2021.04.15
Written By宇野貴佳
はじめまして。好文舍の宇野と申します。
町家でギャラリー、喫茶、教室などを運営しています。
オサノートに参加の機会をいただき感謝申し上げます。
さて、今回は街の音について。
路地奥の好文舍は周りを囲まれているので驚くほど静かです。 昔の商人の住まい方は、道に面した表を店舗に、奥を住居にしていたと聞き、成る程と思います。
そんな静かな中にあって、決まった曜日の昼過ぎにカランカランと響く気になる音。
それは入山豆腐の姪御さんがリヤカーを押してやってくるのを知らせる鐘の音です。もたもたしていると過ぎ去ってしまう事もありますが、大抵は同じく常連である向かいのポルトガルタイル店のFさんが先に出ていて、3人挨拶を交わしながら買い物をしています。
先日入山さんのリヤカーにテレビクルーが密着していて、「鐘の音が聞こえると晩御飯は豆腐にしようと、こうやって買いに来るんです」と答えると、「満点の回答をありがとう」と言われたので、もしかすると放映されるかも?と少し期待をしています。
それではまた。 次回もよろしくお願い致します。
好文舎店主宇野貴佳
油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。