2022.10.17
Written By宇野貴佳
いま好文舍では木の器の展示会をしていますが、器の他に少しですが鹿のフンの着火剤も販売しています。
作家の工房がある能勢では、畑を荒らす鹿が罠に掛かると、全て食用にするわけにもいかず処分されるそうです。着火剤はそんな里山の暮らしの、自然豊かな良い面だけでなく抱える問題も知ってもらおうと考えて作ったとのこと。
自分の暮らす地域の問題を指摘して伝える事は少し勇気のいる事のように感じますが、しかし自分なりの表現方法でありのままを提示することでこそ、日常と危機感が結び付くのではないかと思います。
京都も様々な問題が山積していますが、私たちの毎日の日常がとりあえず自転していれば安心と無感覚でいるのではなく、おかしな事にはおかしいと、うるさい大人にならねばと思っています。
好文舎店主宇野貴佳
油小路の路地奥でギャラリー喫茶を運営しています。 目立たない店が故か、ちょっと個性的なお客様が多いように感じています。 ここでの出会いを中心に、見聞きしたあれこれをお話しできれば幸いです。