2021.05.16
Written Byあいうめめ
毎年この季節になると、
福岡の実家から熊本のスイカが届きます。
初物のスイカは瑞々しくて爽やかな甘さです。
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数年前、京都のご近所さんに届いたスイカを1玉おすそわけしました。
すると、1時間も経たずにお返しの菓子折がやって来、
お礼の早さにとてもビックリしました。
この時に限らず、
京都の人に何か物を贈った時はほとんど、
返礼品が時間をおかずにやってくることが多いように感じます。
ふとした時、そのことを京都ママ友に話したところ、
京都には『おため』=【婚礼の時などにお祝いをいただいたらすぐに1割返しする】、
という風習が昔からあるとのこと。
そんな地域なので、
こんなにちょっとしたおすそわけでもお礼が迅速にやりとりされるのかもしれません。
きっとオサノートのコラムニストの方々は上記をご存知の方が多いのでしょうね。
他県からやって来た者の身としては、
「わが家はあの時も…、あの時も…、しっかり『おため』してなかったのでは…?!」
と冷や汗をかいたものです。
こういった小さな価値観の更新と積み重ねが地域に根ざす、ということなのだなと
今年もスイカを齧りながら故郷の味に思いをはせました。