西陣含め京都の町家が減少する中、在学生や卒業生も一緒になって町家再生に意欲的に取り組んでいます。ちなみに、ANEWAL Galleryも路地奥にある町家再生に取り組んでいます!(笑)
学祭終了後は解体。来年に使えるように残すという三日間限定の建築物になっています。訪れたことがない方は来年、学生の汗と涙の結晶の建築物を是非ご覧ください。
京都市内にいると、自転車はとても重要ですね。
仕事で京都の中心地街まで行く時、鞍馬口付近にある事務所から交通機関を使うより、自転車に乗って通り過ぎる街並みを見ながら、目的地へ向かうのが好きです。
「あ、ここにこんな店が」「あ、ここの路地ってこんな風になってるんや」てな感じで、毎度新しい発見と気づきがあるのが楽しい。
たまに知り合いと自転車通しで出会い「あ!」と言いながらすれ違うこともしばしば(笑)
気をつけないといけないのが、京都市内を南から北へ上がる時、傾斜が結構あること。私の場合は、行きは下り坂で帰りは登り坂。事務所へ戻ってくるためには帰りの体力をちゃんと温存しておくことが必須です。
最近購入した電動自転車を、クラフテリア前の路地で撮ってみたのですが、やっぱりこの路地で撮影すると上手じゃない私の写真も映えて見えます。ここの路地は「赤れんが路地」という名前が付いていて、西陣にはちょっと珍しい?赤れんがの塀がある小洒落た路地です。私のお気に入りの路地の一つでもあります。
塀の横にある植木は、路地のチャームポイント。近隣のおばあさんが毎日お水をあげて大事に育てていらっしゃいます。
自転車は、まだ買って間もないので、これから乗りやすくカゴやベルを付ける等カスタムをして、走りながら楽しみたいなと思います。