2022.02.26
Written By中島慶行
先月下旬にオミクロン株と思われるクラスターが発生し、その対応に追われ続けた1ヶ月でした。
実感として、世間が思っているような無症状者や軽症者は少ない印象です。
やはり何がしかの症状は出るし、重症化する人はします。
感染スピードもべらぼうに速いので、気付いたときには感染が拡がっています。
救急車を要請しても搬送先が決まらず、搬送先が決まっても入院させてもらえなくて、結局施設に戻ってこられるケースも多々ありました。
感染予防のため極力部屋から出ないようお願いしていたこともあって、入居者の多くはADLの低下が顕著です。
この間、デイサービスやショートステイも休止せざるを得ず、利用予定だった皆さまにはたいへんなご迷惑をお掛けしました。
先日、ようやくクラスターは収束しましたが、当然、今回明らかになった感染拡大防止に係る課題については、きっちりと改善に取り組んでいきます。
一方で、低下したお年寄りの生活の質をどう立て直していくか、ということは、感染拡大防止と同じか、それ以上に大きな課題です。
「普段の暮らし」が大きく損なわれる中、私たちに何ができるのか、皆さまのお知恵も拝借しながら考えていきたいと思います。
京都市小川特別養護老人ホーム 施設長中島慶行
立命館大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。 2009年より2年間、京都市小川特別養護老人ホーム副施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長を務めたあと、伏見区の施設に異動。 2019年、京都市小川特別養護老人ホーム施設長兼京都市上京区地域介護予防推進センター長として復帰。 銭湯と牛乳とじゃこ天が好きです。