2021.05.21
Written By龍田 春奈
これまでの人生、もっとも多く、通っている道はどこだろう?
わたしは多分、きっと、それは千本通りだ。出かける時は、だいたい通る。だいたいは誇張しすぎたとはいえ、通算で一番だと思う。
千本通りといえば、かつて平安京の頃の京都のメインストリートであった場所だそう。その名の所以は、実は少しこわい話があるのだけれど、文字数が収まらないのでご興味ある方はインターネット先生に聞いてみてほしい。ちなみにわたしはこれを千本えんま堂に時々現れる紙芝居のおじさんから聞いたのだけれど、そうだここも面白いので、そのうち書こうかな。
中学の頃は歩いて、高校の頃は自転車に乗って。千本通りは登下校道だった。現在わたしは西京区の大原野というところで農業に勤しむ毎日だが、今でもやはり、千本通りが通勤路だ。わたしにとっての千本通りは、いつも「かよいみち」なんだな。
書きたいことがたくさんある。千本今出川の桜に励まされたことがある人はここにもいるだろうかとか。まちを長く見ていると、変わったところももちろん、たくさんある。次回はそんなところの話をしようかな、なんて風に考えています。
咲里畑 届けびと龍田 春奈
1993年京都生まれ。西陣育ち。京都市西京区大原野「咲里畑」にて、季節の多品目の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを、農薬や化学肥料を使わず育て、販売している。農ある暮らしの中に感じる豊かさを、人に届けることに喜びを見出しています。